「トヨタ生産方式」大野耐一著
投稿日 2014/02/05
本書は「トヨタ生産方式 」の生みの親である元トヨタ自工副社長の大野耐一氏本人が、その背景と考え方、歴史、そして内容を著述したものです。
出版の契機となったのは、この生産が下請けいじめであるなどの風評に対し、説明責任を果たす必要性を感じたためであるようです。トヨタ生産方式の進化の様子が興味深く克明に描かれており、日本人の国民性だからこそ実現可能なJITなど、常に世界の競合を意識して開発してきたことが分かります。
1978年に出版されながら、今でも色あせることなく、読むたびに新たな発見をもたらすことでしょう。
製造業に携わる人は、製造、技術、そして現場、経営によらず本棚に置いて、折々読み直す価値のある一冊です。