1.「書き方1:要点を冒頭に書く」に基づく書き方
2022年4月14日に掲載した「技術士第二次試験対策:会話から考える論文の書き方(その2)」の中で以下のことを書きました。
「解答の主旨を書き、その後に解答の主旨の説明を書くことで、試験官に解答が明確に伝わる」
これは、「内容が明確に伝わる技術文書の書き方・6つのルールと18の書き方」の中の「書き方1:要点を冒頭に書く」に基づく考え方です。
ここで、「書き方1:要点を冒頭に書く」とは、「内容に関する要点を冒頭に書き、この要点に関する説明をその後に書くこと」です。
技術士第二次試験では、「内容に関する要点=解答の主旨(解答の要点)」、「この要点に関する説明=解答の主旨の説明(解答の要点の説明)」になります。
「技術士第二次試験対策:会話から考える論文の書き方(その2)」の中で、「キャッシュレス決済のメリットについて2つ述べよ」という問題に対して以下のように書くと解答が明確に伝わることを解説しました。これは、書き方1の考え方を使って解答を書いたからです。
キャッシュレス決済のメリットとは、「店舗などの事業効率化」と「スピーディーな決済の実現」である。キャッシュレス決済にすれば、閉店後に行う集計時の現金の確認や売上金の銀行への入金などが省け現金管理業務が効率化される。また、現金を夜間金庫に預けることもなくなる。キャッシュレス決済にすれば、現金とお釣りの受け渡しがないため素早く決済ができる。また、キャッシュレス決済をする人が増えればレジでの持ち時間が短くなる。
ここで、実線のアンダーラインの箇所が解答の主旨(解答の要点=内容の要点)、太字の箇所が解答の主旨の説明(解答の要点の説明=内容の要点の説明)です。
このように、書き方1の考え方を使って、「解答の主旨を書き、その後に解答の主旨の説明を書くこと」で解答が明確に伝わる論文を書くことができます。
次回に続きま...