【TRIZ・USIT活用法 連載目次】
1. 機能パラメーターの利用
非常に困難な課題に直面した時や、満足できる答になかなか辿りつけずに時間をいたずらに費やしてしまっているようなケースでは上記のTRIZやUSITで検討することが望ましいのですが、標準的には半日の会合を6~7回要します。困難な課題の場合にはそれでも十二分に短時間での解決と言えると思いますが、日常的な「ちょっとした問題」に対してはそこまで時間をかけないで解決したいところです。
TRIZやUSITを何度か試行された方や発明手法を実行し訓練を積んできた方には、問題を切り分け、課題を設定してアイデアを発想する手順が身についているので、日常的な「ちょっとした問題」に対しても短時間での解決も可能ですが、TRIZ手法に不慣れな方にとっては、解決案までたどりつくのはなかなか困難な作業になってしまいがちです。
日常的に扱われる「困っていること」は、その中に潜んでいる矛盾を捉えて解決することで、問題を解消できることが多いのです。問題を起こしている現象を矛盾の観点で捉え、その解決法をガイドすることで、TRIZやUSITに対して馴染みのない初心者でも時間をかけることなく簡便に解消できる方法を次回から解説します。
最後に、機能パラメーターを選択する観点を、表1に示します。...
共通の観点の他、各利用分野毎の観点も併記したのでこれらを参照して下さい。
表1. 機能パラメーターの利用ガイド
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次回も、簡便に矛盾を解決するの解説を続けます。
◆関連解説『USITとは』