次の3点は、職場のコミュニケーションに効果があるとされる実践方法として紹介されている一部です。
- 信頼関係を築く。
- 他者を尊重する。
- ポジティブな表現を心がける。
言葉の意味は分かっても、具体的にどのような行為なのか、悩まれることはないでしょうか。今回は「コミュニケーションとネームコーリング効果とは」のテーマで円滑なコミュニケーションに繋がり、すぐに実行できる方法を紹介します。
【目次】
1. 話しかけるときに名前をプラスする
2. 名前をプラスすることで生まれる効果
3. 名前をプラスするのは避けたい場面
4. 職場以外での効果
5. コミュニケーションに正解なし
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1. 話しかけるときに名前をプラスする
普段会話する時、部下、同僚、上司の名前を会話にプラスして話しかけてみてください。会議など、たとえ順番でコメントする場合であっても「〇〇さんの意見はどうですか」と相手の名前を付け加えてみてください。お礼を伝えるときも「ありがとう」ではなく「〇〇さんありがとう」と名前をプラスして伝えてみてください。
呼び止めるときや、名指しの場面で使うのではなく、目の前の人と会話をするときに実行してみてください。コミュニケーションに変化が現われます。
2. 名前をプラスすることで生まれる効果
(1)演習
- ①この前の資料読みやすかったよ。
- ②〇〇さん。この前の資料読みやすかったよ。
〇〇の部分をご自分の名前にして、①と②の文章を実際に声に出してみてください。①と②で受ける印象が異なると思います。
(2)印象の違い
②は名前をプラスしただけですが、自分の名前が入ることで、受け手はこの会話が自分個人に向けて発信されているという関心を持ちます。単に読みやすかったと伝えられるより、名前を呼ばれた受け手は、発信者との会話に心を寄せてきます。
(3)ネームコーリング効果
人は自分の名前を好意的に受け取っていて、名前を呼ばれると相手への好感度に変化が起きると言われています。これは『ネームコーリング効果』とよばれる心理状態で、自分を知ってくれていると感じると相手を好ましく思う傾向があるというものです。相手に関心を寄せてほしいとき、信頼関係を築くときなど効果がある方法です。余談ではありますが、恋愛においても効果が期待できると言われています。
3. 名前をプラスするのは避けたい場面
全ての場面で効果が上がるわけではありません。特に避けたいのは、注意する時。仕事でミスをした時や、改めて欲しいときは避けましょう。否定的な場面で、自分の名前が呼ばれると、名前と否定的な内容が結びつき、会話の内容に集中できず、自分個人が非難を受けたと感じてしまうのです。名前は、その人個人を表し、大事にしているアイデンティティそのものです。名前を間違われると何となくビリつくのはそのためです。
4. 職場以外での効果
名刺交換した場や、初対面で打ち解けたいとき。プライベートで...
5. コミュニケーションに正解なし
コミュニケーションに「これが正解」はありませんが、名前を呼ぶことは簡単ですぐに実行できる方法です。個人を特定してもらえることは、承認されている、肯定されていると感じることができ、気持の上昇に一役買います。雰囲気や体調などタイミングをはかる必要もあります。乱発は逆効果になりかねません。親しみを込めたつもりで「ちゃん」付けなどくだけた表現とするのは留意が必要です。ビジネスシーンにあった呼びかけを心がけたいものです。ご意見をお待ちしています。