あなたは、 コーチングスキル を学び、その腕を磨きながらリーダーシップを発揮していますか?あなたの部下や後輩は、仕事の指示以上に、あなたからのコーチングを求めています。
高いモチベーション。それは、仕事で遊びでも大切な「心の状態」です。これが高いと、意識が高まり、行動力も増し、その結果、よいパフォーマンスを得ることができます。何かの課題や問題解決に挑む時でも、高いモチベーションがあるからこそ、効率的かつ効果的な成果を得ることができるのです。逆に、モチベーションが低い状態だと、その思考を含めた行動力が低下し、よいパフォーマンスを得ることができなくなります。
だからこそ、リーダーであるあなたは、常に部下や後輩のモチベーションを維持するよう、語りかけたり接したりしなければならないのです。言い換えると、あなたは「良きコーチ」でなければなりません。今回のおはなしは『リーダーはコーチングを学ぼう』についてです。
【この連載の前回:1on1 ミーティングの成果を高めるコツとはへのリンク】
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1.「良きコーチ」とは
コーチとは、コーチングの相手であるクライアントが、自ら考え行動を起こすよう導く能力に長けた人をさします。行動力が高まれば高まるほど、そのパフォーマンスも高まります。もちろん、失敗も繰り返すでしょう。しかし、その失敗でさえも利用して、高いパフォーマンスを得るようになれるのです。
そして、高いパフォーマンスの経験を繰り返すと、エンゲージメントも高まります。エンゲージメントの高まりは、作業ミスの低下や問題解決力向上との相関も科学的に確認されています。一昔前までは作業効率を高めるために、マニュアルの整備を行ったり、作業手順の明確化などを進めながら、その仕事を誰がやっても同じ結果が出るよう「作業の標準化」にウェイトが置かれていました。
これらを『物質タスク型マネジメント』といいます。
物質タスク型マネジメントは、そのマネジメントの中心を「もの」と「こと」に置き、業務の効率化をはかる手法です。しかし、仕事に必要な「もの」を扱うのは人であり、「こと」を行うのも人です。この『人』の気持ち、すなわちモチベーションが高くないと、「もの」と「こと」を効率的かつ効果的に運用できないのです。
2.コーチングスキル を身につけて、2つのマネジメントをバランス化
『物質...
例えば、職場でクレームが発生した時を例に考えましょう。
- パターン1:「だれだ!この作業ミスをしたのは!しっかりチェックしろとあれほど言っただろ!」
- パターン2:「今回のミスが起きないように、一緒に対策を考えていこう。」
パターン1では、責められるという感覚を持ち、中には正直にミスをしたと言い出せない雰囲気をつくり出してしまうこともあるでしょう。逆に、パターン2では、再発防止の必要性が伝わり、問題解決に挑む姿勢を促す事ができるでしょう。
リーダーが使う言葉で、その職場の問題に対する捉え方は大きく変わります。そして、職場の雰囲気にも大きく影響するのです。
私は、より多くのリーダーにコーチングや言葉選びを学んで欲しいと思っています。ぜひ、教育訓練計画の中に組み込んでみてください。あなたの部下や後輩は、仕事の指示以上に、あなたからのコーチングを求めています。あなたは、 コーチングスキル を学び、その腕を磨きながらリーダーシップを発揮していますか?