実務で使える接着技術 -接着の考え方と具体的接着改良技術、接着に影響を与える要因-

○基礎から、3つの実践的な接着技術(接着剤と基材間の1次結合を形成、親和性を利用、界面混合を利用)と、基材の表面粗さや乾燥条件などの接着力に影響を与える要因とそれを利用した改良手段まで。
○接着の実際を学びたい方、商品開発や研究に役立てたい方、トラブルを解決したい方など、ぜひご受講ください!

セミナー趣旨

  「接着」は塗料、接着剤、高機能フィルムなどの様々な分野で重要な技術である。従って接着改良の方法は多くの技術者、研究者にとって興味があるものであろう。
  この講演では接着の基本的な考え方と具体的な接着改良方法を初心者にも分かりやすく説明したい。
  具体的には、接着改良の実際的手法を下記の3つに分けて説明する。
 1)接着剤と基材の間に1次結合を形成する方法
 2)接着剤と基材の親和性を利用する方法
 3)接着剤と基材の界面混合を利用する方法
  さらに実際の接着力は、基材の表面粗さや接着剤の乾燥条件などの多数の要因の影響を受けている。このような要因をうまく制御することで大きな接着力が得られることも多い。ここではこの要因とこれを利用した接着改良手段についても紹介したい。
  本講演で、自分の商品開発や研究に役立つ接着技術について身に着けていただければ幸いです。

受講対象・レベル

・接着技術の実際を学びたい技術者、研究者
・実務で接着の知識が必要な技術者、研究者
・実務で接着のトラブル、課題を抱えた技術者、研究者

必要な予備知識

本セミナーの聴講に当たり、特別な知識は必要ありません。

習得できる知識

・1次結合形成を利用した具体的な接着改良方法
・1次結合形成を形成できない場合の具体的な接着改良方法
・基材界面の層混合を利用した具体的な接着改良方法
・実際の接着で接着力に影響を与える要因とこれを利用した接着改良方法
・接着剤、塗布層の凝集破壊の防止方法
   など

セミナープログラム

1.初めに
 1.1 剥離面の形状
  (1) 剥離面
  (2) 界面剥離
  (3) 凝集破壊
  (4) 剥離箇所の変化と特別な剥離
 1.2 いろいろな剥離法とピール剥離
  (1) いろいろな剥離法
  (2) ピール剥離とその特徴
2.基材と塗布層の素材
 2.1 基材
  (1) 基材の種類
  (2) 基材の表面処理
 2.2 塗布層の素材
  (1) 塗布層の素材
  (2) バインダー
  (3) 架橋剤
  (4) 界面活性剤
  (5) フィラー
  (6) 可塑剤
3.界面の接着
 3.1 界面接着の種類
  (1) 界面を接着させるメカニズム
 3.2 界面1次結合を利用する接着改良
  (1) 基材と塗布層の間の界面1次結合
  (2) 下塗りを利用する方法
  (3) 架橋剤を利用する方法
  (4) 表面処理を利用する方法
  (5) プラズマ重合を利用する方法
  (6) プラズマ開始重合を利用する方法
  (7) シランカップリング剤を利用する方法
  (8) 官能基の2量体化を利用する方法
  (9) セグリゲーション
  (10) 吸着を利用する方法
  (11) メカノケミカル法の利用
 3.3 界面2次結合を利用する接着改良
  (1) 基材と塗布層の間の界面2次結合
  (2) 接着に有利な塗布層と基材の関係
  (3) 表面エネルギー
  (4) SP値
  (5) 臨界表面張力
  (6) 基材と塗布層の親和性
 3.4 界面混合を利用する接着改良
  (1) 溶媒を利用する方法
  (2) モノマーを利用する方法
  (3) ドープセメントを利用する方法
 3.5 界面接着に影響する要因
  (1) 剥離力に影響する要因
  (2) 基材の凹凸
  (3) 基材の結晶化度
  (4) バインダーの分子量
  (5) バインダーの極性基
  (6) ポリマーの偏在
  (7) 界面活性剤
  (8) 塗布層の架橋
  (9) 塗布層の粘弾性
  (10) 塗布層の内部応力
  (11) 水分
  (12) 剥離方法
4.塗布層の凝集破壊
 (1) 塗布層の凝集破壊
 (2) 基材の凝集破壊
5.まとめ
<質疑応答>


*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。

セミナー講師

 畠山技術士事務所 所長    畠山 晶 氏 
 技術士(応用理学部門) 

■ご略歴
1980年 富士写真フイルム株式会社入社
2013年 富士フイルム株式会社退社
2013年 技術コンサルタントとして、企業の商品開発の支援、講演、社員教育活動等を開始し、現在に至る。
■ご専門分野
・接着技術
・塗布層の設計技術
・表面処理技術
・架橋技術
■ご研究ご経験
・高機能フィルム(光学フィルム、太陽電池用フィルム、写真フィルム等)の要素研究と商品化研究
・中小企業の商品化(プラスチック材料、高機能塗料、電気自動車部品等)の開発の技術支援

セミナー受講料

【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)
    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです
    →環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
    →こちらをご確認ください

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

47,300円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

接着・粘着   薄膜、表面、界面技術   高分子・樹脂材料

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10:30

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47,300円(税込)/人

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接着・粘着   薄膜、表面、界面技術   高分子・樹脂材料

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