自社の未来に備える研究開発ポートフォリオのマネジメントの全体像と具体的展開法
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | (株)R&D支援センター |
キーワード | 事業戦略 技術マネジメント総合 アンゾフの成長マトリクス |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | 【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。 |
セミナー講師
ベクター・コンサルティング(株) 代表取締役社長 浪江 一公 氏
※元 日本工業大学 大学院技術経営研究科(MOT) 教授
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合44,000円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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受講について
Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順
- Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
セミナー趣旨
言うまでもなく、民間企業の研究開発活動は長期的にそして継続的に収益を創出することに貢献することを目的としています。そして、それは様々な活動を通して実行されます。例えば、既存事業分野での活動をとっても、既存の重要顧客への対応、新たな価値創出、コストの低減、環境問題等社会的ニーズへの対応、新製品分野の創出、など多様な活動を求められています。また、当然将来の新たな事業の継続的創出も研究開発部門の重要な仕事です。
加えて、近年あらゆる産業においてIoTやビッグデータが重要となるという状況や、対象とする技術や科学も人間の本質的な研究など更に深化する傾向にあり、またオープンイノベーションも重要な取り組みとなりつつあります。この様に、企業の経営者にとって研究開発マネジメントにおいて対処しなければならない変数は、ますます拡大する傾向にあります。
この様な状況の中、今企業の経営者は、研究開発マネジメントにおいて場当たり的ではなく、将来を見据えた戦略的な経営資源の配分をしていかなければなりません。
本セミナーにおいては、このような環境において考えていかなければならない視点を、様々な研究開発ポートフォリオの軸として説明し、その対処策としての研究開発ポートフォリオの全体像を紹介した後、実際に研究開発ポートフォリオを構築し、そしてそのポートフォリオをマネジメントしていくための具体的活動を紹介します。
受講対象・レベル
研究開発部門、研究開発企画、技術企画、 経営企画などの部門の方々で、
- 研究開発戦略の策定に関与されている方
- 研究開発ポートフォリオに関心を持たれている方
- 研究開発のマネジメントを俯瞰的に見たいと考えている方、など
セミナープログラム
1. 研究開発にポートフォリオ・マネジメントが求められる背景
(1) 21世紀の日本企業が置かれている現実
- アジアの新興企業
・「日本に学び日本を抜く」
・Low Hanging Fruitを対象に戦略な展開
- 日本企業の行くべき方向
・必然的にHigh Hanging Fruit
・近年のアジアの新興国企業:High Hanging Fruitも対象
・長期的視点での戦略の構築と実行が極めて重要に
(2) 日本企業の研究開発マネジメントの現実
- 「長期でテーマを考える人的余裕などない」(機械メーカー)
- 長期テーマは後回しとなるメカニズム
- 背景にある「現在バイアス」
- 優秀な経営者も:元日立会長の川村氏の例
- 中央研究所の弊害
2. 研究開発ポートフォリオ・マネジメントとは?
(1) 研究開発におけるポートフォリオ・マネジメントの意義
- 経営者の3つの役割
- 将来を見据えての施策が目先の利益に結実
- 複眼的な視点での研究開発マネジメントで長期にわたる安定的な経営を実現
・経営資源配分
・各象限に応じた経営視点と活動の複眼的なマネジメント
(2) 研究開発ポートフォリオ・マネジメントの目的の整理
- その1:未来に向かっての準備の確実化
- その2:キャッシュの流れのマネジメントツール
- その3:リスクの分散
- その4:研究開発の目標とそのマネジメントの視点の明確化
(3) 経営者の役割とポートフォリオ・マネジメントの関係
「経営者はジャグラー」 その為のポートフォリオ・マネジメント
3. 研究開発ポートフォリオの企業事例
- 日立製作所
4. 研究開発ポートフォリオで利用する展開軸例
(1) 市場×製品(アンゾフの成長マトリクス)
(2) 市場×技術(自社精通・自社未知・世界未知)
(3) 自社技術体系中の技術
(4) 対象事業
(5) 研究開発のタイプ(改善・革新・基礎)
(6) 広義の研究開発の活動
(7) SEDAモデル(Science、Engineering、Design、Art)
(8) What vs. How
(9) 技術の成熟度(揺籃・成長・成熟・老衰)
(10) 技術の重要度(萌芽・途上・戦略・基盤)
(11) 技術水準
(12) 市場投入までの時期
(13) 創出事業規模
(14) 研究開発ステージ
5. 研究開発ポートフォリオの仕組み構築の全体像
6. ステップ1:研究開発の大きな方向性の設定
(1) タスク1:現状での重要課題認識のまとめ
(2) タスク2:マクロ環境分析
(3) タスク3:SWOTを利用しての戦略・施策のまとめ
(4) タスク4:研究開発の大きな方向性の設定
(5) タスク5:研究開発の大きな方向性の記述まとめ
7. ステップ2:研究開発ポートフォリオ軸の設定
(1) 本ステップの位置付け
(2) 研究開発ポートフォリオ軸設定上の注意点
8. ステップ3:研究開発ポートフォリオの目指すべき姿構築
(1) 研究開発ポートフォリオ資源配分案設定作業手順
(2) タスク1:各象限での目標数値(アウトプット)の設定
(3) タスク2:経営資源インプット算定ロジックの構築
(4) タスク3:経営資源インプット設定
(5) 注意点:毎年見直し、進化させる
9. ステップ4:研究開発ポートフォリオの現状の姿調査
(1) 研究開発ポートフォリオの現状の姿調査の方法
(2) タスク1:自社の技術体系の設定
(3) タスク2:テーマ毎の技術への展開と技術単位での評価
(4) タスク3:全体集計
(5) タスク4:現状ポートフォリオ上の問題の分析
10. ステップ5:研究開発テーマ評価の仕組み構築
(1) 本ステップの位置付け
(2) テーマ承認・中止の評価項目の設定
(3) テーマ承認・中止の意思決定法の設定と3つのタスク
(4) タスク1:事前の成果物の評価者への提出と準備
(5) タスク2:検討会での発表と質疑応答
(6) タスク3:検討会での評価者間の議論と意思決定
11. ステップ6:研究開発テーマ創出の仕組み構築
(1) 本ステップの位置付け
(2) 研究開発テーマ創出のためのフレームワーク
- スパークのための3つの原料
- スパークのための4つの要件
12. 演習(双方向の質疑応答の形で進める)
X社の研究開発ポートフォリオについて
- 提示されたポートフォリオの問題点の議論
- 資源配分のあるべき方向性の議論
【質疑応答】
研究開発,ポートフォリオ,軸,テーマ,創出,評価,中止,事例,研修,講座,セミナー