「経営のための直観的統計学」吉田耕作著
投稿日 2013/03/20
この本は、見方によっては統計学の凡庸な参考書です。扱っているのは、
平均や標準偏差などの基本的統計量から、QC7つ道具、確率、検定、推定と
技術者にとって当たり前のものばかりです。
しかしこの本を特徴づけているのは、文科系の学生、従業員を対象にして
いる点で、取り上げている事例は、売上、経費、人事評価などであり、
比較的数学に弱い人たちに対して、懇切丁寧に意味づけから解説します。
若い時に数学を苦手としながら、MBA取得後はデミング博士から直々に薫陶
を受けたこともあり、分からない人に教えるツボをわきまえているようです。