腸と腸内細菌の共培養システム

41,800 円(税込)

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開催日 13:00 ~ 16:30 
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 生物・細胞技術   ナノマイクロシステム
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

Organ-on-a-chip技術の最新動向とは。 腸内細菌と腸管上皮組織の共培養の実際とは。 

セミナー講師

 東京工業大学生命理工学院 准教授 博士(理学)   田川 陽一 氏

■ご経歴1997-1999 ベルギー・ルーベン大学レガ研究所 博士研究員1998-2001 信州大学医学部 助手2001-2003 信州大学医学部およびヒト環境科学研究支援センター 講師2003-2005 信州大学ヒト環境科学研究支援センターおよび大学院医学研究科 助教授2005-2015 東京工業大学大学院生命理工学研究科 助教授、准教授2015-現在  現職2006-2009 日本科学技術振興機構 さきがけ研究院2024-現在  台湾国立中興大学生命科学院 客座副教授2024-現在  中国内モンゴル大学 客座教授■ご専門・得意分野組織培養工学再生医工学発生工学合成生物学分子生物学■本テーマ関連学会・協会でのご活動日本サイトカイン学会 幹事、編集委員、学会賞選考委員日本組織培養学会 幹事肝細胞研究会 世話人(役員)デザイン生命工学研究会 代表世話人

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください

セミナー趣旨

  Organ-on-a-chip技術の発展の殆どはデバイス開発に留まり、細胞培養におけるディッシュのサイズが小さくなったに過ぎないのが現状である。つまり、ディッシュでの細胞培養でもできることをマイクロ流体デバイス技術により細胞培養をおこなっている。マイクロ流体でバスという技術を用いたからこそ、生体に近い培養モデルができることが、マイクロ流体デバイスの魅力である。  我々は、細胞と細胞、細胞と微生物、細胞とウイルスと言ったコミュニケーションに注目し、生命体の本体である細胞・組織側を重視し、実際の生体機能を持たせることを目指したOrgan-on-a-chip(腸管チップ、肝組織チップ等)の開発をおこなっている。単なる細胞培養では不可能であった臓器の組織構造や特異的な機能が反映された、特に、単一の細胞種の培養ではなく、複数の細胞種の共培養や哺乳類組織と共生細菌の共存培養系に着目している。  さらに、個体では概日リズム(体内時計)に影響を受けた肝機能レベルの振動があるが、現在の培養細胞ではまったく考慮されていない。そこで我々は、制御工学的アプローチによる概日リズムの振動を導入した培養系についても紹介する。  現在は創薬研究において多数の動物実験を行っているが、たとえ人の健康のための研究であっても動物実験代替法の開発は急務である。人工生命システムは動物実験代替法やヒトの前臨床試験としての活用が期待されている。  生命体とは何かを知るために、これまで生命体を詳細に分解してトップダウン的に観察を行って来たのが現在の生物学である。しかし、このアプローチで生命とは何かを知ることは出来ていない。部品から生命体を再構築するボトムアップ的なアプローチによる生命体の解明を目指す合成生物学によって生命の本質に迫りたいと考えている。

習得できる知識

・Organ-on-a-chip技術の最新の動向・組織培養の重要性・ES/iPS細胞から心筋、肝組織、腸管上皮組織、神経組織等への分化誘導・腸内細菌の重要性・腸管上皮組織と腸内細菌の共培養におけるマイクロ流体デバイスのメリット・毒性・代謝試験における概日リズムの重要性・制御工学を応用した生命現象の制御

セミナープログラム

1.動物実験代替法 1.1 動物実験 1.2 細胞培養実験 1.3 動物実験代替法2.毒性および代謝試験における概日リズムの重要性 2.1 概日リズムによる個体の生理現象変動 2.2 概日リズムの分子メカニズム 2.3 培養細胞における概日リズム制御3.制御工学 3.1 制御工学とは 3.2 制御工学を用いた概日リズム制御4.ES/iPS細胞による再生医工学とオルガノイド研究 4.1 ES/iPS細胞とは 4.2 ES/iPS細胞から各細胞・組織への分化誘導 4.3 オルガノイド 4.4   肝組織チップへの応用 4.5 神経組織とJCウイルス感染5.マイクロ流体デバイス 5.1 マイクロ流体デバイス技術の基本 5.2 Organ-on-a-chipの最新動向6.腸内細菌と腸管上皮組織の共培養 6.1 腸内細菌 6.2 腸管上皮組織 6.3 腸内細菌と薬(特に生薬) 6.4 腸-肝循環 6.5 腸内細菌と疾患の関係 6.6 マイクロ流体デバイスを用いた腸内細菌と腸管上皮組織の共培養7.Organ-on-a-chipから人工生命体システムへ(質疑応答)