技術士第二次試験対策:日常業務の中で論文を書くことに慣れる

 

【目次】

     

    1.「日常業務の中で論文を書くことに慣れる」とは

    記述式試験とは、問題を読み頭の中に浮かんだ解答を文に変換しそれを答案用紙に書く試験です。「論文を書く」とはこれらの作業のことです。

     

    日常業務の中で論文を書くことに慣れるとは、日常業務の中で以下のことを認識して技術文書(報告書、会議や打ち合わせで使う資料、提案書、企画書、メールなど)を書くことです。これらを認識して書くことで、日常業務の中で論文を書くことに慣れることができます。

     

    「記述式試験で重要な“2つの力”注4)」の中で解説したように、①と②は日常業務の中で鍛えることができます。また、日常業務の中で「書き方1:要点を冒頭に書く」を使うことで③に慣れることができます。「書き方1:要点を冒頭に書く」は「解答の主旨と解答の主旨の説明を書く」の考え方の基礎となっているからです。

     

    試験では、論文を書くための一連の作業(解答を考え、それに文に変換し、変換したものを具体的な文で答案用紙に書くこと)を所定の時間内に終わらせる必要があります。一連の作業に慣れていれば所定の時間内で論文を書くことができます。

     

    しかし、慣れていないと、例えば、文に変換する時間に手間取り所定の時間内で論文が書けないかもしれません。「頭の中に解答はあったがこれがまとまらず時間内で論文が書けなかった」のようなことです。このようにならないためにも日常業務の中で論文を書くことに慣れる必要があります。

     

    2. 内容が明確に伝わる技術文書を書く

    日常業務の中で論文を書くことに慣れるうえで重要なことは「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」を使って日常業務の中で「内容が明確に伝わる技術文書」を書くことです。「文の作成力を鍛えること」と「解答の主旨と解答の主旨の説明を書く」は「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」の中の「6つのルールと18の書き方」の考え方に基づく内容だからです(以下の表の赤枠の中)。

     

     

    また、内容が明確に伝わる技術文書を書くとき...

    は「文に変換する力」が必要です。頭の中に浮かんだことを正確に文に変換することで内容が明確に伝わる技術文書を書くことができるからです。

     

    このように、「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」を使って日常業務の中で「内容が明確に伝わる技術文書」を書くことで論文を書くことに慣れることができます。

    次回に続きます。

     

    【参考文献】

    • 森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令和4年3月25日

     

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