ゴミの見方 クリーン化について(その58)

 

 

(写真—1)二次更衣室のゴミ

(写真—2)髪の毛の拡大写真

前回、写真からの説明として写真—1で、髪の毛の直径よりも、皮膚の方がはるかに大きいと記しました。髪の毛の拡大写真(写真—2)をご覧ください。髪の毛の太さは、様々な寸法が記されています。

 

写真は、私の髪の毛です。直径約100μmです。床屋さんでは少し硬い髪の毛と言われたことがありました。その分やや太いのかも知れません。女性のしなやかな髪の毛は80μmくらいだと見言われます。

 

この直径よりも皮膚は大きいです。2~5倍、あるいはもっと大きいものまであります。そうなると注意していれば目視でも確認できます。クリーンルームの中では、髪の毛は長さ、太さともにかなり大きいですが、皮膚はもっと大きい。しかも大量に見つかったわけです。

 

製造している製品によっては、支障が出る大きさであり、さらに塩分他含まれるものも様々あるので注意が必要です。このようなことを理解していないと、防塵衣のフードから髪の毛が出ているような着用の仕方であったり、髪の毛を出すことがお洒落だという人にも会ったことがあります。

 

何のために防塵衣を着用するのかが理解されていない。または教育がされていないということです。防塵衣という白い服を着用して安心するという例です。

 

クリーンルームの中での最大の発生源、汚染源は人であると言われますが、人が持ち込んだり、発生させたりすることだけではなく、人そのものからもこのようなゴミが出るのです。良く、クリーンルームを毎日清掃しているのに、どうして毎日ゴミが出るのかという質問をいただくことがあります。その一つの例が、このようなゴミです。ゴミの発生原因を知り、少しでも環境を悪化させない気づかいが必要です。

 

ゴミが出たら掃除出除去する...

前に、そのゴミを観察してみるとゴミの内容が確認でき、発生を少なくすることに繋がるかも知れません。皆さんのところの二次更衣室やクリーンルーム内はどうでしょうか。

 

次回に続きます。

 

 

◆関連解説『環境マネジメント』

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