二酸化炭素(CO2)および硫黄を原料とする高分子合成~廃棄資源や余剰資源を利用した機能性高分子材料の開発~

41,800 円(税込)

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開催日 13:00 ~ 17:00 
主催者 株式会社 情報機構
キーワード 高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   省資源
開催エリア 全国
開催場所 お好きな場所で受講が可能

カーボンリサイクルを目指した機能性高分子の開発動向を解説!

セミナー講師

 国立大学法人 九州工業大学  大学院工学研究院物質工学研究系 准教授 博士(工学)  吉田 嘉晃 氏

■ご略歴2011年~2015年 室蘭工業大学大学院 博士研究員田畑昌祥教授研究室で「π共役系らせん高分子の合成と物性」に関する研究に従事2015年~2019年 近畿大学分子工学研究所 博士研究員遠藤剛所長のグループで「二酸化炭素を原料とした機能性高分子材料の開発」に関する研究に従事2019年~2020年 九州工業大学分子工学研究所 特任助教遠藤剛特別教授(研究統括教授)・北村充所長のグループで「二酸化炭素および二硫化炭素を原料とした新しい機能性材料の設計と機能評価」に関する研究に従事2020年~ 現職「含硫黄高分子を基盤とする環境調和型機能性材料の開発」に関する研究■ご専門高分子合成/機能性高分子/硫黄含有高分子/二酸化炭素の反応利用■本テーマ関連学協会でのご活動高分子学会 代議員(2023年度、2024年度)

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
  • Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
  • 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください

セミナー趣旨

  近年、カーボンニュートラルや海洋プラスチック問題を解決するために、世界中で3R(リデュース・リユース・リサイクル)だけでなく、プラスチック製品の原料として再生可能資源を利用すること(リニューアブル)を含めた4Rの取り組みが推進されている。日本では2022年に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、プラスチック製品の設計から排出・回収・リサイクルに至るまで、プラスチックの資源循環を加速し、循環型社会へ移行していくことが強く求められている。  本セミナーでは、プラスチック製品の設計・製造の観点から、排出された二酸化炭素や余剰資源である硫黄を原料とした機能性高分子材料について、その分子設計、合成方法、機能性などについて解説する。

受講対象・レベル

・自己修復性フィルムや易分解性接着剤などに興味がある企業・アミンや硫黄に関連する製品開発に興味がある原料メーカー

必要な予備知識

有機化学および高分子化学に関する基本的な知識

習得できる知識

・二硫化炭素を原料とする高分子合成および応用・硫黄を原料とする高分子合成および応用

セミナープログラム

1. 二酸化炭素(CO2)を原料とする高分子合成および応用  1) アミジン誘導体を用いたCO2の固定化    a. アミジン誘導体の合成    b. アミジン誘導体を用いたCO2吸着剤    c. シリカ担持アミジンを用いたCO2吸着剤    d. 側鎖にアミジン構造を有する高分子CO2吸着剤  2) アミジン構造を含むポリマーを用いたCO2の固定化    a. 側鎖にアミジン構造を含むポリマーのCO2吸着挙動    b. 主鎖にアミジン構造を含むポリマーのCO2吸着挙動  3) グアニジン誘導体を用いたCO2の固定化    a. グアニジン誘導体の合成    b. グアニジン誘導体を用いたCO2吸着剤    c. グアニジン構造を含むポリマーを用いたCO2吸着剤  4) アミジン誘導体を触媒とした環状カーボネートの合成    a. ハロゲン化リチウムを共触媒とする合成法    b. メタルフリー触媒による合成法    c. 環状カーボネート構造を有するモノマーの合成と重合    d. 高分子反応による側鎖の官能基変換  5) CO2を原料とするポリウレタンの合成    a. 二官能性カーボネートモノマーの合成    b. ジアミンとの重付加によるポリヒドロキシウレタンの合成    c. ポリヒドロキシウレタンの特徴と機能性2. 二硫化炭素(CS2)を原料とする高分子合成および応用  1) 環状ジチオカーボネートの合成  2) 環状ジチオカーボネートから誘導されるポリマー    a. ジアミンとの重付加によるポリメルカプトチオウレタンの合成    b. ポリメルカプトチオウレタンの特徴    c. 分子設計に基づくポリチオウレタンの機能化    d. カチオン開環重合によるポリジチオカーボネートの合成  3) 環状トリチオカーボネートから誘導されるポリマー  4) ポリジチオウレタン    a. 重付加による合成    b. 重縮合による合成    c. 動的共有結合に基づくケミカルリサイクル    d. 水素結合ネットワークに基づく自己修復性3. 硫黄 (S8)を原料とする高分子合成および応用  1) 逆加硫ポリマー    a. 逆加硫ポリマーの合成    b. 逆加硫ポリマーの機能性  2) 重縮合による硫黄含有ポリマーの合成