不測事態への対応計画立案 新QC七つ道具: PDPC法の使い方(その6)
2018-09-06
【目次】
序論 ←掲載済
第5章 マトリックス・データ(MD)解析法の使い方
第6章 マトリックス図法の使い方
第7章 系統図法の使い方
第8章 アロー・ダイヤグラム法の使い方
第9章 PDPC法の使い方←今回
第10章 PDCA-TC法の使い方
前回の【Step 1 開発計画のサクセスストーリーを描く】に続いて解説します。
サクセスストーリーから外れた場合の基本的な形を図9-4に示します。
図9-4 D型PDPCの復帰ルートの描き方
前項で説明した“NG判断ボックスa 1”の“判断内容②”に対する“確認計画 A 1”の結果がOKであれば、その結果に対する判断を“OK判断ボックスa 2”に記入して、サクセスストーリーに復帰させることができるが、NGの場合は、“NG判断ボックスa 3”を起点として新たなサイクルに入ることになります。
このサイクルを繰り返し、開発者が“NG判断ボックス”への記載事項が種切れになった時点で、リーダーが開発者からステップ情報を引き出す作業が完了します。
Step 2において、開発者が考えている開発計画について、想定している不具合と対処戦略の全貌を引き出したことになります。
これでPDPC(Ⅰ)を作成できる基本事項がそろいましたが、各節目ボックスには、新製品開発の場合を例にとると、結果確認のための「サンプル」「確認装置」「確認要員」「判定のための情報」などが必要となりますが、それらについての情報を節目ボックスに記入します。
【ポイント1】記入の形式にはこだわらない
記入情報量によってはこれまでの大きさの節目ボックスの中に収まらないケースも出てきます。ボックスを大きくしてもよいし、サンプルに関する情報なら、サンプルに簡単な名前をつけておき、そこから引き出し線でスペースのあるところに書いてもよく、要は分かればよいのです。
【ポイント2】準備に時間を要したり、プロジェクトチームだけでは処理しきれない内容のものは特に漏れないように注意する
このステップの目的は、計画の進行が物事の準備のために停滞することのないよう、事前に...