水素社会に向けた膜分離/水素生成技術の研究動向
開催日 |
13:00 ~ 16:50 締めきりました |
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主催者 | サイエンス&テクノロジー株式会社 |
キーワード | 化学反応・プロセス 電気化学 環境負荷抑制技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Live配信セミナー(会社・自宅にいながら受講可能) |
革新的水素製造技術研究の最前線と社会実装に向けた取組み
<バナジウム系金属膜による高純度水素精製>
<アンモニアからの燃料電池用純水素の製造>
<逆電気透析技術による海水発電と水素製造>
■安価でクリーンな水素精製・製造に向けて―
■革新的な水素製造技術研究と社会実装に向けた取り組みの最前線を3名の講師が解説します!
セミナー講師
第1部 「バナジウム系金属膜による高純度水素精製技術と応用開発」(13:00~14:10)
大分工業高等専門学校 機械工学科 教授 兼 副校長 松本 佳久 氏
第2部 「アンモニアからの純水素製造法~プラズマメンブレンリアクターの開発~」(14:20~15:30)
岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 教授 神原 信志 氏
第3部 「逆電気透析(RED)技術による海水からの発電と水素製造システム」(15:40~16:50)
山口大学 大学院理工学研究科 物質化学専攻 教授 比嘉 充 氏
セミナー受講料
定価:44,000円(オンライン受講価格:35,200円)
<セミナー主催者のメルマガ登録をされる場合>
特別割引価格:
1名:41,800円(オンライン受講価格:33,440円)
2名:44,000円(1名分無料:1名あたり22,000円)
3名以上のお申込みの場合、1名につき22,000円で追加受講できます。
※オンライン受講価格は、Live/アーカイブ/オンデマンドの受講を1名様でお申込みいただいた場合の価格です。複数お申込みでは適用されません。
※複数割引はお申込者全員のメルマガ登録が必須です。同一法人内(グループ会社でも可)によるお申込みのみ適用いたします。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。(申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
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受講について
Zoom配信の受講方法・接続確認
- 本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信となります。PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
- 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
- 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
- セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
- セミナー中、講師へのご質問が可能です。
- 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
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配布資料
- PDFデータ(印刷可)
セミナープログラム
第1部 「バナジウム系金属膜による高純度水素精製技術と応用開発」
【講演趣旨】
演者らは従来のパラジウム(Pd)合金膜に代わり5族金属膜による水素分離・精製の技術開発を行っている。バナジウムのような5族金属は体心立方(bcc)構造であり、金属中の水素の拡散速度が大変早いことが知られている。したがって、水素分離膜のベース金属として有利な反面、これら金属膜では耐水素脆性が問題となるが、この問題の克服のために様々な解決策を提案してきた。これにより社会実装時に大幅な材料コスト削減が期待でき、従来のPSA方式による水素精製の代替技術として注目を浴びるかも知れない。
本講演ではバナジウム系金属膜による水素精製の原理や開発状況,その社会実装に向けた取組みなどを紹介する。
【プログラム】
- 再生可能エネルギーからの水素製造(国外の例)
- 水素の宝庫,工業的水素源はどこにあるのか
- 高純度水素のニーズと多様な水素の製造技術
- 次世代エネルギーキャリアからの水素分離と精製
- 各種水素精製技術
- 水素透過膜材料と水素透過合金
- 分子篩と原子篩
- Pd系水素透過膜が抱える問題
- パラジウムとバナジウム(コストと資源量)
- バナジウムの結晶粒制御と水素透過性能
- バナジウム薄板による水素分離精製デバイスとメンブレンリアクター
【得られる知識】
・超高純度水素精製方法の理解
・原子篩の原理と有効性の理解
・従来の貴金属ベース分離膜を用いた水素精製技術からの脱却(革新技術)
・バナジウム膜利用水素分離デバイスの要素技術
・高純度水素を得るための膜分離技術の将来展望
【ご受講をおすすめする方】
・多様な水素源からの純水素の獲得方法に興味をお持ちの方
・金属材料の性質や金属中の水素のふるまいに関心がある方
・水素と水素以外のガスの分離技術に興味をお持ちの方
第2部 「アンモニアからの純水素製造法~プラズマメンブレンリアクターの開発~」
【講演趣旨】
アンモニアは水素キャリアとして脱炭素エネルギーのひとつに位置づけられています。本講演では、燃料アンモニアについての政策動向を概説した後、水素キャリアとしての利用方法について詳説します。特に、アンモニアから燃料電池用純水素を製造できるシステムの原理と構成、性能、発電コストについて解説します。
【プログラム】
- 燃料アンモニアについての政策動向概要
- 水素キャリアとしてのアンモニア利用技術
- アンモニアを原料とする燃料電池発電システムの概要
- アンモニア分解触媒と特性
- 種々の水素分離膜および分離メカニズム
- プラズマメンブレンリアクターの構成と原理
- プラズマメンブレンリアクターの性能
- アンモニアを原料とする燃料電池発電システムの発電コスト試算
【得られる知識】
・アンモニア分解触媒の開発動向、水素分離膜の原理と性能
・プラズマメンブレンリアクターの原理と性能
・CO2ゼロの発電システムの構成
【ご受講をおすすめする方】
・水素エネルギー材料に関心がある方
・可搬型・定置型発電機、非常用電源、補助電源などCO2ゼロの発電システムの新規導入を構想している方
・水素の供給方法を検討している方
第3部 「逆電気透析(RED)技術による海水からの発電と水素製造システム」
【講演趣旨】
海水や河川水など塩分濃度差を有する2つの溶液を混合したときに発生するエネルギー(SGE)のポテンシャルは世界中で 980GW と試算され、現在の世界中の水力発電量(800GW)よりも多い。この SGE を電力や水素に変換する逆電気透析(RED)技術は高設備利用率・低設置面積という利点を有し、次世代再生可能エネルギーとして注目されている。
本講演ではRED技術の原理とその開発状況について述べる。
【プログラム】
- 塩分濃度差エネルギー(SGE)とは
- SGEを電力に変換する技術(浸透圧発電と逆電気透析(RED))
- 逆電気透析(RED)発電の原理
- RED技術による水素製造
- RED技術の開発状況
- RED技術の展望
- まとめ
【得られる知識】
・塩分濃度差エネルギー(SGE)への理解
・SEGエネルギ―変換技術の原理
・REDの要素技術
【ご受講をおすすめする方】
・新規再生可能エネルギーに関心がある方
・イオン交換膜(電解質膜)を利用したエネルギー分野に関心がある方
・電気透析を利用した水処理・排水処理に関心がある方