バイオリアクター(装置)および培養操作論の設計エッセンス ~微生物から植物細胞、動物細胞まで~<Zoomによるオンラインセミナー>
開催日 |
10:30 ~ 16:30 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | バイオ技術 再生医療等製品技術 生産工学 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
細胞培養、発酵、微細藻類からバイオ医薬品、再生医療など…
バイオリアクターの基礎知識を習得!
ユーザー目線で装置の基本操作から、スケールアップ・大量培養の注意点まで解説します!
セミナー講師
大阪工業大学 工学部 生命工学科 准教授 博士(工学) 長森 英二 先生
【略歴】
2001年3月 生物系特定産業技術研究開発推進機構(BRAIN) 博士研究員
2002年7月 (株)豊田中央研究所 バイオ研究室 研究員
遺伝子組換え酵母を用いた乳酸製造技術の開発に従事
2007年2月 同社 先端研究センター 長森研究グループ リーダ
骨格筋の組織工学、生体模倣培養、機能評価技術の開発を統括
2011年6月 大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻生物工学コース 講師
ヒトiPS細胞集塊の効率的大量培養法の研究開発に従事
複雑骨格筋組織設計を目指した基盤技術開発に着手
2016年4月 大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻 招聘准教授(1年間)
複雑骨格筋組織設計を目指した基盤技術開発に従事
抗体医薬を生産するCHO細胞の効率的培養技術の開発に従事
遺伝子組換え大腸菌を用いた芳香族化合物誘導体生産技術の開発に従事
バイオオイル生産微細藻類の効率的大量培養(光バイオリアクター)の開発に従事
セミナー受講料
1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
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※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
セミナー趣旨
発酵工程における微生物活用や藻類バイオマス、抗体医薬製造や再生医療用細胞製造など、細胞培養の産業応用への期待が高まるにつれ、物質収支と速度論に基づいてバイオものづくりを工学設計・オーガナイズできる人材の育成は重要性を増している。この技術分野は生物化学工学と呼ばれ、醸造・発酵技術の発展と共に体系化され、抗生物質やバイオ医薬品の製造などに実践的に展開されてきた。
本セミナーでは、バイオリアクターの基本から、容器・装置・操作の設計論の基本的事項を解説し、各種細胞への適用における注意点を述べる。
本セミナーが対象とする技術の範囲は極めて広く、一日で全てをお伝えすることは難しいが、可能な限り平易にエッセンス・考え方に絞って講義する.ユーザーの立場から、どのように装置を使いこなすかという操作の基本事項を押さえて頂き 、今後より深く生物化学工学を学んで頂くきっかけとしてご活用頂きたい。
受講対象・レベル
・バイオリアクターをこれからの業務で使用する必要がある初心者
・バイオリアクターを業務で活用していて、理論を更に深く理解したい技術者
・バイオリアクターの現状と将来像を知り、ビジネスの可能性を探索したい企画職など
習得できる知識
・バイオリアクターを使用するための基本やノウハウの概要
・バイオリアクターをより高度に使いこなすために必要な操作設計に関わる知識
・バイオリアクターや周辺技術の今後の発展の方向性に関する知識など
セミナープログラム
1.バイオリアクターとは何か(概論)
1-1.バイオリアクターの活躍の場
〜醸造、発酵、環境浄化からバイオ医薬品、再生医療まで〜
1-2.一般的なバイオリアクターの形状
・通気撹拌型
・気泡塔型
・固定化担体、固定化細胞の活用
・センサー、制御系
1-3.バイオリアクター運転の基本プロセス および操作上の注意点
・滅菌
・培地仕込み
・洗浄方法
・他
1-4.フラスコ培養とバイオリアクターのちがい
1-5.バイオリアクターにおいて大事な操作変数と、各種制御の実装
1-6.バイオリアクターの基本的取り扱い
・バイオリアクターのメンテナンス
・バイオリアクターのコンタミ対策
・起こりがちなトラブルと対処法
・他
2.バイオリアクターに関わる反応の定式化と、操作設計への活用
2-1.一次反応速度式の記述法
2-2.増殖速度論、殺菌速度論
・指数的増殖
・比増殖速度
・比消費速度
・比生産速度
・モノ-の式
2-3.回分培養操作
・増殖連動型
・増殖非連動型
・基質/生産物による阻害と解除
2-4.流加培養操作
2-5.連続培養操作
2-6.酸素供給速度論
・酸素移動容量係数
3.スケールアップの方法論、実際
3-1.スケールアップの指標
・撹拌動力
・シェアストレス
・酸素供給速度
3-2.スケールアップの設計式
・無通気培養
・通気撹拌培養
3-3.スケールアップの留意点
4.各種細胞の大量培養における注意点
4-1.微生物培養の実際、注意点
4-2.動物細胞培養の実際、注意点
4-3.iPS細胞培養の実際、注意点
4-4.植物細胞培養の実際、注意点
5.分離精製コストへの認識の重要性
6.将来展望
・不均一系に挑む複雑組織工学
・生体内環境を模倣した培養技術
・臓器リアクターの実現にむけて
<質疑応答>