★サイコレオロジー(触感、使用感、質感)における測定の基本と留意点
☆豊富な化粧品企業での経験をお持ちの講師が、ノウハウを用いて解説いたします!

※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信:3/25~4/3(何度でも受講可能)】での受講もお選びいただけます。

セミナー趣旨

 化粧品・香粧品製剤のレオロジー特性は、製剤の組成・設計、製造プロセスにより、また保存条件等によっても、変化します。
 レオロジー特性は製品の感触、質感、ユーザビリティーを左右しますので、レオロジー特性を適切に計測、把握することは、感触やユーザビリティーの設計・調整の際には有用となるはずです。
 しかし、例えば、多少とも計測はしてみたが、分散系のレオロジーは解釈ができない、サイコレオロジーは当てにならない、などの理由から諦め、そのままにしていることもあるかもしれません。実際、開発に必要となる評価の手法・考え方と、教科書的なレオロジーの知識との間には、多少のギャップがあります。

 本セミナーでは、レオロジーの基礎知識の解説に加えて、特に化粧品開発において課題にすることが多いと思われる、分散系のレオロジー(安定性、外観、可用性など)、サイコレオロジー(触感、使用感、質感)に関して、そこでのレオロジー活用の勘所となるような知識・事柄についても、実例に基づいて説明します。

習得できる知識

〇 レオロジー計測の基礎知識(化粧品開発者に身近な題材に関連して)
〇 分散系のレオロジーと凝集構造の関係の捉え方
〇 サイコレオロジー(触感、使用感、質感)における測定の基本と留意点
〇 製剤評価に適した測定手法の選択(考え方)

セミナープログラム

 1. はじめに
  1.1 製品開発の現場でのレオロジー的課題とは

 2. 粘弾性モデルとレオロジー
  2.1 レオロジー測定の基本
  2.2 粘弾性体のモデルとレオロジー特性
   ・ 緩和弾性率と粘弾性体のモデル
   ・ 定常流急発進と粘弾性体のモデル
   ・ 動的粘弾性と粘弾性体のモデル
  2.3 ラメラ基剤のレオロジーとラメラ構造の関係
   ・ 化粧品基剤とレオロジー
   ・ ラメラ基剤の構造とせん断下における変化
   ・ ラメラ基剤の構造変化の動的粘弾性からの予測
   ・ ラメラ基剤の構造の緩和弾性率からの推定

 3. 分散系のレオロジー
  3.1 分散系レオロジーの分かりにくさ:非単調性
  3.2 分散系レオロジーの基礎
   ・ チキソトロピーと粘度変化の方向性
   ・ リキッドファンデーションの(正の)チキソトロピー
   ・ (正の)チキソトロピーとそのモデル
  3.3 凝集構造のモデル
   ・ リキッドファンデーションにおける負のチキソトロピー
   ・ 負のチキソトロピーとそのモデル
   ・ ステップシェアレート試験とステップストレイン試験
   ・ 分散系のパーコレーションモデル
   ・ 分散系のフロックモデルとネットワークモデル
  3.4 正負のチキソトロピーと正負のレオペキシー
   ・ 分散系レオロジーの非単調性の理由:正負チキソトロピーの同時発現
   ・ クラスターダイレーションのイメージ
   ・ 分散系レオロジーにおけるフロックモデルの展開
   ・ 構造の解明と検証は続く

 4. サイコレオロジー
  4.1 化粧品・スキンケア製品の感触における「べたつき」の重要性
   ・ サイコレオロジーに期待されること
   ・ 20世紀におけるサイコレオロジー:残された課題
  4.2 サイコレオロジーの基本
   ・ サイコレオロジーと因果関係
   ・ 擬似相関と擬似サイコレオロジー
   ・ サイコレオロジーの要件
  4.3 べたつきの定量評価
   ・ べたつき性の計測手法
   ・ ファンデーションのべたつき性の定量評価
   ・ 化粧水のべたつきの定量評価
   ・ 化粧水のべたつきと肌上の電解質の影響の評価
   ・ 乳液のべたつきの定量評価
   ・ 化粧水と乳液におけるべたつきタイミングの違いとは
  4.4 泡のクリーミーさの定量化
   ・ 泡粘度の計測手法
   ・ 求める密度の泡を作成する手順
   ・ 泡立て試験と泡密度測定
   ・ 泡の作成と泡粘度測定
   ・ 泡粘度と泡のクリーミーさの関係
  4.5 泡の触感と質感の間の関係性
  4.6 今後の展望
   ・ サイコレオロジーとサイコトライボロジー
   ・ 肌の上のより広範な物理現象と感触の因果構造の解析へ

 【質疑応答】


キーワード:
化粧品,処方設計,開発,使用感,官能評価,講習会,PMDA,研修,セミナー

セミナー講師

技術コンサルタント 金井 宏行 氏 【元 花王(株)】

【専門】
分散系のレオロジー、サイコレオロジー

【略歴】
1980年 東京大学工学部合成化学科 卒業
1982年 東京大学工学系研究科合成化学専門課程 修了
1982年 花王(株) 入社
1985年~1986年 ミネソタ大学化学工学科
1990年~1993年 千葉大学自然科学研究科
2021年 花王(株) 退社

セミナー受講料

49,500円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合46,200円、
  2名同時申込の場合計49,500円(2人目無料:1名あたり24,750円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
   今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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受講について

Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順

  1. Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
  2. セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。
  3. 開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
  • セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
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    開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますことご了承下さい。
  • アーカイブの場合は、配信開始日以降に、セミナー資料と動画のURLをメールでお送りします。
  • 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

化粧品・医薬部外品技術   応用物理一般   物理化学

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