体外診断薬の臨床性能試験・評価の進め方入門セミナー ~必要な統計知識をやさしく解説・明日からできる性能試験の評価~

47,300 円(税込)

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

会員ログインして申込む

よくある質問はこちら

このセミナーについて質問する
開催日 10:30 ~ 16:30 
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 医療機器・医療材料技術   検定・推定   回帰分析
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

代表値・バラツキや分布、各種検定など統計学的な基礎知識を解説したのち、事例をもとに体外診断薬の臨床評価方法まで学ぶことができます! 各種統計的手法の"考え方"をきちんと理解することで適切な解析手法を導けるようになる、好評のセミナーです。 

セミナー講師

 アキュプレック有限会社 取締役社長 APSS解析センター 所長  井野 邦英 氏

■ご経歴1979年 国際試薬(株)生物学担当プロダクトマネジャー(尿化学、血液学、細胞診)1981年 国際試薬(株)生化学担当プロダクトマネジャー(自動分析、EIA)1982年 国際試薬(株)精度管理担当プロダクトマネジャー(管理物質、検査システム)1982年 国際試薬(株)精度管理担当プロダクトマネジャー(外部精度管理、内部精度管理)1983年 神奈川衛生短期大学 非常勤講師(精度管理)1999年 国際試薬(株)精度管理専任部長1999年 日本臨床化学会 第1回技術賞2002年 シスメックス(株)精度管理担当部長2004年 アキュプレック(有)取締役社長 統計解析と精度管理2005年 京都大学医学部保健学科 非常勤講師(検査情報管理・統計学)2010年 京都大学医学部人間健康科学科非常勤講師(検査情報統計学・臨床化学)2024年 APSS解析センター 所長■ご専門および得意な分野・ご研究1) 内部精度管理システムの設計・開発2) 外部精度管理システムの設計・開発3) 統計解析ソフトの設計と開発4) 検査システムの設計と開発5) 統計解析の教育と実習4) 品質保証、精度保証、ISOに関するコンサルタント■本テーマ関連学協会でのご活動1994-2000 グリコヘモグロビンの標準化に関する検討委員会オブザーバー2000-2005 糖尿病関連検査の標準化に関する検討委員会オブザーバー2011-2013 全社連臨床検査技師会共同研究研究班員

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください

セミナー趣旨

  医学的診断にてもっとも客観的情報を提供するのが臨床検査の性能評価のポイントを理解し、適切な判断方法を学ぶことにより臨床に役立つ検査情報を提供できます。  本講座では、臨床性能試験の評価方法の考え方と統計的背景を実例より、その理解度を高めることを目的としています。

受講対象・レベル

・体外診断薬の研究と市場化にむけての開発されている方・体外診断薬の開発研究での実験計画に携わる方・体外診断薬の臨床試験に関わるようになった方・体外診断薬の品質管理の基準作りに携わる方・体外診断薬の製品担当者で文献などの評価結果を理解するための方

必要な予備知識

■本テーマ関連法規・ガイドラインなど1)基準範囲NCCLS DOCUMENT C28-P2)定量検査の精密さ・正確さ評価法 JCCLS (GC-JAMT1-1999)3)井野邦英、データのまとめ方と考え方目的に応じた統計解析の選び方第11版、ACCPREC4) 日本放射線技術学会、放射線医療技術学業書、放射線医療技術学業書(30)ICRUレポート79(日本語訳)医用画像のROC解析、    日本放射線技術学会5) 久道茂、がん検診判断学、東北大学出版会、2009

習得できる知識

・各評価方法のひとつひとつを例を元に体験しながら学ぶ・基本的な性能評価の考え方とその統計的な考え方を理解する。・有意差検定が性能評価にどのように用いられているかを考える。・性能評価の統計的判断と臨床的判断の各々の利点と注意点を理解する。・解析結果の有益な情報提供の仕方を学んでいく。

セミナープログラム

1. 性能試験の統計的背景を理解する 1.1. 尺度と解析方法  ・データの尺度とパラメトリック法・ノンパラメトリック法 1.2. 代表値とばらつき  ・算術平均、幾何平均の違いと用い方と条件  ・中央値、最頻値を用いる場合の条件  ・分散・標準偏差と標準誤差  ・パーセンタイル値とヒンジと箱ひげ図 1.3.分布に関する知識  ・正規分布、t分布、正規化 1.4. パラメトリック検定とノンパラメトリック検定  ・仮説検定  ・パラメトリック検定(平均値の差の検定)(回帰係数と相関係数の検定)  ・ノンパラメトリック検定(順位を用いた検定) 1.5.分散分析法の原理と応用  ・分散の加法性とF検定  ・不確かさの計算、併行精度、実験計画法 1.6.相関と関連の指標  ・ピアソンの相関係数とスペアマンの順位相関係数の特徴と評価  ・関連の指標(相関比、クラメールの関連指数、ファイ係数φ、カッパ係数) 1.7.回帰分析(直線、関係式、曲線、重回帰式)  ・直線回帰分析(回帰係数の評価、Sy/x、信頼区間)  ・残差分析  ・線形関係式(Deming・丹後、臼井、標準主軸)  ・Passing and Bablok回帰  ・Bland-Altman(ブランド-アルトマン)分析2. 臨床的許容誤差の考え方と求め方  ・臨床的許容誤差の考え方  ・個人の生理的変動3. 基本的性能試験と評価方法  特異度、真度、精度(併行精度・室内再現精度・室間再現精度)、検出限界、  定量限界、直線性、範囲、頑健性、トレーサビリティ、不確かさ 3.1. 精密さの評価  ・管理試料を用いた方法の原理と評価  ・患者検体を用いた方法の原理と評価 3.2. 正確さの評価  ・標準物質を用いた方法と評価  ・比較対象法との比較評価4. 基準範囲の設定  ・基準範囲の考え方と計算方法  ・集団の基準範囲と個人の健常値  ・共用基準範囲の考え方と活用方法  ・確認方法、既存の範囲との換算5. 分割表からの評価  ・分割表の検定(適合度、独立性の検定)  ・連関係数の求め方と利用方法6. 受信者動作特性(ROC)分析法  ・感度と特異度、その他の統計量の活用方法  ・ROC分析法を用いた診断効率の計算  ・カットオフ値の推定への利用7.その他<質疑応答>

講演中のキーワード信頼区間、精密さ、正確さ、感度、特異度、ROC曲線