次世代自動車で急浮上した合成燃料の最新動向~運輸部門のカーボンニュートラル実現に欠くことのできない重要技術として注目~
開催日 | 12:30 ~ 16:30 |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 自動車技術 化学反応・プロセス 地球温暖化対策技術 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
再生可能エネルギーなどで製造した燃料を用いれば、カーボンニュートラル、更にはカーボンネガティブも可能なことから注目!!
セミナー講師
山根健オフィス 代表 山根 健 氏
■ご略歴1973 .03 早稲田大学理工学部機械工学科卒業(低NOX燃焼器)1975 .03 早稲田大学理工学研究科熱工学修了(フライホイールによる回生制動)1975 .04 日産自動車(株) 入社1975 .06 日産自動車(株) 中央研究所 新動力研究部配属。蒸気エンジン自動車研究、エンジン設計担当。1976 .09 同部内、新研究テーマ探索グループに配属。ターボチャージャー研究および、ハイブリッドシステム研究を提案。1977 .04 新動力研究部でターボチャージャー開発担当。全体構造、主軸設計、製造技術を主担当。1978 .06 ターボチャージャー付エンジン開発を、機関設計部と協同で担当。セドリック用L20T、ブルーバード用Z18T、 ブルーバード用LD20T(ディーゼル)およびローレル用LD28T(ディーゼル)等を担当。1978 .12 ターボチャージャー(N1型)開発で、社長賞2級受賞。1981 .01 中央研究所、機関研究部、特別研究チームに参加。海外を含む研究ネットワーク構築を研究。1981 .06 ロンドン大学インペリアルカレッジへ社命留学。 ワトソン教授の下で、「ターボチャージャー付ガソリンエンジン燃焼」研究。 留学期間中、欧州駐在員オフィスおよび米国駐在員オフィスと連携して 自動車メーカ、部品メーカ、研究機関を訪問、調査を実施。1983 .10 中央研究所、機関研究部に復帰。新型ターボチャージャー開発を担当。ターボチャージャー付エンジン、 新型過給システムを含む、過給エンジン企画全体を主導。1985 .04 新型4気筒エンジン開発基本計画副リーダー兼任(~1986年8月)1986 .06 英国機械学会で「新型ターボチャージャー」についての技術講演。1986 .09 新型V8エンジン吸排気系設計統括兼任1987 .09 モータースポーツエンジン開発部配属。レース用エンジン開発主担当(1989年より課長職)。 NPTI(北米)駐在(1990年9月~1991年3月)1989 .01 機関実験部 動力性能計画課課長、駆動実験部 実験課主担当兼任。1992 .06 日産自動車退職1992 .07 BMW Japanに入社、エンジニアリング部に配属。・日本向け車両の適合、確認試験等担当。・パワートレイン及びシャシー開発、車両開発部門に短期駐在。・モータースポーツ部門、先行開発部門、生産技術部門の業務支援実施。・広報部門と協力して、技術・製品広報活動実施。1998 .04 試験技術 統括部長1999 .02 BMW本社でのパワートレイン開発兼任(~2003/12)2004 経済産業省、水素安全利用プロジェクト評価委員(~2006/3)2004 .04 自動車技術会の;モータースポーツ部門委員会幹事、 アクティブセーフティ部門オブザーバー委員、ガソリン機関委員、伝熱部門委員。2006 .10 BMW Hydrogen 7プロジェクト車両運営責任者(~2007/12)2007 .04 テクノロジーオフィス 統括部長2009 .05 自動車技術会プロフェショナルエンジニアに認定される。2009 .07 BMW Japanを定年退職、山根健オフィス設立。9月より東海大学動力機械学科講師。 10月より技術顧問。電気自動車プロジェクト等担当。2014 .03 GT300 Steiff BMW Z4GT3チーム技術監督2015 .12 BMW Japan技術顧問を退任、コンサルティングおよびレース関係業務。2016年より、レッドブルエアレース、チーム室屋に参加。2020年より、LDRチームスーパー耐久レース監督。■ご専門および得意な分野・ご研究自動車技術全般、特にパワートレイン、運転性開発。■本テーマ関連学協会でのご活動自動車技術会:アクティブセーフティ部門委員会、ガソリンエンジン部門委員会委員を歴任、現在はモータースポーツ部門委員会委員。
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
- 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
- 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください
セミナー趣旨
地球温暖化対策は世界共通の重要課題として取り組みが進められている。運輸部門では、CO2排出量規制を中心とした国際的な取り組みが進められており、多様な動力システムの開発、導入が進められてきた。2015年を機に欧州を中心に電動化及び内燃機関禁止の動きが急激に進んだ。当初走行時のCO2排出量で評価されていた排出性能は、先ず燃料や電気を作る時のCO2排出量、更には自動車に関わる資源採掘から廃棄、リサイクルまでを含めて評価するようになってきた。その流れの中で動力システムの見直しの機運が高まり、再生可能エネルギーなどで製造した燃料を用いれば、カーボンニュートラル、更にはカーボンネガティブも可能なことから注目されている。
受講対象・レベル
自動車、エネルギー、材料関係者
必要な予備知識
特に基礎、予備知識がなくても規制や技術動向を理解していただけるものと思います。
習得できる知識
自動車に関わる規制動向とそれに対応した開発動向を俯瞰、自動車のカーボンニュートラルに向けた多様なアプローチが示される。
セミナープログラム
1. 温室効果ガス削減の国際的な取り組み 1.1 地球温暖化と国際的な取り組み 1.2 自動車の温暖化に係わる規制と対応策 1.3 EUでの規制2. 自動車の取り組み 2.1 モード走行と温暖化ガスの排出 2.2 軽量化とその効果 2.3 電動化の動きとLCA評価 2.4 各国の動向3. 内燃機関の問題と燃料 3.1 内燃機関自動車の概要、特性 3.2 火花点火エンジンの特性とガソリン 3.3 圧縮点火エンジンの特性と軽油 3.4 ガスタービンエンジンの特性とジェット燃料 3.5 代替燃料機関4. 次世代自動車の動向 4.1 パワートレインによる分類 4.2 最近の電動システム、市場展開 4.3 水素燃料と燃料電池5. 合成燃料とその展望 5.1 石油系燃料の製造プロセス 5.2 合成燃料の製造プロセスと特徴 5.2.1 「CO2等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクト 5.2.2 SAFの導入 5.2.3 合成燃料導入意義 5.3 既にレースに用いられている e Fuel 5.4 合成燃料に求められる特性6. まとめ
■講演中のキーワードカーボンニュートラル、カーボンネガティブ、グリーン水素、CO2回収、COP、SAF