超親水化技術・モノマーを活用した防曇・結露防止コーティング技術の最新技術と防曇性の維持・評価【LIVE配信・WEBセミナー】

防曇性向上のためのコーティング材料と最新技術動向について解説!

■注目ポイント 
★通常の美観維持のための塗装分野から衛生加工、遺跡保存、情報通信分野での用途へと新規な市場展開が展開されている防曇加工!
★この防曇のメカニズムについて解説し、各種材料の表面への汚れの付着や曇りの発生する要因と視認性への影響について説明する。特にコーティングに防曇加工方法と評価方法についての事例を紹介!

セミナープログラム

【第1講】 曇りの発生メカニズムと防曇コーティング技術の最新技術
【時間】 13:00-14:15

【講師】南保技術研究所 所長 南保 幸男 氏

【講演主旨】
近年、環境に優しい材料でありながらも使いやすくて、高機能性で差別化できる製品の開発への要望が高まってきている。特に消費者は使い捨てから耐久性も付与して、その使用期間から廃棄までを設計した環境保護性 (エコロジー)とマルチな機能性を発揮する経済性(エコノミー)とを両立できる製品を求めてきている。一方で新規素材自体の開発には長期間とコストがかかり、その費用負担とその製品利益を考えると、なかなか費用対効果には課題があり、難しいことがわかる。そのため材料の表面を改質することにより新規な機能を発揮する機能性コーティングによる加工技術の開発が期待されていて、最近の撥水・撥油、親水・親油加工技術の現状と今後の市場性については、それぞれの機能により、新たな材料の価値が生まれている。  
材料の表面に汚れが付着して美観を損ったり、曇りを生じて透明性が悪くなるにより、使用上、不都合をきたす製品は様々な分野、場所、状況が想定され、その発生防止のための機能性コーティング加工方法や、要求される機能も多様である。防曇加工では超親水での濡れと浸透と洗浄による脱落が必要であり、水滴での曇りに対しては親水化表面処理が有効である。この開発では通常の美観維持のための塗装分野から衛生加工、遺跡保存、情報通信分野での用途へと新規な市場展開が展開されている。 今回、この防曇のメカニズムについて解説し、各種材料の表面への汚れの付着や曇りの発生する要因と視認性への影響について説明する。特にコーティングに防曇加工方法と評価方法についての事例を紹介する。

【プログラム】

はじめに
1. 曇りの起こる要因と視認性への影響
 1.1 各種透明材料への曇り発生について
 1.2 曇り発生の要因について
 1.3 視認性への影響と設計への配慮
  1.3.1 水滴の付着
  1.3.2 光乱反射による曇りの発生
  1.3.3 親水加工による防曇性
  1.3.4 レンズの表面に超親水の機能性材料をコーティング加工
  1.3.5 超親水コーティングの特徴と効果
 1.4 透明性維持と正常な表面改質方法について

2. 曇り発生を解決する超親水化加工の検討
 2.1 超親水化技術による防曇性について
 2.2 超親水化コーティング剤の開発について
 2.3 防汚コーティング加工による防曇性の維持について

3. 防曇性の試験方法
 3.1 親水化コーティング剤による防曇性の評価
 3.2 濡れ性と防汚効果
 3.3 汚れ除去性
 3.4 ウォータースポット防止性

4. 親水化コーティング剤による防曇性評価方法について
 4.1 結露防止コーティングによる防曇機能の維持継続について
 4.2 結露、霜付きとの比較について
 4.3 電波望遠鏡での電波障害への防止機能について
 4.4 防曇コーティングへの要求機能について
 4.5 今後の課題について

5. 防曇・結露防止コーティングについてその応用技術の確立

まとめ・質疑応答

【質疑応答】

【講演キーワード】
防曇、曇り発生、結露防止、霜付き防止、視認性、超親水性、機能性コーティング、防曇コーティング



【第2講】 超親水性コーティング材を用いた防曇コーティングの開発
【時間】 14:25-15:40
【講師】大阪有機化学工業株式会社 事業本部 開発部 部長 猿渡 欣幸 氏

【講演主旨】
水の接触角が常に5度以下である超親水性を発現するコーティング材料を開発した。本材料は様々な基材に対し、簡単なプロセスでコーティングすることが可能であり、その表面は超親水性の特長である「防曇」「防汚」「生体適合性」などの機能を発現する。多岐に渡り応用が可能な本材料は自動車ガラスやメガネ、鏡、建築用の窓ガラス、汚れ防止塗料、農業用フィルム、医療機器などに好適である。(特徴) 本材料は「片末端にシラノール基を有するポリマーブラシ材(Graft onto型)」である。講座ではGraft from型と比較したメリット・デメリットを交えながら材料の特徴を説明する。

【講演プログラム】
1.序論

 1-1 ポリマーブラシとは

 1-2 Graft from型とGraft onto型の違いについて

2.生体適合性材料への応用例

 2-1 Graft from型ポリマーブラシで表面修飾された材料界面の生体適合性について

 2-2 細胞パターニングについて

 2-3 Graft from型とGraft onto型の生体適合性の違いについて

3.防曇・防汚材料への応用例

 3-1 Graft onto型の防曇材料への応用例

 3-2 Graft onto型の防汚材料への応用例

4.今後の研究課題

 4-1 異なる性質を持つポリマーブラシの複合膜の可能性について

 4-2 更に複雑な構造を持つポリマーブラシについて

 4-3 更に広がる応用例の紹介

【質疑応答】

【講演キーワード】
超親水性、防曇、防汚、生体適合性、ポリマーブラシ

【講演ポイント】
リビング重合の発展研究として多くの大学で研究されているポリマーブラシの技術を用いて工業化に成功した実例を紹介します。

【習得できる知識】
ポリマーブラシに関する知識



【第3講】 防曇性を発現するコーティング用モノマーの開発とその応用
【時間】 15:50-17:05
【講師】
阪本薬品工業株式会社 研究所 素材開発グループ グループリーダー  宮路 由紀子 氏

【プログラム】
1.防曇コーティングの概要

 1.1 防曇とは

 1.2 防曇メカニズム

 1.3 防曇コーティングの応用例

 1.4 防曇コーティングの課題

 1.5 防曇コーティングに用いられるモノマー

2.ポリグリセリン系モノマーについて

 2.1 ポリグリセリンと水の関係

 2.2 ポリグリセリン系モノマー(アクリレート・アルキルエーテル)の材料特性

 2.3 ポリグリセリン系モノマーと防曇

3.ポリグリセリン系 モノマー を用いた防曇コーティング

 3.1 ポリグリセリン系モノマーからなる硬化塗膜の防曇メカニズム

 3.2 ポリグリセリン系アクリレートによる防曇コーティング

 3.3 ポリグリセリン系アルコキシシランによる防曇ガラスコーティング

 3.4 レベリング剤との併用による防曇性の向上技術

4.製品紹介

 4.1 SYシンテック® SAシリーズについて

 4.2 SYシンテック® SIシリーズについて

 【質疑応答】

セミナー講師

第1部  南保技術研究所  所長  南保 幸男 氏
第2部  大阪有機化学工業株式会社  事業本部 開発部 部長  猿渡 欣幸 氏
第3部  阪本薬品工業株式会社  研究所 素材開発グループ グループリーダー   宮路 由紀子 氏

セミナー受講料

●1名様  :49,500円(税込、資料作成費用を含む)
●2名様以上:16,500円(お一人につき)

 ※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません

 

 


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

物理化学   応用物理   高分子・樹脂加工/成形

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