新規事業は小さなPDCAを回して生み出す 新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その18)
2018-08-02
今回は、各界のリーダーの言葉から新規事業立ち上げに対する考え方をご紹介します。
先日、メルカリが「メルカリメゾンズ」「メルカリNOW」「ティーチャ」の3サービスを終了させるというニュースが伝えられました。このニュースで驚いた理由の一つに最も長く提供したサービスでも1年間であったという撤退への決断の速さではないでしょうか?
1年間という期間はさておき、フリーマーケットの次の新規事業を立ち上げるという強い意思の元、新サービスの仮説検証を繰り返し判断した結果であると考えられます。
この件について、あるイベントで小泉社長はこのように話したそうです。
「ある事業から撤退したら、逆に他の事業の成功確率が上がったと考えればいい」「ダメだったら次!」という考え方は、失敗を絶対に許さないという考え方の経営トップからは、なかなか出てこない発言です。
考えてみると「失敗を許さない文化」は、その失敗がもう立ち上がることができない、企業の存続ができないレベルであることを表します。反対に「失敗を許容する文化」は、たとえ失敗しても軽微な損失で済むように計画を立て、実行するということです。
表現が適切ではないかもしれませんが、「上手くいったらラッキー」という感覚に近いのです。つまり、いきなり大きな投資をせずに、すぐに挽回できる小さな投資で市場ニーズを最大限、獲得するという取り組みが必要です。
そして、新規事業立ち上げの根本は、小...
さな仮説検証=PDCAを繰り返し行うという意識を経営トップ、開発リーダー両者が持っていただきたいと思います。小さな仮説検証ステップを積み上げて、着実に事業につなげましょう。