においの見える化(官能評価と機器分析)
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | (株)R&D支援センター |
キーワード | 感性工学 官能検査 分析・環境化学 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【江東区】江東区産業会館 |
交通 | 【地下鉄】東陽町駅 |
〇 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫とは?〇 機器分析の実務的手法のポイント
☆毎回大好評のセミナーです!おいしさ・風味、快・不快、臭気・悪臭など定量化・分析のポイントを解説!
セミナー講師
(株)におい科学研究所 代表取締役 喜多 純一 氏 【元(株)島津製作所】【受賞歴・表彰歴】平成13年 におい識別装置FF-1 第4回日食優秀食品機械資材賞受賞平成19年 におい識別装置FF-2A (社)においかおり環境協会 平成18年度 技術賞平成23年 電気学会進歩賞受賞平成26年 希釈混合装置FDL-1を用いた簡易官能評価装置 (社)においかおり環境協会 平成26年度 技術賞 長年におけるにおい識別装置の開発研究 (社)においかおり環境協会 平成26年度 学術賞令和4年 におい識別装置の開発および実用化への導入 (社)日本分析化学会 2022年度 技術功績賞【活動等】 においかおり環境学会 学会委員 2009年~2018年 においかおり環境協会 副編集委員長 2019年~現在 においかおり環境協会 理事 2021年~現在【主な研究論文及び著書(レビュー)】J.Kita, etal :Quantification of the MOS sensor based Electronic nose utilizing trap tube, Technical Digest of the 17th Sensor Symposium,m301 (2000)島津評論第59巻第1・2号 p.77~85 (2002)島津評論第64巻第1・2号 p.63~79 (2007)アロマサイエンスシリーズ21〔6〕におい物質の特性と分析・評価 5章3 半導体センサ(2)におい香り情報通信 第3章 12.におい測定装置 p.177~p.187超五感センサの開発最前線 2.3.7 におい識別装置の開発 p.197~p.205Sensor and Materials vol.26 no.3 2014 149-161味嗅覚の化学 においセンサおよびにおい識別装置を用いた臭気対策 p.207。
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、 2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、 今回の受講料から会員価格を適用いたします。)※ 会員登録とは ご登録いただきますと、セミナーや書籍などの商品をご案内させていただきます。 すべて無料で年会費・更新料・登録費は一切かかりません。 メールまたは郵送でのご案内となります。 郵送での案内をご希望の方は、備考欄に【郵送案内希望】とご記入ください。
受講について
Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順
- Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
- セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
- 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
- セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
セミナー趣旨
においを見える化・定量化することは非常に難しい。 その理由は、GCMS等でにおいの構成成分とその量を求めても、一部の異臭・悪臭では、比較的においを構成している成分数が少ないので、見つけた成分からにおいを説明できる場合が多いが、それ以外はなかなか官能評価で得られるにおいがうまく説明できない。 この理由としては、においは濃度の対数でにおいの強さが決まり、また成分ごとに嗅覚で感じる最低濃度が異なること、さらに複合臭の効果があるためである。 この講演ではこれらをエビデンスをもって説明し、その解決方法を提示する。
習得できる知識
〇 においの分類〇 人がにおいを嗅いでいるメカニズム〇 においの分析方法と原理、その特長と適応事例
セミナープログラム
1.においのいくつかの形態 1) ガスとにおいの違いはどこにあるのか? 2) においの定量化の側面は3種ある。 3) においには、原臭が存在しない?
2.嗅覚の検知メカニズムから見た複合臭の特長 1) 人の嗅覚メカニズムとはどうなっているのか? 2) 複合臭は、成分に分けてみないほうがよい? ・ 飲料、お菓子、ワイン、お香 3) 嗅覚的ホワイトって何? 4) オミッション法ってどんな方法? 5) 嗅覚メカニズムから複合臭を考える 6) マスキング現象は複合臭の延長? 7) においの種類としての異臭、悪臭、香気、複合臭の違いはどこにあるのか?
3.においの単位は? 1) におい物質濃度とそのにおいの強さの関係 2) においの強さの単位は? ・ 臭気強度、臭気濃度、臭気指数 その定義 3) 検知閾値、認知閾値、弁別閾値って何のこと? 4) におい質の単位は決められるの? ・ におい物質とにおいの種類 ・ フレーバーホイールとは? ・ 官能によるにおい質の表現とQDA法 ・ 自動車ISOでのにおい質表現 ・ SD法とは 5) オルソネーザルナルなにおいとレトロネーザルアロマとは。
4.においの見える化方法 1) 官能評価と機器分析の使いわけ 2) 日本の悪臭防止法におけるにおいの強さ測定方法の変遷 ・ 悪臭22物質と三点比較式臭い袋法 ・ 海外のにおいの強さの決め方事例 3) 臭気指数表現で注意が必要なこと。
5.官能評価法って実際どのようにするの? 1) 分析型官能評価と嗜好型官能評価に違い 2) 官能評価の種類とばらつきを低減させる工夫 ・ 2点比較と3点比較法 ・ SD法 ・ QDA法 ・ 順位法 ・ 建材、室内臭、自動車室内臭のにおい強度の決め方(ISO) 3) 評価パネルの選定方法 4) 装置を利用した官能評価 ・ 検知閾値の測定方法 ・ 弁別閾値の測定方法 ・ マスキングの定量化方法
6.機器分析の種類と特徴 1) 成分に分離する分析方法と分離しない分析方法 2) 成分に分離する分析(GC,GCMS)装置 ・ その原理 ・ におい嗅ぎGCが必要な理由 ・ 解析例 ・ 複合臭に対する成分分析のアプローチ 3) におい嗅ぎGC,GCMSとは?またその応用 ・ どういう装置? ・ 強さを決める種類 ・ 注意点は? ・ GCMSの出力からアロマクロマトグラムへの変換 ・ アプリケーションとしての癌臭分析 4) 複合臭を成分分析できっちり分析する ・ ビールの香りを再現できるか? ・ 2次元GCMSを利用する。 5) 成分分析に使われるサンプルの濃縮方法の種類と比較 ・ HS法とTD法 ・ 直接加熱、固相抽出 ・ SPME法 6) 複合臭・複合香における成分の単離・同定方法 ・ 蒸留法、抽出法、吸着法
7.センサ方式 1) 複合臭分析に期待されるセンサ方式 2) 1個のセンサを利用したにおいセンサとは? ・ においセンサの種類 ・ においセンサ利用上の注意点 3) におい識別装置 ・ 原理(嗅覚レセプターは400個近く必要か?) ・ 装置の実際 ・ 解析方法と主な応用 ・ ユーザーモードのよるにおいの類似度評価 ・ スタンダードモードによる臭気指数相当値評価 ・ ユーザーモードを用いたおいしさ評価 ・ 繊維業界でISO化された測定方法 ・ マスキングを装置で評価 ・ 消費期限設定
8.快・不快度を調べるのあたって 1) 快・不快度のスケール 2) におい識別装置を用いた不快度連続測定の試み
9.臭気定量にむけて 1) 異臭分析システム(GCMS)の利用による異臭物質特定
10.複合臭に対するアプローチ
【質疑応答】