スマートウィンドウ・調光フィルム・シートの最新技術動向と機能性・快適性・耐久性向上・各種応用展開
開催日 |
12:30 ~ 16:45 締めきりました |
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主催者 | (株)AndTech (&Tech) |
キーワード | 自動車技術 電子デバイス・部品 省エネルギー |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です |
自動車用ウィンドウのスマート化、調光シートの最新技術動向、またスマートウィンドウ向け透明導電フィルムの開発動向とは?
セミナー講師
第1部 国立研究開発法人産業技術総合研究所 中部センター イノベーションコーディネータ 吉村 和記 氏
第2部 MirasoLab 代表 工学博士 竹田 諭司 氏
第3部 東洋紡(株) 総合研究所 堅田フイルム技術センター リーダー 多々見 央 氏
セミナー受講料
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
セミナープログラム
第1講 スマートウィンドウ技術、及び実用化の近い調光シートとその課題
【12:30-13:45】
国立研究開発法人産業技術総合研究所 中部センター イノベーションコーディネータ 吉村 和記 氏
【講演キーワード】
窓ガラスの省エネルギー性能、断熱性能、遮熱性能、調光材料、成膜技術
【講演趣旨】
窓ガラス自身で日射を調整するスマートウィンドウは、大きな冷暖房負荷低減効果が期待できる窓として注目を集めています。しかしながら、窓ガラスと省エネルギー性能の関係については、その原理が理解されないまま研究が行われているケースがよくあります。
本セミナーではまず、窓ガラスの断熱性能・遮熱性能が、省エネルギー効果とどのように関係しているかを解説した後、現在世界で行われている様々なスマートウィンドウ技術を紹介します。また、スマートウィンドウの中でも、透明から鏡に変化することでより大きな省エネルギー効果を持つ調光ミラーについては、その原理及び開発の現状、課題を詳しく紹介します。
【講演プログラム】
- 窓と省エネルギー
- 窓におけるエネルギーの出入り
- 窓の断熱性
- 窓の遮熱性
- 窓の省エネルギー性能
- スマートウィンドウの種類と特徴
- エレクトロクロミック
- サーモクロミック
- サーモトロピック
- ガスクロミック
- 調光ミラーの特徴と開発動向
- 調光ミラーとは
- 調光ミラー薄膜の作製と評価
- ガスクロミック調光ミラー
- エレクトロクロミック調光ミラー
- 耐久性の向上
- 新しいガスクロミック方式
- 調光ミラーの応用可能性
- 建物用ガラスへの応用
- 自動車ガラスへの応用
- 鉄道,航空機ガラスへの応用
- 水素センサへの応用
【質疑応答】
第2講 自動車室内の快適性を向上させるスマートウィンドウ技術の最新動向
【14:00-15:15】
MirasoLab 代表 工学博士 竹田 諭司 氏
【講演キーワード】
スマートウィンドウ,自動車,車内,快適性,光学,ディスプレイ,研修,講習会,セミナー
【習得できる知識】
自動車用ウィンドウに求められる特性とその具体的評価方法
自動車室内の快適性を更に向上させるスマートウィンドウ技術
自動車用ディスプレイに関する技術動向
調光・ヘッドアップディスプレイ・熱線遮断・電熱ヒーター・透明アンテナ技術の基本原理と各方式のメリット・デメリット
住宅・ビル用スマートウィンドウとゼロエミッション住宅・ビル
【講演のポイント】
自動車室内の快適性を更に向上させるスマートウィンドウ技術の現状と最新技術動向について解説し、スマートウィンドウ市場における新たな事業機会および新商品・新規事業創出のポイントについて考察する。
【講座主旨】
あらゆるモノがインターネットに繋がるIoT社会が本格化しはじめ、人間の更なる快適性・利便性向上を目的に様々な製品のスマート化が進展している。 自動車用スマートウィンドウもその一つであり、光の透過性をコントロールする調光ウィンドウや熱線遮蔽ウィンドウ、自動車の安全性を更に高めるヘッドアップディスプレイや電熱風防ウィンドウ、高速・大容量通信を支援する透明ガラスアンテナなど様々な提案・技術開発が進展している。レベル3以降の自動運転車においては、自動車室内には更なる快適性の向上が要求される。
本講演では、まず自動車用ウィンドウに求められる特性およびその具体的評価方法についてわかり易く解説し、自動車室内の快適性を更に向上させるスマートウィンドウ技術の現状と技術動向および今後について述べる。併せて、ゼロエミッション住宅・ビル (ZEH, ZEB) への応用展開動向についても触れ、これらを踏まえ、スマートウィンドウ市場における新たな事業機会および新商品・新規事業創出のポイントについて考察する。
【講演プログラム】
- 次世代自動車用ウィンドウの市場動向
- 自動車用ウィンドウに求められる特性
- フロントガラス
- 製造方法(合わせ強化ガラス)
- 要求特性
- 車内ディスプレイ
- 液晶・有機EL
- 次世代ディスプレイ
- 評価法
- 光学的(透過率・耐光性・透視歪, 二重像)
- 機械的(耐衝撃性・耐摩耗性・耐貫通性)
- 耐久性(耐熱性・耐湿性・耐薬品性)
- フロントガラス
- 自動車室内の快適性を高めるスマートウィンドウ技術
(各方式の基本原理・材料・特徴・メリット/デメリットについて)- 熱線遮蔽ウィンドウ
- 電熱ヒーターウィンドウ
- 調光ウィンドウ
- エレクトロクロミックタイプ (ECW)
- 液晶微粒子分散タイプ(LCW)
- 懸濁微粒子分散タイプ (SPD)
- その他(サーモクロミック・ガスクロミック・フォトクロミック)
- ヘッドアップディスプレイ
- 透明ガラスアンテナ
- まとめ
【質疑応答】
第3講 スマートウィンドウ向け透明導電性フィルムの高機能化検討~ 耐久性向上検討~
【15:30-16:45】
東洋紡(株) 総合研究所 堅田フイルム技術センター リーダー 多々見 央 氏
【講演キーワード】
透明導電性フィルム、高温高湿耐久性、フレキシブル性、薄膜の密着性、薄膜の構造。
【講演のポイント】
プラスチックフィルム上に成膜されたITO 膜特有の問題を、プラスチックフィルムとITO 膜の界面、ITO 膜の構造などに着目し、課
題解決の方策について解説する。
【習得できる知識】
透明導電性フィルムの高温高湿耐久性、フレキシブル性を付与する技術指針。
【講演趣旨】
窓を透明/不透明に切替えできるスマートウィンドウにおいて、透明導電性フィルムは重要な部材である。プラスチックフィルムにITO(スズドープ酸化インジウム)膜が成膜された透明導電性フィルムが主に使用されているが、プラスチックフィルム上に成膜された ITO 膜には課題がある。高温高湿下において抵抗値が不安定なことや、フレキシブル性と物理的耐久性の両立が困難なことが挙げられる。これらの課題を解決するための東洋紡の取り組みについて紹介する。
【講演プログラム】
- 透明導電性フィルムの技術課題
- 透明導電性フィルムについて
- 透明導電性フィルムの技術課題
- 透明導電性フィルムの高温高湿耐久性向上
- ガラス基板とプラスチック基板の差異
- プラスチック基板への付着力向上
- プラスチック基板への高品位薄膜形成
- 透明導電性フィルムのフレキシブル性向上
- 透明導電性フィルムのフレキシブル性
- 透明導電膜の構造とフレキシブル性
- まとめ
【質疑応答】