どんな材料、プロセスが主流になるのか?
セミナー趣旨
有機ELディスプレイはスマートフォン、大型テレビの分野を中心に大きな市場を形成してディスプレイの主役と言って良い存在になっている。モバイル分野ではフレキシブル有機ELの技術と事業が大きく進展しており、フォルダブルのスマートフォンやPCの商品化、ローラブルの試作品発表などが相次いでいる。一方、テレビ分野では、ローラブル有機ELテレビ、8K有機ELテレビ、インクジェットの導入など、新たな革新への取り組みの試みがさまざまになされており、さらに量子ドット(QD)やマイクロLEDなどの新規技術の開発も加速している。
本講演ではこれらの状況を踏まえ、有機ELの基礎技術(材料・デバイス・プロセス・駆動など)を概説すると供に、新規技術も含めた技術動向、ビジネス動向を紹介する。特に、フレキシブル有機ELに関わる要素技術、大型テレビの革新に繋がりうる新規技術などを、山形大学フレキシブル基盤技術研究グループでの実際の研究開発事例も交えて紹介する。また、有機ELの関連技術として、エネルギー・環境の視点から注目が高まりつつある有機太陽電池についても紹介する。
習得できる知識
・有機ELの基礎(材料、デバイス、プロセス、駆動など)
・有機ELの歴史と技術動向、ビジネス動向
・有機ELディスプレイ技術(液晶ディスプレイとの比較も含めて)
・有機EL照明技術(LED照明との比較も含めて)
・有機ELフレキシブル化技術
・有機EL用フレキシブル基板技術
・有機ELバリア技術(バリア性評価技術、バリア膜形成技術、封止技術など)
・有機EL用電極形成技術 (導電ポリマー、銀ナノワイヤー、メタルメッシュ、印刷電極など)
・有機EL用塗布・印刷・インクジェト技術
・その他のトピックス(有機太陽電池、量子ドット(QD)、マイクロLEDなど)
セミナープログラム
2.有機ELの原理
3.有機ELの基礎技術
3.1 材料技術
3.2 デバイス技術
3.3 プロセス技術
3.4 駆動技術
4.有機ELディスプレイ
4.1 有機ELディスプレイの分類
4.2 有機ELディスプレイの特徴(液晶ディスプレイとの比較も含めて)
4.3 有機ELディスプレイ技術と最新動向(各社の動向も含めて)
5.有機EL照明
5.1 有機EL照明の特徴(LEDとの比較も含めて)
5.2 有機EL照明技術と最新動向
5.3 有機EL照明のコスト
6.有機ELのフレキシブル化
6.1 フレキシブル化の最新動向
6.2 フレキシブル基板技術(超薄板ガラス、高機能ステンレス箔、バリアフィルム)
6.3 バリア技術
・バリア性評価技術
・バリア層形成技術(CVD、ALD、多層積層技術、他)
・フレキシブル封止技術(ダム・フィル封止、TFE、ラミネート封止など)
6.4 透明電極技術
・透明導電ポリマー技術
・銀ナノワイヤー技術
・メタルメッシュ技術
7.有機EL用塗布・印刷・インクジェット技術
7.1 塗布・印刷技術の特徴と材料
7.2 インクジェットを用いた有機ELディスプレイ
7.3 塗布膜を用いた有機EL用バリア技術
7.4 ロールtoロール(R2R)印刷技術を用いた電極形成技術
7.5 インクジェットによるオンデマンド有機ELパターニング
8.その他のトピックス
8.1 有機太陽電池
8.2 量子ドット(QD)
8.3 マイクロLED
8.4 その他
【質疑応答】
セミナー講師
山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 産学連携教授 向殿 充浩 氏
セミナー受講料
1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
受講について
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