高分子技術者のためのレオロジー入門
~材料設計から成形加工まで、トラブルシューティングに役立つレオロジー知識~
デボラ数、このパラメータをしっかり理解できていますか?
安易にMFRで樹脂を選んでいませんか?
成形法に適した粘弾性特性とは?
メルトフラクチャー、目ヤニ、フィッシュアイ…etc.
高分子ならではのトラブルをレオロジーで考えよう!
日時
【Live配信】2024年10月29日(火) 13:00~17:00
【アーカイブ(見逃し)配信】視聴期間:10/30~11/6の8日間
受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
セミナー趣旨
その特徴を上手く利用して材料設計や成形加工を行わねばなりません。
そのためには高分子レオロジーの知見が必要不可欠です。
本講座では、数式をほとんど使わずにレオロジーの本質を理解していただき、
それを高分子材料の設計や構造解析、さらにはトラブルシューティングを含めた
成形加工技術の構築に応用してもらうことを目的としています。
事前の基礎知識などは不要です。
受講対象・レベル
・現場で製造、加工などの業務に携わっている技術者
・樹脂・材料開発を行っている技術者
・新しい業務のため、レオロジー、高分子成形加工の基礎について学びたい方
習得できる知識
・レオロジーに関する基礎知識
・レオロジー評価により加工特性、材料特性を予想・把握する方法
・MFRなど加工現場で用いるレオロジー指標の意味とその使い方
・押出成形・射出成形における加工不良対策、高性能化の手法
・材料面からレオロジー特性・成形加工性を制御する最新の技術
セミナープログラム
1.レオロジーの概念
1.1 弾性と粘性の本質 -粘弾性の基本法則を理解する-
1.2 緩和時間 -緩和現象を定性的に理解する-
1.3 デボラ数 -成形加工で最も重要なパラメータ、トラブルシューティングの基礎-
2.線形粘弾性の基礎
2.1 ボルツマンの重ね合わせの原理 -レオロジーは足し算だけで大丈夫-
2.2 動的粘弾性 -難しい数式を使わずに動的弾性率を理解する-
2.3 緩和スペクトル -線形粘弾性測定の目的を理解する-
2.4 周波数依存性と温度依存性 -線形粘弾性の測定例-
2.5 合成曲線 -構造変化の確認手法、測定できない領域の情報を得る方法-
3.成形加工に必要なレオロジー特性
3.1 牽引流と圧力流 -せん断流動の与え方-
3.2 高分子溶融体のせん断粘度 -フローカーブの読み方-
3.3 高分子溶融体が示す弾性 -スウェル比の決定因子、成形法に適した粘弾性特性とは?-
3.4 圧力差によるせん断流動 -ダイでのせん断速度を計算する、スリップ速度を評価する-
3.5 MFRの落とし穴 -MFRでは予測できない流動性-
3.6 伸長流動下のレオロジー特性 -伸長粘度成長曲線の読み方と評価法およびその重要性-
3.7 成形加工性と伸長粘度 -熱成形・ブロー成形・発泡成形性など-
3.8 伸長粘度・溶融張力の制御方法 -成形加工性の改良方法、溶融張力の評価法-
4.トラブルシューティングとレオロジー
4.1 せん断粘度と伸長粘度 -成形法と流動モード-
4.2 メルトフラクチャー -発生機構とその対策-
4.3 Tダイ成形 -ネックイン・レゾナンスの対処法、高強度化-
4.4 インフレーション成形 -外部ヘイズ、バブルの安定性向上-
4.5 目ヤニ、フィッシュアイ -発生機構と解析方法、対策-
4.6 射出成形 -構造決定因子、流動誘起結晶化、高剛性化、流動長の増加、サイクルタイム-
□質疑応答□
セミナー講師
教授 工学博士 山口 政之 氏
略歴
1987年 京都大学 工学部 卒業
1989年 京都大学大学院 修士課程 修了
1989年 東ソー㈱(~2005年)
1999年 工学博士(京都大学)
2000-2002年 Polymer Processing Institute 客員研究員
2005年 北陸先端科学技術大学院大学 准教授
2009年 同 教授 現在に至る
【専門】
高分子レオロジー、成形加工
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受講、配布資料などについて
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配布資料
- PDFテキスト(印刷可・編集不可)