MTシステムの考え方と機能

 MTシステムは、パターン認識や予測のための技術です。

 その利用は、それほど難しくはありません。エクセルでも実施できますし、専用ソフトウェアも揃っています。

 今回はMTシステムの考え方と機能を3つご紹介します。

 

1.MTシステムの単位空間(正常空間)とは

 人間が工程や製品について良否を判断する場合、「いつも通りか?」と考えるのが普通です。日常の挨拶で例えるなら「変わりはありませんか?」ということです。

 MTシステムでは、“いつもの状態・正常状態・頻度の多い状態”を基準とし、その状態を「単位空間」と呼びます。そこからの距離、すなわちパターン相違の程度を、距離として求めるのが、MTシステムの基本です。

 

2.MTシステムで認識・予測特性の良さを評価

 品質工学では、システムや部品の素性の良さを「SN比」で評価します。MTシステムによるパターン認識や予測の良否も、SN比により適切に判断することができます。

 

3.MTシステムで原因を診断

 直...

交表を使うことにより、異常の原因をいち早く診断することができます。MTシステムに直交表を組み合わせることで、「どの計測値に問題があるのか」、「どの計測値のバランスが崩れているのか」をビジュアルかつ定量的にに把握することができます。

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者