高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その1)外装観察

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高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その1)外装観察

 

今回は、高合汽車(こうごうきしゃ)から発売されている高級BEV HiPhiシリーズの解説です。高合汽車は販売ブランド名で開発元は、2019年に設立されたHuman Horizons(華人運通)です。2017年11月に設立された華人運通(Human Horizons)が2021年5月から市販を始めた、HiPhi Xの紹介です。

 

この高級BEVには日本の大手部品メーカ製の機能部品も使用されているということで、その会社が自社でのモニター用に輸入したクルマをお借りしました。もちろん日本にはこの一台しかありません。ナンバーも取得していないため公道では試乗できず、サーキットを借りての試乗となりました.

 

1. 圧倒的な存在感 

ハリアーと同程度のサイズと想像してましたが、ワイドはランクル並みで全長はさらに250mmも長い車体です。一方、全高はハリアーよりも低くスタイリッシュな印象です。

 

高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その1)外装観察

 

2. 塗装は6層コーティング

かなり平滑で発色も良く、レクサス車の塗装を思い浮かべました。鏡面の塗装肌なので、外観写真撮影では自分の映り込みに苦労しました。クルマの塗装は一般には、下地/中塗り/上塗り/の3層です。レクサスではさらに、高機能着色層とクリアコートが追加され5層コーティングですが、HiPhi Xは6層コーティングです。

 

3. 軽量化ボディ(外板はアルミ+樹脂)

フロントフェンダーとバックドアは樹脂製です。特に驚くところではありません。欧州車、特にフランス車では一般的です。フェンダーには後方監視のカメラが付いています。フェンダーには見切り線が無いので一体構造で、その開口部分にカメラを付けた構造です。プレス鉄板では実現できない意匠構造です。樹脂フェンダー採用のメリットを最大限に生かしてます。

 

高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その1)外装観察

 

それ以外、ボンネットフード、サイドドア(6枚!)、ルーフ等はアルミ製です。この手の高級BEVとしては、アルミ+樹脂が標準的な外板の仕様となっていくでしょう。場合によっては、炭素繊維強化プラスチックやそのほかの樹脂材料の拡大があるのではと推察しています。

 

4. アクセル踏み込みでシートに押し付けられる加速感

発進は電気自動車のモータ走行そのものです。アクセルの踏み込みと同時にスムーズに車体が動きます。ガソリンエンジン車のような、一瞬の間はありません。アクセルの踏み込みがそのままモータにリニアに伝達されるので、加速中の息継ぎもありません。このあたりは、このクルマの特徴ではなく、電気自動車の一般的走行性です。やはりこのクルマならではのポイントは、圧倒的な加速感です。アクセル踏み込みで、シートに押し付けられる感じです。

 

5. 車重2.5トンで、0→100km/hが3.9秒

さすがにGT-R(NISMO)の2.6秒やホンダのNSXの3.0秒には及びませんが、レクサスLC500の4.4秒よりは速い加速です。車重2.5トンを考えると驚異的加速と言えるでしょう。Cdも0.27という素晴らしい車体デザインです。

 

今回の試乗での最高速度は160km/hでした。サーキットの直線が460mで、フル加速した場合、直線先のコーナが見る見る近づいてくるように感じて、160km以上は出せませんでした。フルブレーキング覚悟なら180kmオーバは可能だったかもしれません。しかし、お借りしてる車で、しかもまだまだモニタ試験が必要な車とのことで、万が一にもクラッシュはできません。

 

次回は、高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その2)世界初 電動開閉ドアを解説します。

 

◆関連解説記事:トヨタとサムスンの違い 【連載記事紹介】

◆関連解説記事:トヨタ ミライ試乗レポート 次世代エネルギー車とものづくり

※更なる詳細解説は筆者のサイトをご覧ください。https://www.tech-t.jp/

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高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その1)外装観察

 

