インクジェットおよび3Dプリンターの印刷技術と活用法の速習講座
産業用途における印刷方式の種類と特徴、ドット形成の仕組み、その課題とは?
各種3Dプリンタの原理、特徴、課題、3Dプリンタ用データフォーマットとデータ流通や著作権問題などについても解説します!
日時
1日目:2022年4月21日(木) 10:30~16:30
2日目:2022年4月22日(金) 10:30~16:30
※2日間セミナーのため、片方の日のみの受講は出来ません。
セミナー趣旨
これからインクジェット技術に従事しようとしている方、インクジェットに携わっているが系統的に基礎から学びたい初心者の方、インクジェット技術の応用を検討されている方、3Dプリンタに関する業務に携わる方のために、インクジェット技術と3Dプリンタ技術の基礎から応用まで幅広く解説します。
インクジェット技術では、最初にインク吐出方式による方式の分類と、それぞれの特徴、得意な応用分野を説明します。次にインクジェットを用いたシステム(プリンタ)の概要、各種システムに必須であるメンテナンスやインク供給などのシステム技術を説明します。さらにインクジェットにおける重要な要素技術であるプリントヘッド、インク・メディア、ドット配置などの画像形成技術についてそれぞれ説明します。その後、インクジェットの今後の展望について、特に技術的課題とそのアプローチ、ますます広がりを見せるインクジェット技術の応用事例などを紹介します。
3Dプリンタ技術では、ASTM/ISOによる7つの分類に基づく3Dプリンタ各種方式や、新規に登場した新しい造形方式(装置)の原理や特徴について説明します。現状の3Dプリンタの課題、および課題への取り組みや、3Dプリンタ用のデータフォーマット、3Dプリンタに関する標準化動向についても紹介します。
習得できる知識
・各種インクジェット方式の特徴、ヘッド技術、インク技術、システム技術、ドット形成技術、
インクジェット応用と課題、取り組み。
・各種3Dプリンタの原理、特徴、課題、取り組み、3Dプリンタ用データフォーマットとデータ流通
セミナープログラム
1.インクジェット方式の分類と特徴
1.1 インクジェットの定義
1.2 インクジェット方式の分類と特徴
1.3 オンデマンド型と連続噴射型
1.4 連続噴射型 (荷電偏向制御型)
1.5 新しい連続噴射型 (Stream、Ultra-Stream)
1.6 サーマルインクジェット方式 (バブルジェット)
1.7 ピエゾインクジェット方式
1.8 サーマルインクジェットとピエゾインクジェットの比較
1.9 その他のオンデマンド型
1.10 オンデマンド型と連続噴射型の比較
1.11 プロセスに特徴がある方式
2.インクジェットシステム技術
2.1 システム基本構成
2.2 シリアルプリンタのメカニカル動作
2.3 シリアルプリンタの用紙搬送パス
2.4 インク供給方式と背圧制御
2.5 メンテナンス基本動作と実施タイミング
2.6 欠陥検出手段
2.7 インク循環と脱気システム
2.8 微小滴挙動とミスト対応
2.9 シルアルプリンタとラインプリンタ
2.10 乾燥技術
2.11 直接プリントと転写プリント
3.プリントヘッド技術
3.1 サーマルインクジェット
3.1.1 吐出原理
3.1.2 駆動方法 (駆動波形)
3.1.3 プリントヘッドの基本構成
3.2 ピエゾインクジェット
3.2.1 基本動作原理
3.2.2 メニスカス振動と周波数特性
3.2.3 駆動方法 (駆動波形)
3.2.4 吐出異常の検出と補正
3.2.5 薄膜ピエゾ
3.3 プリントヘッド噴射特性の変動要因と対応
3.4 メニスカス振動と周波数特性
3.5 吐出インク範囲と課題
3.6 インクジェット開発会社
4.インク・メディア技術
4.1 水性インクの基本組成
4.2 インクに求められる特性、インク基本物性
4.3 インクの分類
4.3.1 溶媒による分類と特徴
4.3.2 浸透性による分類と特徴
4.3.3 色材による分類と特徴
4.4 顔料分散技術
4.5 UV硬化型インク
4.6 ソルベントインク
4.7 水性熱硬化性インク (ラテックスインク)
4.8 反応を利用した画質と乾燥性の両立アプローチ
4.9 特殊インク
4.10 メディアの分類
4.11 普通紙,コート紙、光沢紙
4.12 紙の目
4.13 カールとコックリング
4.14 脱墨
5.画像形成技術
5.1 画質上の問題と改善技術
5.2 画像処理プロセス
5.3 色変換
5.4 ハーフトーン処理(2値化)
5.5 マルチパスプリント(分割プリント)
5.6 マルチパスのラインプリンタへの適用(TIJ)
5.7 吐出異常の検出と補正(PIJ)
5.8 その他処理技術例
5.9 プリンタドライバと画像処理
6.インクジェット技術、今後の展望
6.1 機能集中型進化
6.2 高画質化
6.3 高速化とSpeed Factor
6.4 基本性能による市場分類
6.5 産業市場、商業印刷市場への展開と課題
6.6 機能分担型進化
6.7 インクジェットの応用市場
6.8 デジタルファブリケーション
6.9 インクジェットの応用マップ
6.10 高画質/小型化容易
6.11 広幅化容易
6.12 広いメディア自由度
6.13 高速プリントと今後の見通し
6.14 Direct Making
6.15 デジタルファブリケーション
6.16 インクジェット技術進化プロセス
7.各種産業応用における課題と対応
7.1 基本特性の評価方法
7.2 産業市場からの要求と対応
7.3 液体範囲の拡大
7.3.1 高粘度液体吐出と小滴化
7.3.2 強アルカリ、強酸液体への対応
7.4 非浸透基板におけるパターン形成
7.5 大滴吐出
7.6 ヘッドの使いこなし
8.3Dプリンタの分類と歴史
8.1 3Dプリンタの歴史
8.2 3Dプリンタの各種方式と特徴
8.2.1 液槽光重合(光造形)
8.2.2 結合剤噴射法
8.2.3 粉末床溶融結合法
8.2.4 材料噴射法(インクジェット法)
8.2.5 シート積層法
8.2.6 材料押し出し法(FDM)
8.2.7 指向性エネルギー堆積法
8.3 サポート材
8.4 積層方向による特徴
9.3Dプリンタの効能、課題と取り組み
9.1 3Dプリンタの効能
9.2 活用のための課題
9.3 3Dデータフォーマット
9.4 3DデータフローとSW
9.5 製造物責任
9.6 著作権とクリエイティブコモンズライセンス
10.最新の3Dプリンタの動向
10.1 市場状況
10.2 製造分野での活用
10.3 Multi Jet Fusion
10.4 TRAFAM
【質疑応答】
セミナー講師
藤井 雅彦 氏 inkcube.org代表
セミナー受講料
1名につき66,000円(消費税込み、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕
受講について
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