開発経験、各社の開発状況を紹介しながら、材料設計の考え方、合成と配合、そして樹脂、基板への応用について解説いただきます。
半導体パッケージング材料の誘電率/誘電正接の制御方法、及び用途展開を中心に材料設計の考え方についても解説します。
セミナープログラム
第1部 プリント配線用熱硬化性樹脂の低誘電率、低誘電正接化(仮)
【13:00-14:15】
横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤教員(元教授)、横浜市立大学 客員教授 博士(工学) 高橋 昭雄 氏
【講演旨】
通信規格5Gの適用そして、さらに6Gに向けて技術開発が進められている。信号伝送の中核的役割を果たす、プリント配線板には、10GHzを超える高周波領域での低誘電特性が要求されている。筆者の開発経験、各社の開発状況を紹介しながら、材料設計の考え方、合成と配合、そして樹脂、基板への応用について講義する。
【キーワード】
ビヨンド5G、6G用高分子材料
Low Dk/Df 高分子材料
【プログラム】
- 変革が進む社会インフラとエレクトロニクス実装技術
- エレクトロニクス実装とプリント配線基板の変遷
- IoT、AI、自動運転そして5G時代を支えるエレクトロニクス実装技術
- 5Gの高度化と6Gに求められるプリント配線板の性能
- 低誘電特性プリント配線板材料の各社の取り組み
- 高周波用基板材料の状況
- 高速サーバ用基板、高速ルータ用基板、車載レーダ用基板
- ハイブリッド化による各種用途への対応
- 低誘電特性熱硬化性樹脂の具体的開発事例
- 低誘電率樹脂の分子設計と合成及び多層プリント板の開発(事例1)
- 低誘電正接樹脂の材料開発と応用(事例2)
- 最新の技術動向
熱硬化性PPE樹脂、マレイミド系熱硬化樹脂、そのほか高周波用樹脂
【質疑応答】
第2部 次世代エレクトロニクスに向けた低誘電エポキシ樹脂の開発
【14:30-15:45】
三菱ケミカル(株) 三重研究所 高機能化学・情電研究室 電子光学材料Gr グループマネジャー/主席研究員 高橋 淳 氏
【講演主旨】
エポキシ樹脂は、その高い絶縁性と接着性、ハンドリングの良さから長く基板材料として使われてきたが、近年の5G技術に代表される低誘電化の要求レベルは非常に高く、既存のエポキシ樹脂、従来型の開発アプローチでは到達し得ない領域になっている。当社では、エポキシ樹脂としての利点を失わず、如何に低誘電化を実現するかに挑戦しており、今回はその一連の検討の中から、いくつかの新しいエポキシ樹脂について紹介したい。
【プログラム】
- エポキシ樹脂とは
- エポキシ樹脂とは
- エポキシ樹脂の用途
- 三菱ケミカルのエポキシ樹脂開発方針
- エポキシ樹脂の低誘電化
- 低誘電化の必要性
- 低誘電エポキシ樹脂の設計手法
- 三菱ケミカルの低誘電エポキシ樹脂
- 低分子タイプ
- 中分子タイプ
- 高分子タイプ
- 低誘電材料の開発動向
【質疑応答】
第3部 次世代高速通信を支えるパッケージング材料技術
【16:00-17:15】
住友ベークライト(株) 情報通信研究所 研究部 研究部長 関 秀俊 氏
【講演主旨】
モバイル向けやIoT向けを中心に高速通信システムの普及拡大が進む中、次世代高速通信用半導体パッケージング材料に関しても、搭載部品の小型、高性能化、信頼性向上を図るため、適切な材料設計が必要となってくる。通常の半導体用パッケージングでは誘電特性のコントロールが重要視される事は多くないが、高速通信用半導体では誘電特性のコントロールが重要となってくる。そこで、成形材料、基板材料、ウエハーコート材等のパッケージング関連材料に関して、誘電率/誘電正接の制御方法、及び用途展開を中心に材料設計の考え方について今回報告する。
【キーワード】
高速通信用半導体パッケージング材料
封止材、基板材料、ウエハーコート材
誘電特性コントロール
【講演ポイント】
次世代高速通信用半導体パッケージング材料に関して、搭載部品の小型、高性能化、信頼性向上を図る事を目的として、パッケージング材料の誘電率/誘電正接の制御方法、及び用途展開を中心に材料設計の考え方について今回報告する。
【習得できる知識】
高速通信用半導体パッケージング関連材料に関する知識
【プログラム】
- 次世代高速通信/RFデバイスのパッケージングトレンド
- 次世代高速通信/RFデバイス向け封止材開発
- SiP向けMUF
- 高熱伝導MUF
- 低Dk/Df設計
- アンテナ向け誘電樹脂
- 次世代高速通信/RFデバイス向け基板材料開発
- 低Dk/Df設計
- 支えるRtoR生産プロセス技術
- 低誘電基板材料
- 先端ノードチップ再配線用感光性材料
- 低Dk/Df設計
- 低Df化に向けた樹脂設計
- 低温硬化低Df材料特性
- GaN RFデバイスへの展開
- オーバーモールド用封止材
- 高熱伝導ダイアタッチ材
- ケースアタッチへの応用
- その他
- MID技術の応用(電磁波シールド、メタサーフェス電波吸収板)
【質疑応答】
セミナー講師
第1部 横浜国立大学 大学院工学研究院 非常勤教員(元教授)、横浜市立大学 客員教授 博士(工学) 高橋 昭雄 氏
第2部 三菱ケミカル(株) 三重研究所 高機能化学・情電研究室 電子光学材料Gr グループマネジャー/主席研究員 高橋 淳 氏
第3部 住友ベークライト(株) 情報通信研究所 研究部 研究部長 関 秀俊 氏
セミナー受講料
【1名の場合】44,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
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