ペロブスカイト太陽電池の基礎から作製・評価方法、高性能化技術や最新動向まで

○基本構造や評価法から低温・溶液プロセスを用いた作製法(用いる部材・装置、塗布工程、封止ほか)、変換効率や耐久性向上技術、タンデム化や鉛フリーなど最新技術動向まで。
○他の太陽電池には真似できない特徴を持つペロブスカイト太陽電池を詳解!

セミナー趣旨

  有機無機ハイブリッドのペロブスカイト結晶を用いた太陽電池は、2009年に初めて報告されて以来、そのエネルギー変換効率は25%を超え、その変換効率のみに着目すると、従来のシリコン太陽電池に迫る勢いがあり、さらにこの変換効率は低温・溶液プロセスで実現可能であるなど、注目すべき可能性を秘めた次世代太陽電池材料です。
  本講座では、ペロブスカイト太陽電池の作製方法について、基礎的な事柄から劣化抑制対策などの詳細まで、特に逆型構造(ガラス/電極/P型層/Perovskite/N型層/電極)について具体的に解説します。さらに、鉛の代わりにスズを用いた鉛フリーペロブスカイト太陽電池についても解説します。
  また、出来上がったセルの評価方法について、ペロブスカイト太陽電池がイオン導電性も示す半導体である点に着目しつつ、測定の注意点などの基礎的な事から始めて、ヒステリシス特性の取り扱いやセル特性の解析など、発展的な内容までご説明します。
最後に、実用化へ向けた課題や他の太陽電池では真似できない特徴、ペロブスカイト太陽電池のタンデム化などをご紹介します。

受講対象・レベル

・太陽電池の材料研究開発を始めたばかりの方から、ある程度の研究経験を経た方。
・低温プロセスを用いたペロブスカイト太陽電池の開発に興味のある方
・ペロブスカイト型太陽電池の作製や評価について、基礎から知りたい方

習得できる知識

・ペロブスカイト太陽電池の概要と特徴の理解
・低温・溶液プロセスを用いたペロブスカイト太陽電池の作製・評価ノウハウ
   など

セミナープログラム

1.有機無機ハイブリッド型ペロブスカイト太陽電池の基礎
 1.1 これまでの展開と現状について
 1.2 これまでの有機系太陽電池との比較
 1.3 ペロブスカイト太陽電池の基本構造・動作原理
 1.4 ペロブスカイト層以外の各機能層の役割・種類・特徴
  1.4.1 透明電極(ITO、FTOなど)
  1.4.2 ホール選択・輸送層(PEDOT:PSS、NiOx、その他ポリマー材料等)
  1.4.3 電子選択・輸送層(PCBM、ICBA、AZO、その他有機材料等)
  1.4.4 対向電極(Ag、ITOなど)
  1.4.5 添加物やその他の極薄膜層の役割
2.低温・溶液プロセスを用いたペロブスカイト太陽電池の作製方法
 2.1 低温・溶液プロセスを用いた作製方法の特徴
 2.2 作製の各工程に用いる部材や装置・環境について
 2.3 基板材料の選択・パターニングから前処理まで
 2.4 ペロブスカイト太陽電池材料の純度や精製について
 2.5 塗布条件(スピンコート)の最適化について
 2.6 ペロブスカイト結晶成長の最適化について
 2.7 その他機能層の塗布条件の最適化について
 2.8 太陽電池セルの封止について
 2.9 測定用端子の処理について
3.ペロブスカイト太陽電池の評価方法
 3.1 光電変換特性の評価方法・注意点
 3.2 Morphology、膜厚、結晶構造と性能の相関関係
 3.3 電流-電圧曲線に現れるヒステリシス特性について
 3.4 長期安定性の評価について
  3.4.1 太陽電池を最高出力状態に保つ技術(MPPT)について
  3.4.2 MPPT条件下のペロブスカイト太陽電池の振る舞い
  3.4.3 屋外での耐久性評価
 3.5 イオン伝導性の影響について
4.ペロブスカイト太陽電池の性能とその向上技術
 4.1 変換効率
 4.2 耐久性
5.ペロブスカイト太陽電池に関する直近の話題や今後の課題について
 5.1 環境光発電(室内光発電、IoT機器の電源)への応用
 5.2 タンデム化による効率30%を超える太陽電池への応用
 5.3 鉛フリーペロブスカイト太陽電池
6.質疑応答


*途中、小休憩を挟みます。

セミナー講師

 白井 康裕 先生   国立研究開発法人 物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究拠点(GREEN)
 太陽光発材料グループ 主幹研究員

■ご略歴
2006年 Rice University 博士課程修了(PhD)
以降、物質・材料研究機構(NIMS)にて、有機分子を用いたナノデバイスや有機薄膜太陽電池の研究に従事。
現在はペロブスカイト太陽電池の研究開発を担当。
■本テーマ関連学協会でのご活動
日本太陽エネルギー学会 編集委員

セミナー受講料

【オンライン受講:見逃し視聴なし】 1名36,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき25,300円

【オンライン受講:見逃し視聴あり】 1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)。

    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

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  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

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    お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
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  • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
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    ※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
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    こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

36,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

地球温暖化対策技術   電子デバイス・部品   半導体技術

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