セミナー趣旨
鉄鋼業や化学産業は、排出削減が困難(Hard to Abate)な産業とされ、カーボンニュートラル化が難しいとされている。これは、化学などの素材産業では、原料に石油・石炭などの化石資源が使われているとともに、生産工程において大きなエネルギーを必要としていることによる。一方で、素材産業は比較的長いサプライチェーンを経て製品となっていることから、作り出される付加価値が大きい産業ということができる。最近化学工学会では、Hard to Abateな産業のカーボンニュートラル化の道筋に関する意見書を公表した。本講演では、この意見書で述べられている内容を解説するとともに、サプライチェーンを活用したカーボンニュートラル化の方法など、社会制度の改革を含めたカーボンニュートラル達成への道筋を示す。
セミナープログラム
1. はじめに
(1) カーボンニュートラル化の必要性と目標
(2) 現状認識
2. Hard to Abateな産業について
(1) 石油を原料とする化学産業
(2) セメント製造業
(3) 鉄鋼業
3. 化学工学会からの意見書
(1) ビジョン作成の動機と進め方
(2) CO2排出削減が困難な産業のリスクと事業機会
(3) CO2排出削減が困難な産業のカーボンインディペンデンス(炭素自立)ビジョン
(4) 炭素自立に向けた課題と論点
4. 周南コンビナートの脱炭素を事例として
(1) 周南コンビナートの概要
(2) カーボンニュートラルに向けた活動
(3) グランドデザイン
5. サプライチェーンを活用したカーボンニュートラル化
(1) 素材から製品に向けての付加価値向上の事例
(2) サプライチェーンの活用の方法
6. 関連質疑応答
7. 名刺交換・交流会
■人脈形成・新規顧客開拓・新事業展開にお役立てください。
■ライブ配信受講の方も、会場の名刺交換終了後に講師と個別オンライン対話ができる時間を設けております。
セミナー講師
公益社団法人 石油学会元副会長
公益社団法人 新化学技術推進協会グリーン・サステイナブルケミストリーネットワーク(GSCN)委員長
早稲田大学 化学にかかわるカーボンニュートラルを目指したコンソーシアム(C3N)会長
早稲田大学 理工学術院 先進理工学研究科 応用化学専攻 教授
松方 正彦 氏
1984年3月 早稲田大学理工学部応用化学科 卒業
1984年4月 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程
応用化学専攻 入学
1986年3月 同課程修了
1986年4月 早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程
応用化学専攻 入学
1989年3月 同課程修了、工学博士
1989年4月 成蹊大学工学部工業化学科助手
1992年1月 大阪大学助手(基礎工学部化学工学科)
1996年4月 大阪大学助教授(基礎工学研究科化学系専攻:改組による)
1997年4月 早稲田大学理工学部応用化学科助教授
2001年4月 同 教授(先進理工学部/先進理工学研究科)
現在に至る
セミナー受講料
1名:33,570円(税込) 2名以降:28,570円(社内・関連会社で同時お申し込みの場合)
普段交流の無い講師及び参加者間での名刺交換・交流会で人脈を広げ、事業拡大にお役立ていただいております。
受講について
会場またはライブ配信受講
ライブ配信受講の方は、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスへ、Zoomでの視聴用URLとID・パスワードを開催前日までにお送りいたします。
アーカイブ配信受講
<1>セミナー終了3営業日後から2週間何度でも、アーカイブをご視聴いただけます。
<2>収録動画配信のご用意ができ次第、視聴URLと配付可能な講演資料をお送りいたします。
<3>質疑応答は原則として収録録画からカットされますが、ご視聴後のご質問など、講師とのお取次ぎをさせていただきます。
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