プラスチック、フィルム分野における「伸長流動」の考え方、その測定法と応用
せん断流動と伸長流動の比較、測定や制御のための
機器の選び方、使い方など
樹脂流動性、フィルム延伸配向性、フィラーの配向性や発泡品質、不具合解明への応用
セミナープログラム
【10:30〜12:50】
第1部 伸長流動の基礎知識とレオメーター、
粘弾性測定機器による伸長流動の測定について
長岡技術科学大学 工学研究科 機械創造工学専攻 教授 工学博士 高橋 勉 氏
【講座の趣旨】
伸長粘度の定義とレオメータを利用した測定手法および流動複屈折法を利用した光学的手法について解説する。
【セミナープログラム】
1.伸長流動の基礎
1.1 伸張変形とせん断変形
1.2 3種類の伸長流動
1.3 伸長流動を表すパラメータ
2.機械的手法による伸長粘度測定法
2.1 粘ちょうな物体に関して
2.2 流動性の高い物体に関して
3.光弾性計測による評価法
3.1 高速偏光解析法
3.2 光弾性則
3.3 高速偏光イメージングによる伸長流動解析
4.まとめ
【質疑応答】
【13:40〜15:00】
第2部 伸長流動装置による機能性樹脂の高品質化
(株)ケンシュー 代表取締役社長 工学博士 倉地 育夫 氏
【講座の趣旨】
混練は伸長流動と剪断流動で進行する。ウトラッキーにより1995年 に発表された伸長流動装置は、ナノ分散を実現したが、量産性に難があった。その後コニカミノルタで開発された伸長流動装置(カオス混合装置) はその問題を解決するとともに、二軸混練機で宿命的な混練の不均一性を 解決できる装置で、樹脂の品質を向上するとともにフローリーハギンズ 理論で相溶が否定されたPPS・6ナイロンの系を相溶する能力を発揮している。
【セミナープログラム】
1.混練概論
1.1 ゴムの混練
1.2 樹脂の混練
1.3 二軸混練機の問題
1.4 新しい混練装置
2.伸長流動装置(カオス混合装置)
2.1 カオス混合
2.2 開発の経緯
2.3 PPS/6ナイロン中間転写ベルトの開発
3.応用事例
3.1 難燃性樹脂
3.1.1 UL94.V2合格樹脂の事例
3.1.2 UL94.V0合格樹脂の事例
3.2 ナノ物質の分散
【質疑応答】
【15:10〜16:30】
第3部 各種プラスチック成形分野における伸長流動データの活用
(株)プライムポリマー 研究開発部 産包材研究所 樹脂開発チーム 上席主席 博士(工学) 大槻 安彦 氏
【講座の趣旨】
溶融樹脂の伸長流動特性と成形加工特性の関係について、各種の成形加工法(フィルム、ブロー、発泡、射出)を例に挙げて解析結果を紹介する。
【セミナープログラム】
1.プラスチック成形加工における伸長流動
1.1 伸長流動が現れる場面
1.2 伸長流動の形態(一軸、二軸、平面)
1.3 樹脂構造と伸長粘度
2.フィルム成形における伸長流動
2.1 ダイ内流動
2.2 フィルムキャスティング
3.2 インフレーション成形
3.ブロー成形における伸長流動
3.1 パリソン形成
3.2 ブローアップ
4.発泡成形における伸長流動
4.1 気泡形成
4.2 発泡体の延伸、破泡
5.射出成形における伸長流動
5.1 フローフロント
5.2 ゲート部糸曳
【質疑応答】
セミナー講師
【第1部】 高橋 勉 氏 長岡技術科学大学 工学研究科 機械創造工学専攻 教授 工学博士
【第2部】 倉地 育夫 氏 (株)ケンシュー 代表取締役社長 工学博士
【第3部】 大槻 安彦 氏 (株)プライムポリマー 研究開発部 産包材研究所 樹脂開発チーム 上席主席 博士(工学)
セミナー受講料
1名につき60,500円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
受講について
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