嗅覚センサによるニオイの計測およびその評価と解析方法

★嗅覚センサ開発に有用な周辺技術とは?
☆小型デバイスによる各種サンプルの測定を実演も致します!
★得られたデータの注目すべきポイントや、主成分分析などによる可視化についても解説!!

 
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【アーカイブ配信受講:4/17~4/23】での受講もお選びいただけます。

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    セミナー趣旨

    五感のうち、最もデバイス化が遅れているのが「嗅覚」です。測定対象である「ニオイ」は、40万種類以上といわれる各成分が、ppm(100万分の1)~ppb(10億分の1)~ppt(1兆分の1)といった低濃度で、任意の割合で数種から数千種混ざり合って形成されるものであり、これを人間が理解できる情報に変換するのは、最高難度の科学技術課題の一つと言えます。一方で、人間や犬を含む生物の鼻は、この離れ業をいとも簡単にやってのけます。そこで本講演では、まず生物の鼻と人工の鼻(嗅覚センサ)との違いについて紹介し、嗅覚センサを開発するために必要な技術要素を概観します。また、嗅覚センサの実現に向けて、過去40年近く世界中で行われてきた様々な取り組みについて紹介します。さらに、これらを踏まえて、膜型表面応力センサ(MSS)を軸に、これまで我々が行ってきたハードウェア(センサ素子+感応膜など)とソフトウェア(機械学習など)を統合した総合的な研究開発を、一つのモデルケースとして紹介し、特に、農業や医療への応用を目指した最新の研究についても解説します。講演の最後には、小型デバイスによる各種サンプルの測定を実演し、得られた時系列データについて注目すべきポイントや、主成分分析などによる可視化についても解説します。

    セミナープログラム

    1.はじめに
     1-1 生物の嗅覚と嗅覚センサの違い
     1-2 嗅覚センサの歴史と現状
     1-3 嗅覚センサシステムの要素と技術課題

    2.嗅覚センサMSSと周辺技術の総合的研究開発
     2-1 センサ素子MSSの開発経緯と技術的要点
     2-2 感応膜の設計と被覆法、および各種応用例
     2-3 機械学習との融合(定量推定・擬原臭・フリーハンド測定)
     2-4 産学官連携による要素技術の垂直統合
     2-5 農業・医療応用に向けた最新情報

    3.嗅覚センサ開発に有用な周辺技術の紹介と解説
     3-1 ガス分析機(GC-MSとPTR-MSの特徴と使い分け)
     3-2 感応膜塗布装置(各種装置の長所と短所)
     3-3 ガス制御周辺技術(MFC、配管、流量依存性、自動化など)
     3-4 データ解析についての注意点

    4.まとめと今後の展望
     4-1 アプリケーションの分類
     4-2 嗅覚センサに関する技術的な考え方
     4-3 将来展望と今後の課題

    5.嗅覚センサデバイスでのサンプル測定・解析の実演


    キーワード:
    におい,においセンサ,嗅覚センサ,成分分析,WEB,セミナー,講習会

    セミナー講師

    国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)グループリーダー 吉川 元起 氏

    《専門》
    嗅覚センサ

    《略歴》
    2004年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了・博士(理学)
    2005年 東北大学・金属材料研究所助教
    2007年 バーゼル大学・客員研究員
    2009年 NIMS・ICYS研究員
    2011年 NIMS・MANA独立研究者
    2016年 NIMS・グループリーダー

    《受賞》
    つくば奨励賞(実用化研究部門)、全国発明表彰、清山賞、文部科学大臣表彰、nano tech プロジェクト賞、つくば奨励賞(若手研究者部門)など

    《その他の活動等》
    ・筑波大学大学院 理工情報生命学術院 数理物質科学研究群 応用理工学学位プログラム NIMS連係物質・材料工学サブプログラム 教授
    ・株式会社Qception 取締役・最高技術責任者(CTO)

    セミナー受講料

    55,000円(税込、資料付)
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