JIS G3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯:金属材料基礎講座(その104) 

 

 

熱間圧延軟鋼板はSPHC(Steel Plate Hot Commercial)と呼びます。JIS G3131ではSPHC、SPHD、SPHE、SPHFの4種類が規格されています。

 

これら材料の化学組成と適用厚さを表1に示します。また、引張強さは4種類とも270N/mm2(MPa)以上とされています。そのため、SS400と比べると強度的には劣ります。炭素量が少なく軟らかいため曲げ加工や絞り加工などに使用されます。熱間圧延軟鋼板はホットや黒皮と呼ばれます。

 

黒皮というのは表面にできた酸化膜(スケール)に由来します。この酸化膜は腐食を抑える作用がありますが、十分な耐食性は得られないので、しっかりと防錆する時は酸化膜を除去して塗装やめっきをします。

 

冷間圧延鋼板と比較して、熱間圧延軟鋼板はコストが安く、冷間圧延鋼板に対応していない厚さの鋼板があります。また黒皮があるので冷間圧延鋼板よりは腐食されにくいです。しかし、板厚精度や表面の光沢などは冷間圧延鋼板に劣ります。

 

 

次回に続きます。

関連解説記事:圧延とは

関連解説記事:金属材料基礎講座 【連載記事紹介】

 

連載記事紹介:ものづくりドット...

コムの人気連載記事をまとめたページはこちら!

 

【ものづくり セミナーサーチ】 セミナー紹介:国内最大級のセミナー掲載数 〈ものづくりセミナーサーチ〉 はこちら!

 

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者