各種次世代太陽電池における高性能化・最新技術動向と建材等への応用展開
フレキシブル有機太陽電池の現状や用途展開について紹介!
実用視点、ビジネス視点に立ち今後の課題と方向性を解説
~住宅メーカーからの要望・ペロブスカイト・有機太陽電池のシースルー透明化の課題~
★次世代の太陽電池として注目を集めているペロブスカイト太陽電池
★ペロブスカイト太陽電池の成膜技術の開発動向についてご紹介します!
セミナープログラム
第1講 太陽電池の建材化に向けた住宅メーカーからの要望
【12:30-13:45】
ミサワホーム(株) 技術担当顧問 博士(工学)一級建築士 栗原 潤一 氏
【講演キーワード】
カーボンニュートラル、家庭内事故、太陽光発電の建材化、太陽光発電等の安全性
【講演のポイント】
講演者は、日本初のZEHの商品化、LCCM住宅の開発、南極昭和基地での太陽エネルギー利用開発等に従事した経験があり、具体的事例や課題についての紹介が可能
【習得できる知識】
住宅における再生可能エネルギー利用の必要性とその背景、住宅に求められる建材化太陽光発電について流れが把握できる。
【講演趣旨】
カーボンニュートラルの目標達成を目指すまでもなく、我が国はエネルギーの自給率が低く、再生可能エネルギーの利用の促進が必須である。特に、住宅においては、健康維持、高齢者の在宅介護の増加、のために冬季でも18℃以上の室温確保が必要となる。しかし、化石燃料の消費を増加させるわけにはいかない。また、住宅内の必要エネルギーの形態は、益々電力が主流となる。対策の1つは、太陽光発電であり、その建材化が求められる。その状況および、使用に伴う安全性等についても述べる。
【講演プログラム】
- 背景
- エネルギー消費の現状
- カーボンニュートラル
- 住宅における再生可能エネルギー利用の必要性
- エネルギー自給率
- 住宅におけるエネルギー消費の比較
- 家庭内事故の状況
- 高齢化
- 住宅で利用できる再生可能エネルギー
- 住宅への熱の出入り
- 住宅で利用できる再生可能エネルギー
- 建材化太陽光発電
- 住宅における太陽光発電システム
- ZEH・LCCM住宅
- 太陽光発電建築の例
- 今後の展開
- 住宅のスマート化
- EV・蓄電池との連携
- 在宅高齢者対応
- 大規模自然災害の多発
- 住宅から見た要望
- 太陽光発電の安全性
- 蓄電池の安全性
- 多様な使用目的の認識
- 太陽電池のシースルー化・透明建材化に向けた期待
- 開口部の発電機能付与への期待
- まとめ
【質疑応答】
第2講 有機太陽電池の動向とシースルー化・透明建材化に向けた課題
【14:00-15:15】
山形大学 有機エレクトロニクスイノベ―ションセンター 産学連携教授 (元・シャープ(株)) 向殿 充浩 氏
【講演キーワード】
有機太陽電池、シースルー化、ロールtoロール、塗布型、フレキシブル、薄型軽量
【講演のポイント】
フレキシブル有機太陽電池の現状や用途展開について海外事例も含めて紹介し、実用視点、ビジネス視点に立って今後の課題と方向性について解説する。
【講座主旨】
近年、有機太陽電池の発電効率が急激に上昇してきており、フレキシブル生産プロセスの進展も相まって、いよいよ本格実用化の時期が近づいてきた。フレキシブル有機太陽電池は薄型化、軽量化、曲面形状、シースルー化などの特長を有しており、ビルや家屋の窓や壁、カーポート、ビニールハウスなどこれまで普及してこなかった新用途への応用展開が期待されている。
本セミナーでは、有機太陽電池の現状、動向、応用展開などについて説明し、さらに、特にシースルー化、透明建材化に向けた課題と取り組みの方向性について紹介する。
【講演プログラム】
- 有機太陽電池の動向
- 技術動向
- 事業動向
- 有機薄膜太陽電池(OPV)の現状と応用展開
- 有機薄膜太陽電池(OPV)の基礎 – 原理と基本デバイス構造
- 有機薄膜太陽電池(OPV)の塗布型化
- 有機薄膜太陽電池(OPV)の応用展開
- ロールtoロール法による印刷型有機薄膜太陽電池(OPV)
- ロールtoロール法による印刷型有機薄膜太陽電池(OPV)作製プロセス
- ロールtoロール法による印刷型有機薄膜太陽電池(OPV)実用化例
- 有機太陽電池のシースルー化、透明建材化に向けた課題と今後の方向
【質疑応答】
第3講 ペロブスカイト太陽電池の成膜技術の開発動向とシースルー化
【15:30-16:45】
東芝エネルギーシステムズ(株) グリッド・アグリゲーション事業部 次世代太陽電池開発部 参事、
(株)東芝 研究開発センター ナノ材料・フロンティア研究所 トランスデューサー技術ラボラトリー 室長附 博士(工学) 五反田 武志 氏
【講演キーワード】
ペロブスカイト、太陽電池、透明、シースルー、スパッタ、ITO、タンデム、フィルム
【講演のポイント】
ペロブスカイト太陽電池をシースルー化するためには、ペロブスカイトが成膜された基板上にITO等の透明電極を成膜する必要があります。また、スパッタ成膜で引き起こされるダメージを最小限に抑える技術が求められています。ペロブスカイト太陽電池において、ダメージを受けたときに起こる現象を紹介すると共に、スパッタ時に導入する酸素量を減らした効果を解説します。
【習得できる知識】
・大面積のペロブスカイトを成膜するときに引き起こされる問題と成膜技術
・ペロブスカイト太陽電池におけるスパッタ成膜技術
【講演趣旨】
ペロブスカイト太陽電池の成膜技術の開発動向についてご紹介します。基礎研究段階で作製したペロブスカイト太陽電池、フィルム型太陽電池、シースルー太陽電池の解説や、逆型構造におけるガスブロー成膜の効果をご紹介します。更にペロブスカイト太陽電池をシースルー化するために必要なスパッタ成膜における酸素ガスの低減効果をご紹介します。最後に、世界中で実用化に向けて開発が進む成膜技術と併せてシースルー化の事例についてご紹介します。
【講演プログラム】
- ペロブスカイト太陽電池の成膜技術
- ペロブスカイト太陽電池の開発経緯
- 大面積化の課題
- ミニモジュールの成膜
- ペロブスカイト太陽電池のバリエーション
- フィルム型太陽電池
- シースルー太陽電池
- ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池
- 世界の成膜技術及びシースルー太陽電池の事例紹介。
- 各種コーター、ロール・ツー・ロール、インクジェット、真空成膜
【質疑応答】
セミナー講師
第1部 ミサワホーム(株) 技術担当顧問 博士(工学)一級建築士 栗原 潤一 氏
第2部 山形大学 有機エレクトロニクスイノベ―ションセンター 産学連携教授 (元・シャープ(株)) 向殿 充浩 氏
第3部 東芝エネルギーシステムズ(株) グリッド・アグリゲーション事業部 次世代太陽電池開発部 参事、
(株)東芝 研究開発センター ナノ材料・フロンティア研究所 トランスデューサー技術ラボラトリー 室長附 博士(工学) 五反田 武志 氏
セミナー受講料
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。