「次世代リチウムイオン電池の開発方向性と寿命・SOH推定の考え方」~今後社会が必要とする先進、次世代リチウムイオン電池を考える~~劣化メカニズム、寿命推定、SOH診断と電池の超長寿命化技術~
開催日 |
13:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 電気化学 電気化学 自動車技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
○2030年社会から要求される電池性能を踏まえながら、材料、電池の開発方向性を考える! ○エネルギー密度・環境対応など求められる要求性能から、正・負極材料や電解質、Liプリドープ技術など材料開発動向、電池の劣化メカニズムと寿命・SOH推定、電池の超長寿命化技術まで。
セミナー講師
株式会社KRI 常務執行役員 木下 肇 氏
■ご略歴1985年3月 京都大学 工学部 合成化学科 卒業1985年~1997年 鐘紡株式会社にてポリアセン電池の基礎・応用研究・市場調査/開発に従事1993年 ポリアセン電池の研究開発及び工業化に関し高分子学会賞1997年~ 株式会社KRIにて蓄電デバイスに関する研究開発などに従事。2006年10月 株式会社KRI エネルギー変換研究部長2013年4月 株式会社KRI 執行役員 エネルギー変換研究部長 2022年4月 株式会社KRI 常務執行役員これまで約300社以上からの委託を受け、リチウムイオン電池・リチウムイオンキャパシタ関連材料の研究開発、蓄電材料・デバイスの抵抗・寿命評価・解析、コンサルティング等を担当。2024年より電気化学会フェロー。■ご専門領域・蓄電関連材料研究開発・蓄電関連評価手法に関する研究開発・ポリアセン電池・キャパシタ・導電性高分子
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。お申込みは4営業日前までを推奨します。それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
- 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
- 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください
セミナー趣旨
地球環境問題、資源問題がクローズアップされる今、エコカーの普及促進、再生可能エネルギーへの転換などの政策が、今後もリチウムイオン電池市場成長を牽引し、リチウムイオン電池市場は2030年には凡そ40兆円(2018年の10倍)と予測される。この巨大成長市場獲得を目指し多くのメーカー様が参入・開発を進められているが、最近、どこに開発の焦点を当てるのが適策かという質問が多く寄せられます。 リチウムイオン電池の魅力はそのエネルギー密度にあり、その開発方向性には大きく分けて2つあります。(1)材料起因エネルギー密度向上と関連部材開発(第一軸)、(2)急速充電・寿命、安全性向上による高エネルギー密度化(設計マージン、安全率向上/第二軸)であり、第二軸開発はEV、電力貯蔵システム普及のキーとなります。 本講座では、今後必要とされる先進、次世代リチウムイオン電池(液系、固体系)につき、2030年に向けたユーザー、社会の要求性能を踏まえながら、材料、電池の開発方向性を考えていきます。また、今後の電池開発において軸足をおくべき観点として、リチウムイオン電池の寿命に関する基本的な考え方、寿命推定・SOH診断、劣化メカニズム推定、経年安全性についても解説し、2030年持続可能な社会実現に向けた蓄電関連技術の新たな開発方向性である電池の超長寿命化開発についてもKRIでの取り組みを紹介します。
受講対象・レベル
・リチウムイオン電池(材料、電極、電池)を開発しておられる方・リチウムイオン電池を利用・活用されたい方・蓄電システムの制御法(安全、寿命)、運用法を開発されている方・リサイクル電池の活用を考えられている方
必要な予備知識
高校卒業レベルの化学・数学の知識。
習得できる知識
・先進、次世代リチウムイオン電池材料の開発指針・固体電解質電池、ナトリウムイオン電池概観と市場性・寿命推定、SOH診断、リユースに関する考え方・2030年社会に向けた電池開発~要素技術とは、新たな方向性はあるか?・電池の超長寿命化に関する知見 など
セミナープログラム
1.リチウムイオン電池と開発で考慮すべき要求性能 1.1 何故、リチウムイオン電池なのか? 1.2 リチウムイオン電池の高エネルギー密度競争の弊害(寿命、安全) 1.3 2030年社会が要求する電池性能とは? 1.3.1 エネルギー密度、急速充放電 1.3.2 EVを取り巻く環境:CASE、MaaS、電池パスポート 1.3.3 2030年社会に向けた新たな開発方向性 1.4 リチウムイオン電池開発ロードマップ2.先進・次世代リチウムイオン電池を考える 2.1 1000Wh/lの実現に向けた材料開発(エネルギー密度から) 2.1.1 正極材料(ハイニッケル、Li過剰など)の開発指針 2.1.2 負極材料(Si系、Li金属など)の開発指針 2.1.3 Liプリドープ技術(開発方向性の間口を広める) 2.2 固体電解質電池(何故、固体電解質なのか?) 2.3 ナトリウムイオン電池3.リチウムイオン電池の寿命・SOH・制御 3.1 リチウムイオン電池の劣化について 3.2 リチウムイオン電池の2つの劣化メカニズム 3.3 反応偏在の寿命影響、安全性影響 3.4 リチウムイオン電池の寿命推定・SOH診断4.電池の超長寿命化 4.1 超長寿命電池の開発(5倍の壽命を実現するには) 4.2 超長寿命電池の運用技術開発(システム制御・運用)<質疑応答>
※途中、小休憩を挟みます。