〇磁区とヒステリシスの関係など知っておくべき基礎から、軟磁性、硬磁性材料の種類・特徴とその応用、最新開発動向まで。
〇包括的な知識を学ぶ事で材料開発や、適切な材料選定のヒントに!
セミナー趣旨
磁性材料は、モーターや変圧器、電源などに用いられる各種インダクタ、センサー、磁気記録装置などの様々な用途で用いられています。磁性材料には軟磁性材料(磁心材料)と硬磁性材料(永久磁石)があり、その性質は全く異なります。また、軟磁性材料にも硬磁性材料にも特性が異なる材料が数多く市販されており、その中から用途に応じて最適な材料を選定する必要があります。
本セミナーでは、最初に磁性と磁性材料の基礎について、特に磁性材料の性質を理解するうえで欠かせない磁区とヒステリシスの関係について説明いたします。次いで、各種の軟磁性材料と硬磁性材料の特徴とその応用について説明いたします。これらの知識は、磁性材料選定の手助けになります。
受講対象・レベル
・磁性材料を用いた製品、または磁性材料の研究開発に従事する予定の方
・磁性材料全般についての基礎知識を取得したい方
必要な予備知識
高校卒業レベルの物理・化学の知識
習得できる知識
・磁性と磁性材料の基礎知識
・種々の軟磁性材料と硬磁性材料の特徴
これらにより、用途に合わせた磁性材料選定に必要な基礎知識が得られます。
セミナープログラム
1.磁性に関する物理量と単位
2.磁性の種類
1)反磁性
2)常磁性
3)強磁性
4)反強磁性
5)フェリ磁性
6)温度の影響
3.強磁性体の磁区構造
1)反磁場と静磁エネルギー
2)磁気異方性
3)磁気ひずみ
4)磁区の分割
4.静的磁化機構
1)磁壁の移動とヒステリシス
2)微粒子の磁区構造とヒステリシス
5.磁壁移動と損失発生機構
1)渦電流と渦電流損
2)鉄損
3)複素透磁率
6.軟磁性材料とその応用
1)軟磁性材料の特徴
2)ケイ素鋼(Fe-Si)
3)パーマロイ(Ni-Fe)
4)センダスト(Fe-Al-Si)
5)ソフトフェライト
6)アモルファス合金(Fe-B-Si, Co-Fe-B-Si)
7)ナノ結晶合金(Fe-Si-B-Nb-Cu)
7.硬磁性材料とその応用
1)硬磁性材料の特徴
2)エネルギー積
3)アルニコ(Fe-Al-Ni-Co)磁石, Fe-Cr-Co磁石
4)ハードフェライト
5)Sm-Co磁石
6)ネオジム磁石
8.最近の磁性材料の開発動向
1)軟磁性材料
a)アモルファス合金のモーターへの応用:技術の進歩と発想の転換
b)アモルファス合金粉末のインダクタへの応用:温故知新!?
2)硬磁性材料
a)モーター用ネオジム磁石:進化する王者vs新たな挑戦者
9.まとめ
<質疑応答>
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
セミナー講師
秋田県立大学 システム科学技術学部 機械工学科 教授 尾藤 輝夫 氏
■ご略歴
1994年3月 室蘭工業大学 大学院工学研究科 博士後期課程 物質工学専攻 修了
1994年4月 アルプス電気株式会社 中央研究所(長岡)入社
1999年4月 秋田県立大学 システム科学技術学部 機械知能システム学科 助手
2005年12月 秋田県立大学 システム科学技術学部 機械知能システム学科 助教授
2011年4月 秋田県立大学 システム科学技術学部 機械知能システム学科 教授
現在に至る。
■ご専門および得意な分野・ご研究
磁性材料(特にアモルファス合金やナノ結晶合金などの非平衡軟磁性材料)、磁性物理、極低温物理
セミナー受講料
【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
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