製品の付加価値や差別化対策は、主に国内市場向け製品に対して求められます。
日本市場の特徴として、市場が縮小していますが、企業は売上げ目標を達成しなければいけません。人口が減少、市場が縮小しているからです。そもそも市場が縮小している中で、企業は売上や利益を追求しなければならない非常に厳しい時代です。
その対策方法として、いくら差別化しづらい製品においても、「顧客の声」を聴くことによって、価格以外の要因を抽出することができます。その方法は顧客へ接近すること、顧客のライフスタイルに入り込むこと、生産財や中間財では最終製品を基に顧客の現場に入り込むことです。
特に生産財や中間財メーカーでの顧客は取引先、請負先、親会社などになりますが、顧客価値追求のために製品開発の追求と取材やヒアリングを申し込めば、消費財メーカーから比較的容易に顧客の声を拾うことができます。
これが差別化する一つの糸口...
往々にして開発担当者の独りよがりの対応を取りがちですが、全メンバーで英知を結集して調査結果に基づきお客様と対話を深めながら、一緒に新たな付加価値を作り上げていくことが重要です。