1.「解答の主旨」と「解答の主旨の説明」の考え方に基づき解答を考える
2022年4月19日に「『解答の主旨』と『解答の主旨の説明』を考えて論文を書く」というテーマの記事を掲載しました。
【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。
例えば、「津波に対する避難上の課題を述べなさい」という問題があったします。これに対して以下のような解答を書いたとします。
『この地域は一人暮らしの高齢者が多く、津波発生時、逃げ遅れて亡くなる高齢者も多いと判断できることから、課題は、高齢者の避難の方法である。』
この文は、一文の中に「解答の主旨(高齢者の避難の方法)」と「解答の主旨の説明(解答の主旨を考えた理由)」が一緒に書いてあります。ここで、これらを分離して書いてみます。
『課題は、高齢者の避難の方法である。この地域は一人暮らしの高齢者が多く、津波発生時、逃げ遅れて亡くなる高齢者も多いと判断できるからである。』
「解答の主旨」と「解答の主旨の説明」を分離して書くと、短い文で解答を書くことができるとともに解答を明確に伝えることができます。また、「解答の主旨」と「解答の主旨の説明」の考え方に基づき解答を考えると、解答が頭の中で明確になります。これは、前回の記事に書いた一文一義の考え方に基づき解答を考えることと同じです。
2.解答を短く考える
短い文で解答を書くためには、頭の中で解答を短く考える必要があります。しかし、これまでの説明でわかるように、解答を短く考えることで解答が頭の中で明確になります。ダラダラした内容で解答を考えるとダラダラした解答になります。
2回に亘って「短い文で解答を書く」をテーマにした記事を...