
粘弾性の必須基礎知識と測定法およびスペクトルの解釈
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セミナー趣旨
レオロジー測定は、人間の触覚を定量的に評価するような手法である。物質の硬さ、柔らかさ、粘り、サラサラ感等は、物質を変形させた時、あるいは物質に力を加えたときの手応えとして感じるものであり、それらは弾性率や粘度といった物質量として表わされる。ただし、固体とも液体ともいえない物質(溶融状態の高分子・スライム・ケチャップ・マヨネーズ・生クリーム・片栗粉等)については、弾性率や粘度は定数ではなく、時間に依存し、更には、刺激の周波数やその大きさ(振幅)にも依存する。このように刺激に対する応答が複雑な振る舞いをする物質は、弾性論、塑性論、流体力学の範疇で扱うことが困難であり、レオロジーはこうした物質一般を対象にする。
本セミナーでは、レオロジー測定の原理、測定される物理量の意味、特に高分子物質を中心とした粘弾性体の構造とレオロジーの関係、レオメーター使用上の注意点等を、具体例を挙げながら解説する。
習得できる知識
・レオロジーの基礎
・粘弾性スペクトルの見方
・緩和弾性率・複素弾性率・粘度成長関数・複素粘度等の意味
・大変形下および高速流動下での非線形粘弾性に関する一般的挙動
セミナープログラム
1.レオロジーとは
2.レオメーターの基本
2-1 液体用・固体用レオメーター
2-2 応力と歪
2-3 弾性率・ヤング率・ポアソン比・粘度・コンプライアンス
3.粘性体・弾性体・粘弾性体
3-1 理想弾性体
3-2 理想粘性体
3-3 粘弾性体
3-4 ビンガム塑性体
3-5 非ニュートン流体
4.粘弾性体について定義される物質パラメータ
4-1 緩和弾性率
4-2 複素弾性率
4-3 粘度成長関数
4-4 複素粘度
4-5 Boltzmannの重畳原理による各粘弾性パラメータの関係付け
5.高分子の粘弾性
5-1 高分子の粘弾性スペクトル
5-2 粘弾性パラメータの分子量依存性
5-3 時間温度換算則
5-4 からみ合いとは
5-5 非線形粘弾性挙動
6.おわりに
【質疑応答】
キーワード:
レオロジー,粘弾性,レオメーター,ポリマー,測定,スペクトル,解析,セミナー,講座,研修
セミナー講師
大阪大学 大学院理学研究科 高分子科学専攻 准教授 博士(理学) 浦川 理 氏
セミナー受講料
49,500円(税込、資料付)
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