PPWR(EU包装および包装廃棄物に関する規則案)の動向と日本企業が行うべき対応
日本企業は何をどのように対応したらよいのか?
セミナー趣旨
世界の環境政策をリードするEUは、2024年4月に欧州議会が包装及び包装廃棄物規則案(PPWR)を採択し、現在は公布への最終段階となっている。公布の18ヶ月後に施行される。この新規則は、循環型経済への転換を更に推進するために、包装のリサイクル材含有率、リユース目標値、デポジット制導入、堆肥化と生分解性プラの推進、ビスフェノールAの使用禁止等が織り込まれている。
また国連におけるプラスチック汚染防止条約は、2024年12月に最終会議となるが、米国は2024年8月に従来の反対からEU等が進める施策支持に大転換し、日本は方針見直しを迫られている。
本講ではこのEU規則案の経緯と背景、具体的目標値、、事業者の責任、業界の反応、加盟国の先進的事例、及び日本企業への影響と行うべき対応に関し紹介する。
習得できる知識
・廃棄プラスチック量と輸出量
・世界の循環型経済戦略・プラスチック汚染防止条約
・EUの包装廃棄物戦略と新規則案、事業者の責任、加盟国の現状
・日本のプラスチック処理の現状と課題
・プラスチック資源化に向けた技術開発状況
セミナープログラム
1.プラスチックを取り巻く環境
2.世界の廃棄プラスチック量と輸出量
・バーゼル条約の影響
3.国際的な資源リサイクル戦略とプラスチック条約
・国連、UNEP、EU、米国、日本、中国、アジア
4.EU包装材及び包装廃棄物規則案の概要
1)EUのCircular Economy戦略
2)EUの6つの政策課題:グリーンディール政策
3)EU規則 2022/1616(再生プラの安全性強化):処理施設登録状況
4)政策パッケージ第1弾(2022.03)
5)政策パッケージ第2弾 「包装及び包装廃棄物規則」(2024.04欧州議会採択案)
・背景と経緯、規則案の全体構成と施行予定
・リサイクル可能な設計、リサイクル材の最低含有率、リユースの目標値、発生の最小化、デポジット制の導入、QRコード化、
堆肥化可能包装、食品包装用向けBPAの使用禁止、適用除外製品(ワイン、日本酒等)、事業者の義務、ステークホルダーの反応、
6)バイオベース、生分解性、堆肥化可能プラスチック
・背景、文書の概要、生分解性とバイオの定義、工業堆肥化、ステークホルダーの反応
7)寄せられたパブコメの例、日本への影響
5.加盟国の先進的事例
・CEFLEX、仏、独
6.プラスチック汚染防止条約の審議状況(国連環境総会)
・第5回の最終会議に向けた審議状況と米国の方針大転換
・問題ある製品とされるPSやPVC包装材料等の使用規制案、経産省の対応
7.日本企業の行うべき対応
・プラスチック資源循環促進法、SDGs、COP28、リサイクルの現状、厚労省の再生プラスチック指針改正、
資源化に向けた技術開発状況(ケミカルリサイクル等)、
・登録制度と適合性宣言への対応、拡大責任者責任(EPR)の影響
・プラスチック汚染防止条約における「問題ある製品」と日本の課題
8.まとめ:モッタイナイは世界のアイコトバ、プラスチックはよみがえる
(質疑応答)
セミナー講師
日本包装專士会 元会長 西 秀樹 氏
■本テーマに関する業界団体でのご活動歴など
・日本包装技術協会 包装管理士講座 講師
・日本食品包装協会 包装学校 講師
・日本包装專士会 元会長(元三菱ケミカル)
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名33,000円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき22,000円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名38,500円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき27,500円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
33,000円(税込)/人