技術者のための燃料電池入門講座[改訂版]

構成

テキスト2冊/テスト2回  テスト形式:Web選択

分野

固有技術 > 電気・電子技術
固有技術 > 化学技術

制作

価格

24,310円 (税抜 22,100円) 1点 在庫あり

商品説明

学習のねらい

昨今、地球環境問題への取り組み、エネルギーの有効利用などの観点から、関心が高まり、一部実用化も始まっている「燃料電池」。燃料電池は、水素やメタノールなどの燃料と空気のような酸化剤を電気化学的に反応させて電力を発生させる発電器のため、非常に低公害です。また、燃料エネルギーや化学エネルギーからワンステップで電気エネルギーに変換できるので従来の発電プロセスに比べて高い発電効率を有します。さらに、燃料電池の実用に向けて、自動車、バスなどの移動用、コージェネレーションシステム、発電設備などの定置用、ノートパソコン、携帯電話などのIT機器用などの開発が進められ、今や世界で最も注目されるエネルギーとも言えるでしょう。本講座は、この低公害かつ高効率な燃料電池の基礎知識が習得できる技術者待望のコースです。

−低公害で、高高率な新エネルギーの旗手!−

学習期間:2か月

「開講は毎月1日です。希望開講月の前月20日までにお申し込みください。」

動作環境

テストは全てWebを活用しますので、 受講にはインターネット環境が必要となります。
●パソコンOSとブラウザ:
OS(Windows® ):Windows 10
OS( Mac® ): Mac OSX 10.12.6以上
ブラウザ(Windows® ):Edge 最新版、Firefox 最新版、Chrome 最新版
ブラウザ( Mac® ): Safari 最新版、Chrome 最新版

●スマートフォン/タブレット:
推奨しておりません。

内容紹介

1. 燃料電池の基礎

燃料電池とは何か?
 第1分冊では、燃料電池の概論で,いわゆる電池から出発して燃料電池を学び,現在どうして燃料電池が必要なのかを理解します。さらに,燃料電池の変遷,分類,特徴,用途などを学習し,第2分冊で着眼している固体高分子形燃料電池以外の燃料電池について系統的に学びます。

1.様々な電池の中での燃料電池、電池とは/電池の種類と特徴/燃料電池とは/今、なぜ燃料電池なのか
2.燃料電池の誕生と進展
  燃料電池の誕生と宇宙用燃料電池/地上用燃料電池(1):1960年代〜1980年代/地上用燃料電池(2):1990年代/地上用燃料電池(3):2000年代
3.燃料電池の分類と用途(1):総論
  燃料電池の分類/燃料電池の特徴1):原理・構成・材料/燃料電池の特徴2):発電・効率/燃料電池の用途
4.燃料電池の分類と用途(2):各論
  固体酸化物形燃料電池(SOFC)とは/溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)/リン酸形燃料電池(PAFC)/その他の燃料電池

2. 燃料電池の基礎

固体高分子形燃料電池とその仲間たち
第2分冊では、最も注目されている固体高分子形燃料電池(PEFC)系に着眼した各論です。特に,PEFC系の概論から出発し,その高分子電解質,電極触媒などの構成や材料について学習します。さらに,PEFCの仲間である直接形メタノール燃料電池(DMFC)についても理解を深めます。

1.固体高分子形燃料電池系(PEFC系)とは
  固体高分子形燃料電池系(PEFC系)とは/PEFC系の電池構成/PEFC系の構成材料/PEFC系の現状と課題
2.PEFC系の構成・材料(1):高分子電解質膜
  高分子電解質膜とその開発動向/パーフルオロスルホン酸高分子とその改良系/炭化水素系高分子電解質膜/その他の電解質系
3.PEFC系の構成・材料(2):電極触媒および触媒層・ガス拡散層
  電極触媒とその開発動向/白金系の電極触媒/白金系代替の電極触媒/触媒層・ガス拡散層とその開発動向
4.PEFC系の構成・材料(3)とPEFCの仲間たち
  膜-電極接合体(MEA)とその開発動向/セパレータとその開発動向/PEFCの仲間たち(1)直接形燃料電池(DFC)/PEFCの仲間たち(2)マイクロ燃料電池と再生形燃料電池(RFC)

本講座は、2006年からはじまった3分冊からなる「技術者のための燃料電池入門講座」について、要点を絞り2分冊にリニューアル化した改訂版です。