【中止】スラリー調製・分散のポイントと留意点 ~基本的な手順、各種評価手法、分散剤活用~

・スラリーを扱う方ならおさえておきたい!
・「うまく分散安定化させるには?」 「どのように評価・制御していくのか?」

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    セミナー趣旨

    ■講師より:スラリーの奥深さと留意点
      微粒子を媒液中に分散させたスラリーは、セラミック成形をはじめとする材料プロセスから、製薬、食品、化粧品、排水処理に到る幅広い分野で使用されます。大半のプロセスの出発点であるスラリーの状態が最終製品の品質を左右することは経験的に広く知られています。
      しかしながら、スラリーの状態と一言で言っても、分散状態、粘度、温度特性、経時変化などさまざまなものがあり、しかもこれらに明確な基準が存在するわけではないため、それぞれのプロセスで試行錯誤を繰り返してスラリーを調製することになります。ところがせっかく調製法を確立しても、原料や添加剤の種類や条件が少し変わるだけで全く異なるスラリーができてしまい、毎回試行錯誤が必要となることも珍しくありません。これは、単なる混合比だけでなく、原料や添加剤の保管状況やスラリー調製でどのような過程を経たかなど、見落とされがちな多くの因子が影響を及ぼすためです。また、調製後のスラリーについても、流動性、粒子集合状態、充填特性といった様々な評価法が存在しますが、適切な評価法を使用しないとプロセスの安定にはつながらなくなってしまいます。
    ■本セミナーでの解説事項
      本セミナーでは、様々なスラリー分散法、スラリーの分散安定性に及ぼす様々な因子、種々のスラリー特性評価法について、実際の評価結果を用いて解説し、スラリー分散技術に関する基礎から応用、最新動向について紹介します。また、これまでに受けた相談とその対応についても紹介します。
    ※また、事前質問を受け付けております。特に、知りたい内容、疑問を抱えている部分等についてお寄せ下さい。当日、可能な範囲でお答えする予定です。

    受講対象・レベル

    ・スラリーを取り扱っている技術者、研究者
    ・スラリーについてのトラブル・疑問を抱えている方々
    ・二次電池材料、セラミックス、ナノコンポジット関連の技術者、研究者
    ・化粧品、各種顔料などのスラリー製品を取り扱う技術者、研究者
    ・その他、粉体と液体の混合物や水処理プロセスに関わる技術者、研究者

    習得できる知識

    ・スラリーの分散特性に関する基本的知見
    ・スラリー調製技術に関する理解
    ・種々のスラリー評価法とその特性
    ・スラリー評価法の理解、データ解析
    ・スラリーについてのトラブル解決指針