今回は、高合汽車(こうごうきしゃ)から発売されている高級BEV HiPhiシリーズの解説です。高合汽車は販売ブランド名で開発元は、2019年に設立されたHuman Horizons(華人運通)です。2017年11月に設立された華人運通(Human Horizons)が2021年5月から市販を始めた、HiPhi Xの紹介です。

 

この高級BEVには日本の大手部品メーカ製の機能部品も使用されているということで、その会社が自社でのモニター用に輸入したクルマをお借りしました。もちろん日本にはこの一台しかありません。ナンバーも取得していないため公道では試乗できず、サーキットを借りての試乗となりました.

 

1. 圧倒的な存在感 

ハリアーと同程度のサイズと想像してましたが、ワイドはランクル並みで全長はさらに250mmも長い車体です。一方、全高はハリアーよりも低くスタイリッシュな印象です。

 

高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その1)外装観察

 

2. 塗装は6層コーティング

かなり平滑で発色も良く、レクサス車の塗装を思い浮かべました。鏡面の塗装肌なので、外観写真撮影では自分の映り込みに苦労しました。クルマの塗装は一般には、下地/中塗り/上塗り/の3層です。レクサスではさらに、高機能着色層とクリアコートが追加され5層コーティングですが、HiPhi Xは6層コーティングです。

 

3. 軽量化ボディ(外板はアルミ+樹脂)

フロントフェンダーとバックドアは樹脂製です。特に驚くところではありません。欧州車、特にフランス車では一般的です。フェンダーには後方監視のカメラが付いています。フェンダーには見切り線が無いので一体構造で、その開口部分にカメラを付けた構造です。プレス鉄板では実現できない意匠構造です。樹脂フェンダー採用のメリットを最大限に生かしてます。

 

高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その1)外装観察

 

それ以外、ボンネットフード、サイドドア(6枚!)、ルーフ等はアルミ製です。この手の高級BEVとしては、アルミ+樹脂が標準的な外板の仕様となっていくでしょう。場合によっては、炭素繊維強化プラスチックやそのほかの樹脂材料の拡大があるのではと推察しています。

 

4. アクセル踏み込みでシートに押し付けられる加速感

発進は電気自動車のモータ走行そのものです。アクセルの踏み込みと同時にスムーズに車体が動きます。ガソリンエンジン車のような、一瞬の間はありません。アクセルの踏み込みがそのままモータにリニアに伝達されるので、加速中の息継ぎもありません。このあたりは、このクルマの特徴ではなく、電気自動車の一般的走行性です。やはりこのクルマならではのポイントは、圧倒的な加速感です。アクセル踏み込みで、シートに押し付けられる感じです。

 

5. 車重2.5トンで、0→100km/hが3.9秒

さすがにGT-R(NISMO)の2.6秒やホンダのNSXの3.0秒には及びませんが、レクサスLC500の4.4秒よりは速い加速です。車重2.5トンを考えると驚異的加速と言えるでしょう。Cdも0.27という素晴らしい車体デザインです。

 

今回の試乗での最高速度は160km/hでした。サーキットの直線が460mで、フル加速した場合、直線先のコーナが見る見る近づいてくるように感じて、160km以上は出せませんでした。フルブレーキング覚悟なら180kmオーバは可能だったかもしれません。しかし、お借りしてる車で、しかもまだまだモニタ試験が必要な車とのことで、万が一にもクラッシュはできません。

 

次回は、高合汽車 中国製超高級EV HiPhi X(その2)世界初 電動開閉ドアを解説します。

 

◆関連解説記事:トヨタとサムスンの違い 【連載記事紹介】

◆関連解説記事:トヨタ ミライ試乗レポート 次世代エネルギー車とものづくり

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この記事の著者

高原 忠良

トヨタ式の ” ち密さ ” をサムスン流の ” スピード ” で! 自動車業界 × 樹脂部品を中心に開発から製造までのコンサルティング

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