テラヘルツ波の基礎から各種応用事例と今後の活用展望
開催日 | 10:30 ~ 16:30 |
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主催者 | (株)R&D支援センター |
キーワード | 光学技術 通信工学 計測工学 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | 【WEB限定セミナー】※会社やご自宅でご受講下さい。 |
★情報通信・バイオ・非破壊検査・セキュリティ・リモートセンシングなど・・ 各種応用事例と今後の可能性について解説! ※オンライン会議アプリzoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。【アーカイブ配信受講:10/17(木)~10/24(木)】での受講もお選びいただけます。
セミナー講師
徳島大学 ポストLEDフォトニクス研究所 最高研究責任者/教授、副理事 博士(工学)・博士(医学)安井 武史 氏【ご専門】テラヘルツ計測、光コム、非線形光学顕微鏡、レーザー制御【ご略歴 】 1997年10月 通産省工業技術院計量研究所 博士研究員 1999年4月 大阪大学大学院基礎工学研究科機能創成専攻生体工学領域 助手 2007年4月 仏ボルドー第1大学 招聘教授(兼任) 2010年6月 独マールブルク・フィリップス大学 招聘研究員(兼任) 2010年8月 大阪大学大学院基礎工学研究科 招聘教授(兼任) 2010年8月 徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部 教授 2010年11月 仏リトラル・コート・ド・パール大学 招聘教授(兼任) 2012年12月 仏ボルドー第1大学 招聘教授(兼任) 2016年4月 徳島大学 副理事(研究担当) 2019年3月 徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所 所長/教授 2022年4月 徳島大学ポストLEDフォトニクス研究所 最高研究責任者【学会、海外活動、政府委員などの主なご活躍の経歴(学術誌編集、留学 委員等)】・日本学術振興会 学術システム研究センター専門研究員(2023年4月〜)・応用物理学会 代議員(2015年2月〜2019年1月)・日本生体医工学会刊行誌(和文・英文) 編集委員(2016年2月〜)・Nature Publishing Group (Editorial Board of Scientific Reports (2015年4月〜)・日本光学会(Topical Editor, Optical Review (2020年4月〜2022年3月)
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、 2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、 今回の受講料から会員価格を適用いたします。)※ 会員登録とは ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。 すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。 メールまたは郵送でのご案内となります。 郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講について
Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順
- Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。ご自宅への送付を希望の方はコメント欄にご住所などをご記入ください。開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますことご了承下さい。
- アーカイブの場合は、配信開始日以降に、セミナー資料と動画のURLをメールでお送りします。
- 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
セミナー趣旨
光波と電波の境界に位置し、両者の特性を併せ持つテラヘルツ波は、これまで利用されてきた電磁波と異なるユニークな特徴を多く有している。近年、様々なテラヘルツ装置が市販され、各種ユーザーの応用展開や企業の新事業展開への環境が整備されつつある。本講演では、テラヘルツ計測を、基礎と応用の両側面から取り上げ、その可能性について説明する。
受講対象・レベル
・光学や物理に関する基礎知識を有する技術者の方
必要な予備知識
・光学や物理に関する基礎知識
習得できる知識
・テラヘルツ波の基礎知識、基本的特性・テラヘルツ波計測装置の原理、構造・テラヘルツ波の各種応用事例(産業分野、バイオ分野など)
セミナープログラム
1.テラヘルツ波とは 1-1. 波長と周波数 1-2. 歴史 1-3. 3つの技術的課題と解決への方策 1-4. 物質と相互作用 1-5. テラヘルツ・テクノロジー 1-6. テラヘルツ波で何が出来るのか?―4つの応用分野― 1-7. .非科学的テラヘルツグッズ
2.テラヘルツ光源 2-1. テラヘルツパルス波とCWテラヘルツ波 2-2. 非電動アンテナの原理と特徴 2-3. 非線形光学結晶(光整流)の原理と特徴 2-4. 周波数逓器の原理と特徴 2-5. フォトミキシング(光混合)の原理と特徴 2-6. 量子カスケードレーザーの原理と特徴 3.テラヘルツ検出技術 3-1. 光伝導アンテナ検出の原理と特徴 3-2. 自由空間電気光学サンプリング (電気光学結晶)の原理と特徴 3-3. ゴーレイセルの原理と特徴 3-4. 焦電型検出器の原理と特徴 3-5. テラヘルツ・カメラの原理と特徴と計測例 4.テラヘルツ光学素子 4-1. ミラー 4-2. レンズ 4-3. アッテネーター 4-4 フィルター 4-5. ビームスプリッター 4-6. ファイバー 4-7. 偏光子 4-8. 時間遅延ステージ
5.テラヘルツ分光装置 5-1. ポンプ・プローブ法の原理と特徴 5-2. テラヘルツ時間領域分光法の原理と特徴 5-3. テラヘルツ周波数領域分光法の原理と特徴 5-4. 市販装置の特徴・比較
6.テラヘルツイメージング装置 ―各装置の特徴・メリット・デメリット― 6-1. 点走査型イメージング 6-2. リアルタイム2次元イメージング 6-3. 透過イメージング 6-4. 断層イメージング 6-5. 分光イメージング 6-6. 3次元イメージング
7.情報通信分野での応用事例と今後の可能性 7-1. 光通信と無線通信 7-2. 大容量無線通信(クラウドサーバー等、近接無線で瞬時に転送) 7-3. 中距離無線通信(ビル間無線通信、遠隔医療、災害復旧、放送利用等) 7-4. 近距離/近接無線通信(音楽、映画、アプリ等) 7-5. 中距離無線通信における実際の装置概要
8.バイオメディカル分野での応用事例と今後の可能性 8-1. 水と分子の水素結合相互作用(水とタンパク質の相互作用) 8-2. 植物(葉脈の微量水分測定) 8-3. ガン診断(ブドウ糖代謝の違いを利用する方法、ガン組織の分光イメージによる判別) 8-4. 皮膚(角質層の水分量、皮膚ガンの透過イメージ) 8-5. 歯牙(透過および断層イメージング) 8-6. 髪の毛(乾燥過程の分光イメージ、含水量の推定) 8-7. 医薬品(医薬錠剤の結晶フォノン振動) 8-8. ビタミン,タンパク質, DNA(ラベルフリー診断、DNAおよびRNA塩基の分析)
9.非破壊検査分野での応用事例と今後の可能性 9-1. 半導体(半導体パッケージの非破壊検査、基板のキャリア濃度分布 9-2. スペースシャトル(外壁パネル、燃料タンク、錠薬のコーティング) 9-3. ソフトマテリアル(ゴム、ポリマーの評価:重合化、吸湿、劣化など) 9-4. 塗装膜(自動車、膜厚測定、膜厚ムラ計測、剥離、乾燥状態モニタリング) 9-5. 食品(乾燥食品の検査、インスタントコーヒーの含水状態) 9-6. 文化財(木工接着剤の乾燥・硬化状態)
10.セキュリティ分野での応用事例と今後の可能性 10-1. 違法薬物(テラヘルツ指紋スペクトル、封筒中の違法薬物の非開封検査) 10-2. ボディスキャナー(空港ゲート等にて、テロ対策として、凶器の確認・発見) 10-3. 爆薬(テラヘルツ指紋スペクトル)
11.リモートセンシングでの応用事例と今後の可能性 11-1. ガス分析 (エアロゾル混在ガスのセンシング、災害現場での状況把握・レスキュー、テラヘルツガス分光の特徴) 11-2. レーダー(車載レーダー、先行研究事例) 11-3. 宇宙
12.まとめ 12-1. テラヘルツ技術の今後と課題
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