【中止】プラスチック成形不良と対策 ~発生メカニズム特定のための金型・射出成形・樹脂の知識~<東京会場セミナー>
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 高分子・樹脂加工/成形 生産工学 高分子・樹脂材料 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】きゅりあん |
交通 | 【JR・東急・りんかい線】大井町駅 |
・不良発生メカニズムを識る! ・不良率やクレームを減らし、コストダウン・利益向上へ
セミナー講師
伊藤英樹技術士事務所 所長 技術士(応用理学部門) 伊藤 英樹 氏
■ご略歴1963年福岡県生まれ。東京理科大学理学部物理学科卒業。アルプス電気株式会社に23年勤務。パソコン、携帯情報機器および車関連分野におけるコンポーネント系応用電子製品の企画・開発・設計・量産に従事。海外(中国・メキシコ等)での量産立上経験。特許等知的財産の出願多数。研究成果の論文発表(機械学会)。1996年に科学技術庁(現文部科学省)へ技術士登録し、2009年に伊藤英樹技術士事務所を開設。主にプラスチック製品の設計技術のコンサルティングを中心として、国内民間事業所ならびに官公庁等の様々な技術支援を行う。その他に書籍・連載記事等の執筆、技術セミナー・社内研修の講師および主たるプラスチック博覧会の定期視察(ドイツ K展、北米 NPE展、日本 IPF展)等も行う。(公社)日本技術士会会員、(一社)型技術協会会員、国立研究開発法人産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)(産総研連携アドバイザー)、(一社)首都圏産業活性化協会(TAMAコーディネータ)、(公社)いわき産学官ネットワーク協会(コーディネータ)、(一社)プラスチック成形加工学会会員、(一社)日本品質管理学会会員、(一社)品質工学会会員。【著書】「新人製品設計者と学ぶ プラスチック金型の基礎」(日刊工業新聞社刊)「新人製品設計者と学ぶ プラスチック製品設計の基礎」(日刊工業新聞社刊)「製品設計者の手戻りをなくす プラスチック金型・成形 不良対策ファイル35」(日刊工業新聞社刊)
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は講師との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
セミナー趣旨
ものづくりでは「1.顧客が欲するところを知り」、「2.顧客が満足するよう企画し」、「3.企画通りとなるよう設計し」、「4.設計通りとなるよう製造」します。これらの各工程で「品質を作り込む」ことの重要性はあらためて申し上げるまでもありません。 しかし、実際のものづくりの現場では少なからず「不良」の発生を目にします。プラスチックの成形加工においては「成形不良」と呼ばれ、国内外の製造現場で成形不良に苦慮している話をよく聞きます。すぐに必要な対策も不良原因がわからなければ対策の施しようがありません。実は「成形条件」だけではなく、「金型」、「樹脂材料」あるいは「成形品設計」が不良を引き起こしている場合もあるのです。目の前で発生している成形不良を冷静かつ良く観察し、不良現象のウラにある真の原因をつかみ、その原因を確実につぶす対策をすることが、結果として最速かつ最善の解決につながります。 ここで判明した原因と対策を、その場しのぎのトラブルシューティングに終わらせることなく、上流工程へ確実にフィードバックすることが大切です。これにより次に発生する不良を抑制でき、不良率やクレームも徐々に減り、全体でのコストダウンと利益向上、なにより顧客の信頼獲得につながります。 本セミナーでは、代表的な成形不良を例に挙げ、不良が発生する主なメカニズムを解説いたします。メカニズムが理解できれば、何が起こって不良が発生したかを的確に把握できるようになります。なお、メカニズムの理解には「金型の知識」「射出成形の知識」「樹脂の知識」が不可欠ですので、関連するこれらの知識も解説いたします。 当日は①代表的な成形不良サンプル、②プラスチック国際博覧会(ドイツK2022、日本IPF2023)等で入手した成形品も多く展示いたします。理解をより深めるためには、現物を実際に手に取って、見て、触れていただくことが効果的です。皆さまの多くのご参加をお待ちしております。
受講対象・レベル
これまでに製品設計部門、研究・開発部門、資材・購買部門、生産技術部門、製造部門、品質保証・管理部門、企画・経理部門、あるいは顧客との交渉が重要な販売・営業の方々にもご好評をいただいております。 また、これまでプラスチックはやっていなかったけれども、部署の異動や転職などを契機にプラスチックに携わる必要がでてきた方、短期間に体系や知識を学びたい方にも適切です。 あるいは、入社後まだ経験が浅い方、将来的に技術の幅を広げたいとお考えの方にも適切です。 技術テーマを完遂するには1人ではなく関連部署の力が必要となります。 是非ともお誘い合わせの上、進むべき方向や知識を共有していただける場となればと思います。