    セミナープログラム

    1. スラリーに関する基礎知識:「そもそもスラリーとは?なぜ取り扱いがむつかしい?」
     1-1. スラリーを取り扱うプロセス
     1-2. 微粒子をスラリーとして取り扱う理由
     1-3. なぜスラリーの取り扱いで問題が発生するのか
     1-4. プロセスで重要なスラリー特性の違い
    2. 粒子の特性:「粒子の“個性”を把握するには?」
     2-1. 粒子のサイズ(粒子径)、比表面積、密度
     2-2. 粒子径分布測定、粒子の構造
    3. 粒子と媒液の界面の理解:「粒子の物性よりも粒子と液体の界面こそが重要なのです」
     3-1. 粒子と媒液の界面
      3-1-1. 粒子と媒液の親和性
      3-1-2. 溶媒和(水和)
      3-1-3. ぬれ性
     3-2. 粒子の帯電
      3-2-1. 帯電機構
      3-2-2. 電気二重層
      3-2-3. ゼータ電位測定
     3-3. 分散剤(界面活性剤)の吸着
      3-3-1. 界面活性剤
      3-3-2. 吸着機構
      3-3-3. 吸着量の測定
      3-3-4. 分散剤の選び方
    4. 粒子間に働く力と粒子の分散・凝集:「分散と凝集は何で決まる?うまく分散させるには?」
     4-1. DLVO理論
      4-1-1. 静電ポテンシャル
      4-1-2. ファンデルワールスポテンシャル
      4-1-3. 全相互作用(DLVO理論)
     4-2. 吸着高分子による作用
     4-3. その他の相互作用と吸着高分子による作用とその測定法
     4-4. 粒子の分散・凝集の原理
     4-5. 凝集機構と凝集形態
     4-6. さまざまな分散・凝集状態の評価法とその原理
    5. スラリーの流動特性と評価:「スラリーの“流れやすさ”をどのように測り、それで何がわかるの?」
     5-1. 流動挙動の種類(流動曲線)
     5-2. 流動性評価法
     5-3. 流動性評価の実例
      5-3-1. 流動特性評価結果
      5-3-2. 使用機器による評価結果の違い
      5-3-3. 使用機器による違いの補正
    6. スラリー中の粒子の沈降挙動と充填特性評価:「スラリー中での粉の沈み方、そこから何がわかるの?」
     6-1. 粒子の沈降堆積挙動
     6-2. 堆積層の流動性評価
      6-2-1. 堆積層の流動性と固化
      6-2-2. 堆積層の固化防止
     6-3. 重力、遠心沈降による評価
      6-3-1. 重力、遠心沈降試験の測定原理
      6-3-2. 試験結果の実例
     6-4. 沈降静水圧法による評価
      6-4-1. 沈降静水圧法の原理
      6-4-2. 測定結果の実例と結果から予測できるスラリー特性
     6-5. 粒子径分布測定による評価
      6-5-1. 様々な粒子径分布測定法とその問題
      6-5-2. 測定結果の実例
      6-5-3. 高濃度スラリーの粒子径分布直接測定
    7. 浸透圧測定法によるナノ粒子の分散評価:「沈まないナノ粒子のスラリーはどう評価すればいいの?」
     7-1. ナノ粒子スラリーの特徴
     7-2. 浸透圧測定法の原理
     7-3. 測定結果の実例
     7-4. 従来法との比較と測定結果から予測できる成形体の微構造
    8. スラリー調製:「粉と液体と添加剤を混ぜるだけと思っていませんか?」
     8-1. スラリー化および均質化、最適化
     8-2. さまざまなスラリー調製技術
     8-3. 分散剤添加スラリー中の溶存イオンの影響
     8-4. スラリー特性の経時変化
      8-4-1. スラリー中の分散剤の状態
      8-4-2. 分散剤の吸着形態の評価法
      8-4-3. 分散剤の吸着形態が分散安定性に及ぼす影響
     8-5. 可逆的に分散凝集状態を制御できるスラリーの調製
      8-5-1. 温度による分散状態制御
      8-5-2. 圧力による分散状態制御
      8-5-3. イオン架橋を利用した可逆的分散状態制御
    9. 実スラリーへの適用(実用化)事例:「トラブルが解決できた事例はありますか?」
     9-1. 水系セラミックススラリーの評価
     9-2. 非水系および多成分系スラリーの評価(リチウムイオン二次電池電極材料)
     9-3. 温度や圧力による可逆的分散状態制御の利用(水処理)
     9-4. イオン架橋による可逆的分散状態制御の利用(塗料、シート成形)
     9-5. 過去に受けた相談とその解決例
      9-5-1. 加速試験による長期安定性の予測
      9-5-2. スラリー分散状態変化の防止
      9-5-3. トラブルの原因と対策
    10. まとめと今後の展望、応用例
    <質疑応答>


    ■受講特典
    『基礎スラリー工学』(丸善出版)を進呈・郵送させて頂きます。
    ※原則、セミナー開催日前にはお手元に届くように致しますが、直前のお申し込み者の場合は、
       セミナー後日に到着となる場合がございます。ご了承くださいませ。


    ■受講者の声(過去の同講師セミナー受講者アンケートより)
    「充実していて大変有益でした」(触媒開発)
    「試作したスラリーについて何がどうなっていれば優れているのか、について理解が深まりました。
       ありがとうございました」(製造・開発)
    「自社のスラリー製品の品質向上・改善の目的で参加しました。とてもためになりました」(セラミックス開発)
    「基礎理論、原理から学べて面白かった」(化学・研究開発)
    「非常にわかり易く、有益でした」(生産技術)
    「スラリーの評価方法を知りたくて参加。粒子径分布に関する考え方が特に興味深かった。
       分かりやすくて良いセミナーでした」(固液分離・技術開発)
    「分散性(凝集)の評価方法など業務に活かせそうです。ありがとうございました」(品質安定・研究開発)

    セミナー講師

     佐藤根 大士 先生   兵庫県立大学 大学院工学研究科化学工学専攻 准教授 博士(工学)

    ■講師紹介
    2008年3月 名古屋大学大学院工学研究科 博士課程後期課程修了、博士(工学)
    2008年10月 名古屋大学エコトピア科学研究所 研究員
    2009年4月 名古屋大学大学院工学研究科物質制御工学専攻 研究員に異動
    2010年4月 兵庫県立大学大学院工学研究科 助教
    2016年4月 兵庫県立大学大学院工学研究科 准教授

    セミナー受講料

    【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

    【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
    *1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

    *学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

    受講について

    ※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

    配布資料・講師への質問等について

    • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
      (開催1週前~前日までには送付致します)。

      ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
      (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
    • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
      (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
    • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
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    キーワード

    化学反応・プロセス   応用物理一般

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