プラスチックのケミカルリサイクルにおける国内外の現状と今後<会場開催セミナー>
開催日 |
12:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 高分子・樹脂材料 化学反応・プロセス 省資源 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | 会場での講義は行いません。 |
世界的に進むプラスチックケミカルリサイクルの研究開発・プラント設備投資の現状は?EUプラスチック再生材含有量規制の影響や今後の需要・市場動向、有望な手法およびその課題や対策など、関連の最新動向をふまえ体系的に講義します!
※ご案内当初、会場開催を予定しておりましたが、オンラインセミナーへ変更となりました(2024/9/20)。
セミナー講師
(株)旭リサーチセンター シニアリサーチャ― 博士(工学) 府川 伊三郎 氏
セミナー受講料
1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。お申込みは4営業日前までを推奨します。それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
- 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
セミナー趣旨
なぜ、世界でプラスチックのケミカルリサイクルがこれほど注目され、集中的な研究開発と巨大な設備投資が進められているのか? 日本はどう対応すべきか、日本の開発と事業化計画は? 5つあるケミカルリサイクル手法のうち本命は何か? クローズドループ・リサイクルとは? 本命視される熱分解法、解重合法の課題とその対策は何か? マスバランス方式の意味と認定は? EUのプラスチック再生材含有量規制は日本企業にどんな影響を与えるか? これらプラスチックのケミカルリサイクルに関する数々の疑問について、国内外の現状をふまえ体系的に講義します。
受講対象・レベル
プラスチックリサイクルの事業企画や研究開発に関心のある、化学会社(樹脂製造、樹脂加工)、商社、大学や国の研究所に所属される、技術者、研究者、事業企画担当の方などに最適のセミナーです。
習得できる知識
リサイクル、特にケミカルリサイクルの基礎知識(ニュースの意味、意義、位置づけを理解できる)。ケミカルリサイクルの種類とそれぞれの長所と短所、課題の把握。世界的に建設が進むケミカルリサイクルプラントの動向とその技術
セミナープログラム
1.ケミカルリサイクルとは 1)リサイクルの目的と背景 a. 循環経済への移行加速・地球温暖化(排出CO2)削減対策、 b.欧州の規制動向と日本(企業)への影響 ・EUの容器包装(プラスチック)規制(2024年に公布予定):懸念物質の最小化、再生材含有量30%規制、 リサイクル可能(recyclable)な容器包装、再利用可能な容器包装 ・EUにおけるケミカルリサイクルの燃料除外マスバランス方式の立法化 ・EUにおける自動車用プラスチックの再生材含有量30%規制(ELV規制) 2)リサイクルの種類と特徴(長所と短所、課題) a. メカニカルリサイクル(マテリアルリサイクル)、ケミカルリサイクル、溶媒ベース精製法、サーマルリサイクル、 バイオマス由来プラスチックとの比較 b. PE、PP、PS、PET、特殊樹脂、エンプラ、熱硬化性樹脂、合成繊維のケミカルリサイクルとメカニカルリサイクル 3)ケミカルリサイクルの種類と名称 ・解重合法・熱分解(油化)法、ガス化法、鉄鋼のコークス炉化学原料化法と高炉還元剤法2.世界的なケミカルリサイクルの開発・投資の大競争とその理由 1)ケミカルリサイクルが注目される理由 2)PETの解重合法ケミカルリサイクルで進む欧米のプラント建設 3)混合廃プラ(PE/PP/PS)の熱分解法ケミカルリサイクルで進む世界のプラント建設3.各種ケミカルリサイクルの概要と特徴(長所と短所、課題) 1)ケミカルリサイクルの歴史(年表) ・―世界的に優れた日本のケミカルリサイクル技術 2)各種ケミカルリサイクルの概要、特徴、課題、比較 3)各種ケミカルリサイクルのフロー図とリサイクルのステップ数 4)熱分解法による部分的または完全なクローズドループ 5)メカニカル(マテリアル)再生材とケミカル再生材の販売実績(日本)4.PETボトルのメカニカルリサイクルとケミカルリサイクル 1)メカニカルリサイクルとケミカルリサイクルの比較 2)世界最先端の日本のメカニカルリサイクル技術の概要と特徴 3)ケミカルリサイクルの世界的開発状況と工業化 ・日本のJEPLAN(事業化)、開発企業(6社)のプロセス、大規模工業化5.各種プラスチックの熱分解挙動(無酸素条件下) 1)モノマーに規則的に分解(PS・PMMA) 2)ランダムに分解(PE・PP) 3)熱分解に向いていないもの :好ましくない分解物(炭素他)を生成するもの(PVC(HCl、C)、PET(テレフタル酸、C)、含酸素プラスチック6.ポリスチレンの解重合法ケミカルリサイクル ・プロセス、技術開発メーカー(3社)とPSメーカー(日本2社、欧米4社)の提携状況7.混合廃プラの熱分解法による熱分解油(ナフサ)の製造 1)札幌プラスチックリサイクルの熱分解油プラント(経緯) 2)コスト試算 3)熱分解法の最近の開発と課題 a. 混入する好ましくないPVCやPETなどの対策:予備熱分解か事前選別か b. 低いナフサ収率改善 ・触媒使用プロセスと触媒を使用しないプロセスでの改善方法 c. 推定プロセスフロー 4)大手化学(ポリオレフィン)メーカー(15社以上)と熱分解油製造企業の提携・事業化計画、日本のメーカーの状況 5)熱分解油製造企業(15社以上)の概要と技術の特徴 6)Plastic Energy(イギリス)の第一世代熱分解技術 7)ExxonMobil(米国)の溶媒使用熱分解技術 8)Mura Technology(イギリス)の超臨界水を使った廃プラの分解技術(HydroPRS) 9)Pryme(オランダ)の第二世代(大規模)熱分解技術とプラントの稼働開始 10)BASF提唱のマスバランス方式8.EU規制が世界標準になると予想される2030年に、必要となる熱分解法ケミカルリサイクルプラントの建設と設備能力の試算9.混合廃プラのガス化法による合成ガスの製造 1)昭和電工プラント 2)Enerkem プラント(停止) 3)合成ガス、メタノールリファイナリーの最近の動向10.コークス炉化学原料化法11.高炉還元剤法12.各種ケミカルリサイクルのコスト比較13. 溶媒ベース精製法 ・PP(PureCycle)とPS(Polystyvert)の工業化14.ポリアミド6、ポリアミド66、ポリカーボネート、PBT、ポリアセタール、ポリウレタン、合成ゴムなどのケミカルリサイクルおわりに 世界の趨勢と大きなビジネスチャンス<質疑応答>
※途中、小休憩を挟みます。