遠心ポンプの設計法

39,600 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 16:00 
締めきりました
主催者 日本アイアール
キーワード 機械設計   機械技術一般
開催エリア 全国
開催場所 ZOOMによるオンライン講義

誰に聞いても教えてくれないポンプ設計のノウハウがここにある!<高効率、小型高速化の実現に向けて>

セミナー講師

武田 裕久 講師(元 株式会社電業社機械製作所 執行役員)

武田技術士事務所 代表技術士 機械部門(流体工学)

元 株式会社電業社機械製作所 執行役員 (流体機械の設計・研究に従事)元 ターボ機械協会副会長 (CPD事業立上)退社後 武田技術士事務所を立上

セミナー受講料

39,600円/1名(税込)

※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。※武田講師による出張セミナーをご検討の方は、お問い合わせください。

セミナー趣旨

ポンプはインフラ設備やさまざまな産業分野で用いられています。古くからある機械で、人間が生活する上で無くてはならない「水」を扱うという大事な役目を担っています。近年気候変動の要因とされる大気の温暖化や、エネルギー環境の変化から、省エネが世界的に強く認識され、水を扱うポンプにおいても高効率化、高速小型化が求められています。

ポンプは部品数の少ない簡易な構造の機械ですが、性能に関係する要素が多く、必要とする性能を得るには、基本原理に基づく設計が求められます。しかし、近年教育現場では流体力学など基礎的な力学系講座が減り、更に実務的、体系的なポンプ設計の資料は出版物、Web情報でも殆ど見かけません。

したがって、現在の日本では、ポンプ設計を新たに体系立てて学べる手段がほぼ無いと言ってよく、これからポンプ設計を行おうとする人は、ほぼ見様見真似で設計せざるを得ません。このままでは、設計ノウハウをすでに持っているごく少数の大企業と、それ以外の企業での知的格差を埋めることができません。

一方、研究開発、設計の現場ではコンピュータによる数値解析(CFD)により開発/設計期間を短縮する手法が採用されるようになってきましたが、CFDソフトウェアは高価な上、流体性能に関する基礎知識を基にポンプ形状、寸法を与えなければ、期待する性能を得ることは出来ません。この知識も、上述の通り学べる場がないため、最新のCFDを使いこなすことも、ノウハウを持っている企業のみに限られてしまうのです。

このセミナーはポンプの性能に関する基本原理の理解とこれに基づいた主要部品(羽根車、ケーシング)の具体的な設計法を学び、Excelによる演習を通じてそれを自分のものとして頂きます。

残念ながらこれまでポンプ設計理論を専門的に学ぶチャンスのなかったポンプ設計者の方々、企業に入ってから初めてポンプを設計することになった方々、ポンプのCFDを行う場合に必要な理論をしっかり学びたい方に強くおすすめします。

※本セミナーは真空ポンプには対応しておりませんのでご注意ください。

受講対象・レベル

  • 理工系大学受験程度の高校数学の知識があり、以下のいずれかにあてはまる方。
  • ポンプの計画/研究/設計に携わる方
  • ポンプ設備の運営/管理に携わる技術者
  • 流体設計によるポンプ性能設計に興味のある方

習得できる知識

  • 要求仕様に対して最高の効率、を得る設計法が習得できます。
  • キャビテーション発生を回避しつつ、高速小型化を実現できます。
  • 用途に応じて、適切なパラメータを選択を選ぶことができます。
  • 設計に際して別資料を参照する必要はありません。

セミナープログラム

第1部 遠心ポンプの理論

  1. はじめに
  2. 遠心ポンプの構造
  3. ポンプの基礎式
    1. 無限羽根枚数の理論揚程
    2. 有限羽根枚数の理論揚程
  4. 比速度
    1. 比速度とは
    2. 比速度の単位
  5. 羽根車の設計
    1. 設計定数
    2. 羽根車の入口設計
      1. キャビテーションと有効吸込みヘッド
      2. 有効必要吸込ヘッドと吸込比速度
      3. 入口諸元
    3. 羽根車の出口設計
      1. すべり係数
      2. 出口諸元
    4. 羽根車の形状設計
      1. 子午面形状
      2. 平面形状
  6. 渦巻ケーシングの設計
    1. ケーシングの特性式
    2. 最高効率点流量
    3. 理論揚程と実測揚程

第2部 設計演習

  1. Excelによる計算シートの構成と使用法
  2. 参考計算例の説明
  3. 設定問題に対する設計演習
  4. 質疑応答
  5. 結言

標準実施時間:5時間