バイオミメティクスの考え方・定義などの基礎から解説します。また、バイオミメティクス的な視点で作製された材料や製品を紹介します。
セミナー趣旨
生物は長い進化の過程で、優れた機能を獲得してきた。このような生物の機能を工学的な技術に応用するバイオミメティクス(生物模倣)的な材料開発が古くから行われている。本セミナーでは、バイオミメティクスの考え方・定義などの基礎と、バイオミメティクス的な視点で作製された材料や製品を紹介する。また、構造色を例に、生物の発色メカニズムの解析とそれに基づく構造色材料の開発事例、粒子積層構造を利用した構造色材料の研究動向を解説する。
受講対象・レベル
本テーマにご関心のある塗料・印刷・電子機器・化粧品などのメーカーや原料を製造している企業の方、粒子状材料の開発や応用展開を模索している企業の方
習得できる知識
・バイオミメティクス的な材料の開発
・構造色の基礎と材料化
セミナープログラム
1.バイオミメティクスの基礎
1) バイオミメティクスの起源と歴史
2) 分子系バイオミメティクス
3) 機械系バイオミメティクス
4) 材料系バイオミメティクス
2.可視化技術の進展とバイミメティクス
1) 生物の解析の歴史
2) 電子顕微鏡による解析
3) ナノスーツ法
4) X線CT法
5) データベース
3.バイミメティクスによる材料開発
1) バイオミメティクスの定義
2) ヒトの自然の技術体系
a) 撥水性、親水性
b) 接着性、粘着性
c) その他
3) バイオミメティクス製品
4) X線CT法
5) データベース
4.構造色の基礎と応用
1) 色の認識機構
2) 自然界の色
a) 色素色
b) 構造色
3) 構造色を利用した製品
4) 生物における構造色
5) 微細構造の種類と発現する構造色の特徴
a) 薄膜構造
b) 多層膜構造
c) 回折格子構造
d) 螺旋構造
e) 動的構造
f) スポンジ構造
g) 粒子積層構造
h) その他
5. 粒子積層構造を利用した構造色材料の研究動向
1) オパールの発色
2) 粒子の分散と凝集
3) コロイド結晶(オパール構造)
a) 構造固定化
b) 結晶成長制御
c) 粒子表面の機能化
d) 粒子配列と構造色の角度依存性
4) 黒色材料の添加と構造色の視認性
5) メラニン系構造色材料
a) 生物の発色におけるメラニンの重要性
b) 人工メラニン粒子による構造発色
c) メラニン系構造色材料の特徴
6. まとめと将来展望
セミナー講師
千葉大学 大学院工学研究院 教授 博士(工学) 桑折 道済 氏
■ご略歴
2007年度に東北大学で博士(工学)取得、その後、千葉大学で助教、准教授、2024年度から教授、現在に至る。
■ご専門
高分子化学、コロイド化学、生物模倣化学
■本テーマ関連学協会でのご活動
高分子学会関東支部常任幹事 等
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
受講料
41,800円(税込)/人
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
13:00 ~
受講料
41,800円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込、コンビニ払い
開催場所
全国
主催者
キーワード
化学技術一般 応用物理一般 環境負荷抑制技術一般
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13:00 ~
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41,800円(税込)/人
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