1.カードブレインストーミングとは
ブレインストーミングの欠点は、声の大きな人、地位の高い人、積極的な人の発言が場を支配しやすいことです。また発言者の発言を書記が記録するので、微妙なニュアンスが伝わりにくいといった面もあります。これらの欠点を補うために考えられたのがカードブレインストーミング法です。
ブレインストーミング法には、ルールとして次の4つがあります。「批判厳禁」「自由奔放」「質より量」「結合改善」。この4つのルールはカードブレインストーミング法でもそのまま生かすことが大切です。
2.カードブレインストーミング法の進め方
カードブレインストーミング法は次のような手順で進めます。
【準備】
- (1) テーマは明確にしておく。
- (2) メンバーは5~8人くらいが望ましい。
- (3) リーダーは、進行と時間管理を受け持つがアイデアも出す。
- (4) 単語カードなどを用いるが、ポストイットカードが最適。
- (5) 長机を2本よせ、まわりにイスを。
- (6) 各人にB4シートを1枚、3~4枚を机の真中に置く。
【本番】
- (1) 個人発想=カード化(5分)
テーマを説明した後、各自発想する。1アイデア1カードの原則で次々とアイデアカードを書き出していく。そのカードをB4シートに貼ってゆく。
- (2) 順番発表=便乗思考
リーダーの司会で順番発表に入る。まず、リーダーの左隣の人が自分のカードを1枚取り出して、読み上げ、そのカードを全員が見えるように机の真中に置かれたB4シートに貼る。続いてその左隣の人が1枚取り出してシートに張り出す。そしてその隣というように、必ず1枚ずつ順番に発表していく。自分の番で手元にアイデアカードのない人はパスとなる。連続パスは認めない。
- (3) 繰り返し(個人発想&rar...