セミナープログラム
<はじめに ※アイスブレイクとして>成形品・不良品のサンプル30点以上を会場内に展示しております。皆様そこに集まって頂いた上で、簡単に解説をします。ご自由にサンプルを手に取って頂いて結構です。是非気軽にご質問やコメントを頂けたらと思います。休憩時間中でも構いません。第1章 プラスチック製品とものづくりの実際 受注・設計から試作・量産までの工程の流れ第2章 成形不良の現実 1.成形不良サンプルを見て現象を知る 2.成形不良の要因について第3章 金型の基礎知識と不良につながりやすいポイント 1.金型の構造(2プレート/3プレート) 2.金型の機能 ①流す(スプルー/ランナー/ゲート) ②形を作る(アンダーカット形状、金型処理方案) ③固める(金型温調、冷却設計) ④取り出す(エジェクターピン、離型時の成形不良) ⑤エアー排出(エアーベント、関連する成形不良)第4章 成形加工の基礎知識と不良につながりやすいポイント 1.成形機の構造(射出装置、型締装置) 2.成形機の機能(平均樹脂圧力、投影面積、型開力、型締力) 3.成形サイクル(サイクルタイム、成形品仕様と冷却時間) 4.保圧(ゲートシール、関連する成形不良)第5章 樹脂の基礎知識と不良につながりやすいポイント 1.プラスチックとは(樹脂、高分子) 2.熱への反応の違い(熱可塑性・熱硬化性) 3.熱可塑性樹脂の特性(結晶性・非結晶性、成形収縮率) 4.性能を向上させる方法(ポリマーアロイ、繊維強化、添加剤) 5.温度と体積(PVT特性)第6章 成形不良現象と発生メカニズムおよび対策例 1.発生部位などに見る成形不良の種類 2.バリ:射出圧コントロールや形状バランスが鍵 3.ひけとボイド:肉厚のバランスにご用心 4.変形:冷え方や縮み方のバランスが大事 5.ウェルドライン:流れを変える、上手く混ぜる 6.シルバーストリーク:樹脂を乾燥、いくつかの方策 7.焼け:型内空気の思わぬ振る舞いに注意 8.ジェッティング:樹脂の勢いを抑えるコントロール第7章 プラスチック技術の最新動向およびサンプルでわかる成形不良 1.プラスチック国際博覧会(ドイツ、K2022、日本IPF2023)の視察報告 ①成形品サンプル ②動画視聴 ※講師が撮影した国際博覧会の模様と成形加工の様子をご覧下さい 2.代表的な成形不良品のサンプル<質疑応答・名刺交換>
※途中、お昼休みと小休憩を挟みます。
■受講者の声(過去の同講師セミナー受講者の声)・研究開発・生産技術・品質管理に従事する方々より「非常にわかりやすい講義で、ありがとうございました」(品質管理、不良原因調査)「金型や実製品形状を工夫することで成形不良の対策をとる技術を学ぶことができ、有益であった。浅く広く学べるため、 初学者に薦められる」(研究開発)「質問したい内容が曖昧だったのですが、講師と対話しながら整理されていき、知りたい答えにたどり着くことができました」(生産技術部門)「金型メンテナンスをしています。他の工程に関することはあまり知らなかったので、今回のセミナーで自分の果たすべき役目も 明確となりました。ありがとうございました」(金型保守者)・設計担当者「プレス設計から樹脂設計部門へ異動となりました。樹脂化、コストダウンをしなくてはならないのですが、 それらの知識がなく受講しました。樹脂部品の全体像や注意点などを把握できました」(製品設計者)「不良は成形現場で発生していると思っていたのですが、樹脂・金型・成形品設計も原因になり得ることを知りました。 今後の設計に活用していきたいと思います」(製品設計者)・成形加工に従事する方々より「成形不良への対策も行っていますが、成形以外の知識が少なく、セミナーで樹脂・金型・成形品設計に関することを学べました。 前工程へのアドバイスもできそうです」(成形加工者)「これまでは金属関係に携わってきましたが、1日のセミナー受講でプラスチックの全体像、注意しなければならないポイントが、 講師の失敗例などを通して知ることができました」(成形加工者)・営業・資材・経理部門の方々より「学んだ知識により顧客ともっと深いところでの話ができそうです」(営業部門)「樹脂部品の受発注をしています。今の仕事への理解が深まりました」(資材部門)「経理事務をしています。ものづくりの会社に勤めていますが、実際の現場のことをよく知り職務に当たりたいと考えていました。 ものづくり全体の流れや不良と金型・樹脂などの関係がよく理解できました」(経理部門)
■会場セミナーであることのメリット 今回はオンラインではなく、あえて対面でのセミナーとしています。会場は、講師と皆様とだけでなく、参加された皆様同士がつながる場でもあります。参加された皆様の目的は異なれども、ものづくりに携わる真摯な姿勢や息づかいをすぐ近くに感じながら学ぶことができます。 対面質問は意図やニュアンスが相互に伝わりやすく、不良サンプルのどこが特徴なのかを知るにも、触れて理解するのが一番です。日頃、疑問に思っていたことなども遠慮なく質問いただけたらと思います。