冷間圧延鋼板はSPCC(Steel Plate Cold Commercial)と呼びます。
なお、熱間圧延鋼板はSPHC(Steel Plate Hot Commercial)と呼び、JIS G3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯に規格されています。JIS G3141ではSPCC、SPCD(Steel Plate Cold Deep Drawn)、SPCE(Steel Plate Cold Deep Drawn Extra)、SPCF、SPCGの5種類が規格されています。
これら材料の化学組成と適用厚さを表1に示します。冷間圧延鋼板は熱間圧延鋼板を冷間圧延して作られます。そのため板厚精度が高く、表面には光沢があります。
冷間圧延鋼板はミガキ材、圧延材、コールドと呼ばれることもあります。軟らかいのでプレス加工、曲げ加工、絞り加工などに使用されます。しかし、表面はさびやすいので塗装やめっきなどの対策が必要です。
次回に続きます。