~ポリオレフィン樹脂用高分子型帯電防止剤、カーボンナノチューブ薄膜の成形技術と帯電防止膜への応用~
三洋化成工業株式会社 杉本氏、株式会社ADEKA 櫻井氏、名古屋工業大学 岸氏の3名が登壇!
帯電防止技術の概要と各種帯電防止剤の開発事例および包装材料・家電・繊維への用途展開~フィルム・シート成形用ポリオレフィン樹脂用高分子型帯電防止剤、カーボンナノチューブ導電性薄膜の成膜技術と帯電防止膜への応用~について解説する講座です!
セミナー趣旨
★帯電防止剤とは、絶縁体に少しだけ導電性を付与することにより、静電気の蓄積を防止する添加剤であります。
★プラスチックが帯電すると埃付着による外観の悪化や静電気障害による電子部品等の誤作動がしばしば起こり、これら障害を防ぐことを目的として、各種帯電防止剤が使用されております。
■注目ポイント
★永久帯電防止剤の特長および性能を発現するメカニズムとは!?
★カーボンナノチューブ薄膜の形成技術、特性についての基礎、透明導電膜、帯電防止膜としての応用を紹介!
セミナープログラム
【第1講】 高分子型帯電防止剤の概要およびポリオレフィン樹脂用高分子型帯電防止剤の開発
【時間】 13:00-14:15
【講師】三洋化成工業株式会社 高機能マテリアル事業本部研究部 高機能添加剤研究グループ / ユニットマネージャー 杉本 佑子 氏
【講演主旨】
高分子型帯電防止剤は永久帯電防止剤と呼ばれ、帯電防止効果は半永久的に持続し、静電気等によって発生する様々なトラブルを解決し、近年の産業の発展に貢献する材料です。高分子型帯電防止剤の特徴について、低分子型帯電防止剤や導電性カーボン材料との違いを中心に説明する。更に高分子型帯電防止剤を設計する際に考慮すべき項目について簡単に説明し、三洋化成でのポリオレフィン樹脂用高分子型帯電防止剤の開発事例を紹介する。
【講演のポイント】
高分子型帯電防止剤はなぜ永久に効果が持続するのか、なぜ湿度に依存するのか、なぜクリーンなのかを、低分子型帯電防止剤や導電性カーボンとの比較データと共に解説します。また、高分子型帯電防止剤が効果を発現するのに重要なモルフォロジー制御についても解説します。
【習得できる知識】
様々な帯電防止剤の基礎知識や、高分子型帯電防止剤を使用する際に必要な基礎知識。
【プログラム】
1.高分子型帯電防止剤についての概要
1.1 プラスチックの帯電防止について(目的と帯電防止方法)
1.2 低分子型帯電防止剤の特長
1.3 導電性フィラー、カーボンブラックの特長
1.4 一般的な高分子型帯電防止剤
2.三洋化成の高分子型帯電防止剤
2.1 三洋化成の高分子型帯電防止剤(ペレスタット・ペレクトロン)の特長、使用方法
2.2 低分子型帯電防止剤との性能比較
2.3 カーボン材料との性能比較
2.4 スチレン樹脂(ABS等)用グレード
2.5 ポリオレフィン樹脂用グレード
3.ペレスタット・ペレクトロンの使用例
【質疑応答】
【第2講】 永久帯電防止剤の特長と各種用途への展開
【時間】 14:25-15:40
【講師】株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 改質剤開発室 櫻井 久史 氏
【講演主旨】
プラスチックは絶縁材料であるため摩擦などによって材料表面に静電気を生じ、帯電しやすいという性質をもっている。プラスチックが帯電すると、埃付着による外観の悪化や静電気障害による電子部品等の誤作動がしばしば起こる。これら障害を防ぐことを目的として、各種帯電防止剤が使用されている。本講座では一般的な帯電防止剤の特長と帯電防止メカニズムを説明後、永久帯電防止剤に焦点を当て、各種樹脂、用途での適用事例に関して紹介する。
【講演のポイント】
永久帯電防止剤の特長および性能を発現するメカニズムを解説し、各種用途への展開事例を紹介する。
【習得できる知識】
・帯電防止剤の基礎知識
・永久帯電防止剤の特長
・用途ごとの帯電防止処方
【プログラム】
1. 帯電防止剤の役割
1-1. 帯電防止剤とは?
1-2. 各種帯電防止剤の特長と帯電防止メカニズムの説明
2. 永久帯電防止剤の特長
2-1. 帯電防止性能の即効性、持続性
2-2. リサイクル時の性能への影響
3. 各種用途への展開例
3-1. 包装材料
3-2. 家電
3-3. 繊維、ゴム等
4. まとめ
【質疑応答】
【第3講】 カーボンナノチューブ薄膜の形成技術と透明導電膜、帯電防止膜への応用
【時間】 15:50-17:05
【講師】名古屋工業大学 大学院工学研究科 電気・機械工学専攻 電気電子工学分野 工学部 電気・機械工学科 電気電子工学分野 / 准教授 岸 直希 氏
【講演主旨】
透明導電膜および帯電防止膜用材料としてカーボンナノチューブがある。カーボンナノチューブはナノメートルスケールの太さを持つ筒状材料であり、これらの応用に用いる場合、薄膜化する必要がある。本講座ではカーボンナノチューブ薄膜の形成技術を中心にさらにカーボンナノチューブ薄膜の導電性の決定要因について説明をする。また透明導電膜および帯電防止膜としての応用事例について紹介する。
【講演のポイント】
カーボンナノチューブを透明導電膜、帯電防止膜として応用する場合、その薄膜化が重要な技術となる。本講座では、カーボンナノチューブ薄膜の形成技術および特性について基礎から説明をする。
【習得できる知識】
カーボンナノチューブの薄膜化技術についての知識
カーボンナノチューブ薄膜の導電性の決定要因についての知識
カーボンナノチューブ薄膜の透明導電膜、帯電防止膜での実施事例
【プログラム】
1.カーボンナノチューブの基礎
2.単層カーボンナノチューブ薄膜の形成技術
3.単層カーボンナノチューブ薄膜における導電性の決定要因
3.1 膜構造
3.2 キャリアドーピング
4.透明導電膜、帯電防止膜への応用
【質疑応答】
セミナー講師
第1部 三洋化成工業株式会社 高機能マテリアル事業本部研究部
高機能添加剤研究グループ / ユニットマネージャー 杉本 佑子 氏
第2部 株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 改質剤開発室 櫻井 久史 氏
第3部 名古屋工業大学 大学院工学研究科 電気・機械工学専攻
電気電子工学分野 工学部 電気・機械工学科 電気電子工学分野 / 准教授 岸 直希 氏
セミナー受講料
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
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